綿麻スラブ反物の雪花絞りの地色
久々にブログの更新です!最近ちょっとブログの更新がおろそかになっていましたが、久しぶりに記録を残しておきたいと思いました。
今回記録しておきたい生地は、手紬風の凹凸のある糸がランダムに混じったスラブ生地。麻が15%入っています。15%というと割合としてはかなり少なく感じますが、それだけでも綿100%のスラブ生地とは随分質感や手触りが違います。
木綿は縦横同じようにしわが出来るのに対して、麻は1方向に独特のしわが出来る。少し張りがあって綿より折り目がつけにくいけれど、その分染料がふわっとにじんで柔らかい雰囲気に染まる。
出来れば、複雑な色味に染めたい。雪花絞りを染める前に、反応性染料のターキスブルーで地染めをする。それから畳んでスレン染料の黒で雪花絞りを染めた。
麻混のスラブ生地は、綿100%のコーマ生地より凹凸がある分意外とボリュームがあり、1反分畳んだ時、コーマ生地より少し長い三角柱になった。
反応性染料のブルーは抜染してもあまり色が抜けないので、かなりターキスブルーの色が強く残った。
この上に草木の染料を重ねてもう少し色を和らげてみたい。
黄色系を重ねて緑にしようか?それとも、茜のピンクを重ねて、無彩色に近いグレーにてみたらどうだろうか?無彩色の中に、よく見るとブルーやピンクの色が複雑に混じりあって見える。
そこで、西洋茜を煮出してみることにしました。茜は1番液、2番液、3番液を合わせて、柿渋下地にアルミ媒染で染めます。
濃い茜を2回重ねて、上の写真から下の写真のような色に変わりました。
反応性染料のターキスブルーは、それほど濃くはないのですが、それでも草木の自然な色に比べるとずっと強い!濃色の西洋茜を2回重ねてやっと反応性染料のブルーと、西洋茜のピンクの中間の色になりました。
仮着装してみました。かなり渋い雰囲気です!