エンジュ染め 雪花絞りの地色をもっと鮮やかな黄色に染めたい!
木綿の生地を草木で染めるのに、薄めた柿渋で下地を作ってからアルミ媒染すると、媒染剤を吸収しやすくなり比較的染めやすくなることは解かった。
けれども、なかなか絹のように鮮やかな彩度の高い色にはならない。いっそのこと化学染料を使った方が効率が良いのではとも思うが、やはり草木染の深みのある色の柔らかさは捨てがたい。目の疲れ方が全然違うし・・・
以前は薄めた柿渋に生地を2回から3回浸してからアルミ媒染。エンジュの1番液と2番液をあわせて染めた。
今回は柿渋1回、アルミ媒染、エンジュ染め、再び柿渋という手順で染めてみた。柿渋液はさらに薄く50ccを750ccの湯で薄めた。上の左のような色になった。
エンジュで1回染めてから再び柿渋を重ねた時、エンジュの色が退色したように見えた。少し黄色みがかってはいるが、ほとんど雪花の模様染めの色が藍色という印象だ。地色も生成りに近い色に見える。
ここでもう一度薄めのアルミ媒染液に反物を浸した。この間に、新しいエンジュの1番液と2番液を煮出す。今回は1反しか染めないのでエンジュは12gにした。
アルミ媒染液に浸した生地を軽く洗い、ふたたび煮出したエンジュ液に浸し、徐冷する。上の写真の右が染め上がりの色です。雪花絞りの藍の色がだいぶグリーンがかっている。
前回12月初めに染めた雪花絞りの地色の黄色に比べて、柿渋の量がさらに少なくなって、軽やかな印象だ。しかし黄色の色が一段と鮮やかに濃く染まったという感じはない。木綿ではこのぐらいが限度か?
真夏に着るのなら、こちらの色の方があっさりしていていいかもしれない。
この反物を染めた後、まだ染液の色が残ってはいるが、新しい木綿の生地を染めてもあまり濃くならない。
木綿よりも染着しやすい絹のストール生地を染める。まだかなり黄色く染まりましたが、1番液2番液で最初から染めた絹のようなビビットな色には染まらない。少し彩度の落ちた柔らかい黄色だ。この、黄色を下染めに使うと、温かみのある明るい印象の色に染まるので、これはこれで悪くない。
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