片身変わり仕立ての雪花絞り着物 仕立てていただきました
今年は雪花絞りの反物を片身変わり仕立てでお願いしました。
寸法はアンティークの普段着着物のような日常的で着やすい仕立てにしたいと思い、明治生まれの祖母が遺した古い着物の寸法を測って現代の物と見比べてみました。
身丈は前に仕立てた雪花絞り浴衣より思いきってかなり短くアンティーク着物と同じ身丈、 裄丈も1cmほど短くしました。
おくみ幅や裾周りは柄合わせのこともあるのでお任せ、袖丈だけは長めの方が肩身変わり仕立てではバランスが良いと思ったので、今までより長く、祖母が遺した着物と同じ55cmにしました。
今回仕立てをお願いしたのは、私も出品しているiichiのサイトで見つけた和裁士の藤本さんです。
iichiのプロフィール写真の着姿を拝見して、とても自然でゆったりとした着こなしだと思ったので、アンティーク着物のような仕立てもしていただけるのではないかと思ったのです。
先月お願いしたのですが、2週間ほどで仕立てていただけました。
仮着装で前に試した朱色の帯よりも色が合いそうな薄手の麻生平の生地が見つかったので、これは帯にして見ようと思い相談してみました。
帯芯を入れて仕立てなければと思っていたのですが、帯板を挟むだけで縫わない方がいろいろに使えて便利のではないかというアドバイスをいただき、ボディに着せて試してみました。
今回使ったは伊達締めは帯芯の様なものが入っていたので、結局帯板も使わず、縦に折りたたんだだけで締めてみました。
Pinterestで集めた明治大正時代の着物姿や野良着などを参考にして適当に巻いてみました。
昔の生活着としての着物、あるいは野良着はすっかり廃れてしまいましたが、私はこちらの方に魅力を感じます。デニム着物や雪花絞りが注目されるようになってきたのも、もう少し生活感のある和装を楽しみたいという思いが拡がりつつあるからではないかと思います。
かつてハンドバッグという女性の持ちモノが有りましたが、今ではすっかり見かけなくなりました。今の多くの呉服屋さんや大手の着付け教室の感覚は、この時代にとどまっているように見えます。
帯は自己流に紐や帯揚げ(ストール)を使って適当に締めてみました。麻100パーセントの生地は木綿や絹とは違って、しわの寄り方にも味わいが有ると思います。
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