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2014年3月

2014年3月26日 (水)

雪花絞りの足袋とカジュアル着物

 先日 行田足袋ぐらのクラフトフェアで出会った足袋を作っていた作家さんに、雪花絞りの生地で試作していただきました。

下駄と合わせてみると、ちょっとレトロな雰囲気になりました。こんな足袋と下駄で、田舎道をどこまでも歩いて行きたいような気がします。

 こんな足もとに似合うのはやはり木綿着物。出来れば着丈を短く、ひざ下のセミロングぐらいに着たいです。

 
 着付け教室で教えているような着こなしでは、浴衣といえども裾がまとわりついて、風を感じながら一日中山道を歩きまわったりすることはできません。

 明治から大正、昭和初期にかけて、まだ着物が日常着だったころ、和装と洋装が入り混じっていたころ、庶民はどんな着こなしをしていたのでしょう?当時のファッション誌のようなものはあったのでしょうか?
 これからのカジュアル着物は、この時代の日常着が参考になりそうな気がします。どこで調べたらよいでしょう?図書館に行ったら参考になる資料を見つけることが出来るでしょうか?着物や長じゅばんの仕立てはどうしたらいいでしょう?これから少しづつ資料を集めていきたいと思います。

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2014年3月12日 (水)

古民家でのクラフトフェア 牧禎舎

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  3月8日9日 埼玉県行田 牧禎舎 アーツ&クラフツinぎょうだにて

 かつて足袋工場と住宅兼事務所だった昭和初期の古民家で開催されたNPO法人主催のクラフトフェアです。

 畳のある和室で展示させていただきました。

 天井が現在の住宅より高く縁側もある開放的な空間で、ゆったりとした雰囲気で過ごすことが出来ました。

 明治時代の創業で、大正から昭和初期にかけて栄えた牧禎商店の歴史は、ちょうど雪花絞りの盛衰の歴史とも重なります。
 このような貴重な文化財の建物の中で展示させていただいて、とても素敵な体験が出来たことに感謝します。

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2014年3月 4日 (火)

雪花絞りの着物 春のコーデイネートと柄あわせについて

 どんな着物のコーデイネートが出来るかイメージしながら反物を染めたい!

 帯や小物の色使いでどれだけイメージが変わるだろう?そう思っていろいろ試してみたくなりました。

帯は明治生まれの祖母が残したもの。半衿は手染めの端切れなどから探してみました。

いつもストールとして染めている嵐絞りは、帯揚げにしても面白いのではないかと思い、薄手のタイシルクストールを、帯揚げにすることを考えながら絞ってみました。

(バチ衿の浴衣は浅草着物工房の柄あわせです)

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  帯揚げの色を寒色系にして帯締めの紐もグリーンにしたら少し色味がつまらないかなと思ったので、帯揚げを茜と柿渋で染めた濃い色に変えてみました。

 これだけでも印象が変わるのが着物のコーデイネートの面白いところです。

バチ衿仕立ての浴衣として仕立てていただきましたが、半衿をつけて名古屋帯を締めると、着物としても着られそうです。

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 こちらは広衿仕立ての浴衣として仕立てていただきました。半衿の色と帯を変えると雰囲気もずいぶん変わります。

 こうしてボデイーに着せてバチ衿の浴衣と見比べてみると、広衿仕立ての方が生地にゆったりしたボリュウム感が有り、優雅な雰囲気になっているのではないでしょうか?
 バチ衿の方がくだけた感じがします。

 初めて仕立てていただいたので、バチ衿と広衿、どちらが良いかも分らなかったのですが、普段着として着楽に着るならバチ衿、礼装というほどではないけれど、少しよそ行きっぽく着たいなら広衿仕立てが良いと思いました。

 雪花絞りの柄あわせについて

 雪花絞りは生地を等分に折りたたんで染める染色法なので、柄を合わせる為の縫いしろ分というのが有りません。そのため、柄の合わせ方に特徴が有ります。

上のバチ襟仕立ての浴衣は、衽と上前の柄を生地の縫い目がわからなくなるくらいに模様が連続するように合わせてあります。

 下の広衿仕立ての着物は、雪花絞りの折りたたんだ斜めの線上に合わせてあります。私は上のバチ衿の浴衣のように上前は合わせるものだと思っていたので、最初に見た時には違和感が有りました。
 ただ、こうして見比べてみると、仕立ててネットさんの考え方も動きが有っていいような気がしてきました。

 次に気になるのは背縫いの柄あわせですが、ここは上前と衽のようにぴったりと柄を合わせようとすると縫いしろがないのでどうしても柄が詰まってしまいます。ここを左右対称に合わせるのはあまりやらないようです。たいていはわざとずらすそうです。

 仕立ててネットさんの柄あわせは、やはり上前と同じに斜めの折りたたんだ線にぴったり合わせてありました。

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  薄手のタイシルクを嵐絞りにして帯揚げに使ってみました。

                           

 

 

 

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フォト

せみのはねの雪花絞り

  • 20250407-1151
     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

天然染料、草木染め

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