再び雪花絞りのスカート
一昨年雪花絞りのプリーツスカートを作ってみたものの、縫物が苦手な上にあまりにも手間がかかるので、しばらく作っていませんでした。
もう少し簡単にできないかなあと思って今度は裏地無し、ウエストにゴムを1本入れるだけのシンプルなギャザースカートにしてみました。
以前は反物の生地を縦に使っていたので縫い合わせるところが多くて大変でしたが、今回は生地を横に使って上下2枚の生地幅をスカート丈にしました。
上下の生地の縫い合わせ部分は、普通に縫い合わせてしまうとなんとなくデザインがつまらなくてピンと来ない。そんなこともあって今までやる気にならなかったのですが、ここを暖簾のようにくけ縫いにすることを思いつきました。
くけ縫いはいつも嵐絞りに使っている麻糸を使います。暖簾のくけ縫いはなぜか好きなので普通に縫うよりは苦にならないのですが、スカートだと縫う距離がずいぶん長いので、結局時間を計ってみると普通の運針より時間がかかっていました。
上の2点のスカートはそれぞれ2.5mにカットした反物を2枚
を上下でくけ縫いにしたものです。
インジゴピュアの雪花絞りに地色は薄めた柿渋を重ねました。柿渋の色をあまり感じさせない程度の生成りに近い色目です。
下のスカートは2mにカットした反物2枚、上の2点より少しギャザーが少なめです。
地色は柿渋にエンジュを重ねました。上の生地の方が柿渋は何度も重ねて濃なっています。
上の2点に比べてちょっと癖のある色味になりました。
ギャザーの量はこのぐらいが普通か?という感じですが、軽い生地なので、生地ををたっぷり使ったギャザーの方がインパクトは有ったかなあとも思いました。
雪花絞りは裏表のない染めなので生地のジョイント部分を折り返してフリルのようにして、少し丈の短いスカートも作ってみました。
こちらの2点は180cmにカットした反物2枚で作ったスカートです。
丈が短くなるとギャザーの量も若干少なめにしてバランスがとれるようです。