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2015年9月17日 (木)

抜染の雪花絞り2

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あらかじめインディゴピュアの淡い色で水色に染めた後、プロシオン染料のブロン濃色を重ねました。

いつものように5列屏風畳のパターンにして、インディゴピュアで雪花絞りを染めます。前回の抜染の雪花絞りより雪花絞りの染料を濃い目にしました。

こちらは正三角の底に当たる頂点2点を苛性ソーダ溶液にしっかり浸してから、加熱したインディゴピュアの染液に入れます。

プロシオン染料が抜けた後は、思いのほか黄身の色が抜けずに強く残りました。インディゴピュアの色はは、黄色の染料を新たに重ねていないのに、ほとんどグリーンなりました。

最後に色止めも兼ねて淡い柿渋を重ねます。それほど色が変わるわけではありませんが、ほんの少しの柿渋で、やはり全体のトーンも落ち着きます。

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どんな感じになるかな?と思い仮着装してみました。

エンジの絞りの正絹の半衿が以外と良く合いました。秋らしい色になったと思います。雪花絞りは私にとっては、やはり浴衣というよりも木綿の野良着のイメージが強いです。

雪花絞りの浴衣がはやらなければ、こんなに雪花絞りの反物を染める機会は無かったと思いますが、固定観念の塊みたいな呉服業界はいまだに好きにはなれません。

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コメント

コメントありがとうございます!
ブログは気が向いたときだけマイペースで記録しているので、なかなか気がつかなくてごめんなさい。
iichiのサイトもごらんになっていただいてありがとうございます。
これからまた新しい試みもぼちぼち加えていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

iichiで掲載品を見て、深みのある色彩に感動しブログを訪問させていただきました。
雪花絞り=浴衣=夏だけ、と、思っていた観念が吹っ飛びました。
色の組み合わせも、柄の出方も、全体を通しての柔らかさも、素敵でたまりません。
初秋に、これを着て街を歩いたらどんなにわくわくするだろう、と、見ているだけでも、うっとりしてしまいました。
ブログ、ブックマークさせていただいたので、また拝見しにきますね

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せみのはねの雪花絞り

  • 20250407-1151
     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

天然染料、草木染め

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