浴衣の生地幅をそのまま生かして着物の裾除けのような形の巻きスカートを作りました。
巻きスカートは右を上にするか?左を上にするか?迷う。
多分洋服だと女性は右上、着物なら男女とも左上、まあどちらでも良いか。
上前に深めのプリーツを1つたたんだタイトなシルエットです。プリーツはそのまま生地と並行に畳むか、少し斜めに角度をつけるか、散々迷った末、結局シンプルに平行に畳んだだけにしました。
用尺 約6.5m
90cm~1mにカットした生地を5枚
ベルト用生地 反物幅の半分に裂いた生地を約3m
知多木綿の反物は普通に市販されている浴衣の生地より厚みもあってしっかりしています。
夏でなくても、冬でもコーディネート次第で違和感無しに着られました。
思ったより赤茶けた色で、黒の染料ほど濃淡の幅が出ないように感じました。
そこでインド藍と併用してもっと深みのある色が出せないかなと思い試してみます。
1)三角形の底辺の頂点2点を水に浸す→スレン染料の茶色→インド藍
2三角形の底辺の頂点2点を水に浸す→少し間をおいてからインド藍→スレン染料の茶色
スレン染料とインド藍、どちらも建て染め染料ですが、還元するときの苛性ソーダの分量が全然違います。性質の異なる染料に立て続けに浸した時、どんな風に色が分かれるか?実験の結果です。
1)スレン染料に先に浸した時は2色が重なって混ざった色に染まりました。
2)インド藍に先に浸した方は色がしっかりと別れました。藍の色が思ったより多めに薄く出て全体的に明るい色になりました!
どちらかというと1)の色味の方をイメージしていたのですが、もう少し模様の輪郭をはっきり出したい。染料に浸すときの角度を変えてみたらどうなるだろう?
浴衣に仕立てたらどんな感じになるだろうと思ってボディーに着せてみました。 かなり渋いですが柄が意外と目立つので、思ったほど地味でもないかなと思いました。
アバウトにたたんでいるので、たたむたびに微妙に形が変わった。
とんがったマスクにすることで、鼻と口に空間を作ることが出来たが,着装しているうちに拡がってしまうのでクリップで留めてみた。
表の中央の折り返し部分と、裏の折り返した生地のジョイント部分、この2か所を留めれば、大体形を固定することが出来た。
マスクの一番とんがったところを鼻のてっぺんにするのかと思っていたけど、それより下、鼻と口の間ぐらいに持ってきた方が付け心地が良かった。
目の下の鼻から頬にかけては出来れば自然なカーブを描くようにしたくなったので、少し折り込んでみた。
初めはもっと小さくたたんでいたように思うけれど、最近は顔半分をほとんど覆いつくしてしまうようなマスク姿もすっかり見慣れてきたので、だんだん大きく派手にしたくなってきた。
麻崑スラブの浴衣反物と同じ経糸、横糸だけ打ち込み本数を減らして透け感のある薄手のストール生を試作してもらいました!
横糸は40番手のコーマ糸 左の方が横糸の打ち込み本数が少なくて透け感があります。
横糸をスラブ糸ではなく、細いコーマ糸にしたことで、縦のランダムな縞模様が際立ちました。
左の画像は浴衣地と同じ横糸がスラブ糸ですが、打ち込み本数を減らしたものです。
最初は横糸をスラブにするつもりでいました。けれども こうしてサンプルを見比べると、コーマ糸の方が縦の太い線の縞模様が強調されてすっきりと見え、コントラストがきれいだと感じました。
薄手ですが、ガーゼ生地などと違ってとても折りたたみやすく、雪花絞りや板締め絞りが綺麗に染められそうです。特に小柄の雪花絞りには折山が がさばらなくなるのでうまくいきそうです!
縦の縞模様が目立つので、嵐絞りの斜めの線と交差させても面白そうです。
先染めした下地の色の濃度の違いと抜染したときの色の抜け方の違いは微妙で予測が難しい。
紫グレーに染めた地色より赤く染めた部分の地色の方が若干多く残った。
少し色がどぎつく感じたので、薄めた柿渋を何度も重ねた。秋の紅葉と枯れ葉のイメージです。
このページに掲載した雪花絞り反物はYAHOO!ショッピングに出品しています。
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