« 綿麻コーマ反物と綿コーマ100パーセント反物比較 | トップページ | 再び雪花絞り反物の地染め 西洋茜にエンジュを重ねる »

2014年11月 9日 (日)

雪花絞り木綿反物の地色を西洋茜の根で染める

20141109_122642_800x550_640x440_2

 いつもは粉末の西洋茜を使っていたのですが、今回根の西洋茜を煮出して染めてみました。60gで木綿の雪花絞り反物13mを3反染めました。

 60gの西洋茜の根を2つに分けて30gづつそれぞれ3番液まで取ってから、さらに根をほぐして両方を合わせ、6回まで煮出すことが出来ました。まだ煮出せば少しは色が出そうな感じもしたのですが、あまり出がらしになると色が鈍くなりそうな気がしたのでこの辺でやめました。

 茜は1番液よりも3番液4番液の方が色が澄んできてきれいです。後になるほど黄茶色系の汚れた色素が出なくなるからですが、あまり出がらしになると、色の勢いがなくなって、再びくすんだ色になるような気がします。いつもどこで煮出すのをやめるか迷ってしまうことが多いです。

 反物の下地はいつものように薄めた柿渋にアルミ媒染です。

 一番左の反物は柿渋下地の色を少し濃いめにして渋い色に染めました。
 中央の反物は柿渋下地も少し濃くして、茜も1番液から3番液までの濃い染料を2回重ねました。 
 右は柿渋茜とも淡い色で軽い色目に仕上げてみました。

根の茜を使った方が1番液が濃くなり過ぎず、少しづつ調整しながら煮出していけるので、意外と粉末の茜より染めやすかったです。途中で根をつぶしたりするのが面倒かとも思っていたのですが、煮ているうちに柔らかくなるので、それほど大変ではありませんでした。

« 綿麻コーマ反物と綿コーマ100パーセント反物比較 | トップページ | 再び雪花絞り反物の地染め 西洋茜にエンジュを重ねる »

草木染 柿渋染」カテゴリの記事

雪花絞り反物の染色」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 雪花絞り木綿反物の地色を西洋茜の根で染める:

« 綿麻コーマ反物と綿コーマ100パーセント反物比較 | トップページ | 再び雪花絞り反物の地染め 西洋茜にエンジュを重ねる »

フォト

せみのはねの雪花絞り

  • 20250407-1151
     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

天然染料、草木染め

無料ブログはココログ