今年も有松絞り祭りに出展しました。
昨年はかなり蒸し暑かったような気がしますが、今年はそれほど暑くもなく、初日はお天気にも恵まれて快適でした。
屋外のイベントはいつも天気予報が気になります。夕方から雨ということで心配でしたが、1日目は無事天気も持ちこたえました。
雨が降っても小雨ですむだろうと思っていたのですが、二日目、日曜日の午前中はかなり本降りの雨になってしまいました。地面に雨水が流れ込んできて、とにかく商品を濡らしてしまわないように必死でした!
こういうときは地面にビニールシートをひいてもまったく意味が無かった。今日はホームセンターをうろうろしながら、水はけシートを持っていくべきだったんだなとつくづく思いました。
午後からだんだんと晴れてきたので助かりましたが、ディスプレー用の布が濡れてしまったのを搬出までに乾かしきることが出来ず、宅急便の荷物の中に入れることが出来なくなって自分で持ち帰るはめになりました。
矢羽根を思わせるようなきれいな雪花絞りの暖簾が軒先を飾っていました。
通りがかった山車をあわてて写真に撮りましたが、うまく撮れませんでした。
今年もかなりの人込みでにぎわっていました。やっと有松もここ数年で、多くの人に知られるようになってきたのだなと感慨深く思いました。
今年も有松絞り祭りに出展させていただきました。
今年も大勢のお客様で忙しかったのですが、他の展示も観たくて急いで会場を駆け抜けながら目に留まったのはやっぱり雪花絞り、抜染の技法と併用した雪花絞りです。
(有松絞り祭りの展示にて)
実物はもう少し茶色みが強かったような気もしますが、なんだか時間に追われて落ち着いて見ていられなかったので、今となっては記憶が定かではありません。
ここは昔の有松絞りの浴衣を展示しているコーナーでしたが、この雪花絞りは着物の形になっていなくて、パネルに張って展示されていました。生地の幅は着物幅ではなく、90センチぐらいありそうに見えました。色が抜けたところが輝くように見えて幻想的です。こんな雪花絞りも試してみたくなりました。けどかなり手間がかかってたいへんそうだなあ・・・・
そのほか有松絞りの画集では何度も見たことがある代表的な素朴でおおらかな意匠の絞りの浴衣も見ることが出来ました。やっぱり丈が短くて、長じゅばんほどしかないように見えました。
今のようなおはしょりを作らないで着たり、絹の着物の下に着たりしたこともあったのでしょうか?
江戸時代の浮世絵の美人画には、着物の下に有松絞りのような絞り模様の衿を見せて着ているのが有ったような気がします。
有松絞り祭りでは、毎年からくり人形の山車が出ます。
山車子の衣装は有松ならではの凝った絞り染めです。
いつも、ものすごい人ごみにさえぎられてなかなか写真に収めることができません。
今年はお店を見に来たお兄さんの粋な後ろ姿を撮らせてもらうことが出来ました。
私の記憶違いでなければ、去年とは絞りのデザインが違っていたのではないかと思います。
去年は黒地に赤の竜の絞りだったような気がしますが、今年は紺地に鯉のぼり。粋な中にもかわいらしさがあります。
おそろいの真新しそうなTシャツで、多分今年の絞り祭りのために新しく作ったのでしょう。
はちまきも本物の豆絞りです。
有松の心意気を感じることが出来てうれしくなりました。
新幹線の米原から福井駅、さらに電車を乗り継いで北陸線のJRj丸岡駅、そこからバスに乗って本丸岡のバスターミナルに昼の12時過ぎに到着しました。
ここまでは順調だったのですが、さらにバスを乗り継いで山竹田の竹くらべ広場というところまで30分以上かかります。ところが夕方の4時過ぎまでバスが有りません。
仕方がないので、バスの運転手の勧めもあって、丸岡城を見学しました。天守閣の屋根瓦が、地元産の石で作られているのが特徴でした。お城は、戦闘のための小さなのぞき窓が4方にあって、寒々とした張りつめた空気が漂っているように感じました。
バスターミナルに戻ってやっと目的のバスに乗ると、人家もしだいにまばらになり、山奥の道をどんどん登って行きました。土手に咲く山吹の花がきれいでした。
駅に着くと、奥深い山の中の視界が突然開けて、川を隔てて桜並木が続いているのが見えました。こんなにたくさんのしだれ桜を見たことはありません。少し花の盛りを過ぎていましたが、時折花びらが風に舞って、桃源郷のような不思議な世界でした。
それにしても桜の季節の天候はとても不安定です。晴れ間が見えたかと思うと雨が降ったりやんだり、時折突風も吹く、過酷な条件の中でのクラフトフェアでした。
寒の戻りもあり、期間中は3月の初めに戻ったような寒さでした。
夜は一斉にスポットライトの照明が灯って静かで幻想的な雰囲気の中、夢見心地で散策しました。宿泊施設は会場の間近だったので、安心して夜桜を楽しむことが出来ました。
帰りは夕方4時過ぎのバスに乗って、本丸岡のバスターミナルに出ました。このバスを逃してしまうと、当分バスがなく、帰りの夜行バスにも間に合わなくなってしまいます。
本丸岡のバスターミナルからは福井に行くバスが有ったので、JR丸岡駅には戻らず、福井駅に直行しました。
始発から終点までとかなりの距離を乗りましたが、その間の乗客は、私を含めてなんと二人だけでした。