続スカート生地の染色とデザイン
縫製工場に送った生地が、やっと縫い上がって返送されてきたのが10月の18日。
なんとなく染めた生地よりだいぶ軽い感じがしたので、スカートの目方を計ってみると大体260g。着分で500gだった生地が、ほとんど半分近くの目方になっているではないか
ずいぶん端切れが出たのではないかと思ったが、端切れは添えられていなかった。頼んでおけば返送してくれたかもしれないけれど、端切れで何か作るのも面倒だし、後で後でと思っているうちに、結局ガラクタをため込んでしまうことも多いので、まあいいか・・・・・
それにしてもかなりロスが多かったような気がする。この程度のぼかし染めなら、製品染めで十分だったのでは?
柿渋で染めるのは製品染めだと無理があるのだが・・・・最初に柿渋で下染めだけして、草木の染料は製品になってから染めた方が、染料の無駄が少なくて済んだと思う。
柿渋が少なすぎたと思ったスカートは、一度ウエストのゴムを抜いて、全体を伸ばして柿渋染めを試みた。
柿渋40ccに湯500ccの液に浸す。
スカートは縫い目が少なく、拡げると割合単純な形なので、汚い染めむらが出来ることもなく、無事に染め重ねることが出来た。すその折り返しの部分やウェストの縫いしろの部分が心配だったが、直射日光に当てず用心深く乾かしたら何とかなった。
柿渋染めは最初の1回目が一番発色むらが出来やすいが、3回4回と染め重ねているうちに、だんだん染めやすくなってくる。水はけが良くなり乾きが早くなるのだ。
それにしても、服は染めよりもパターンが命だ。このフレアースカートは、裾のラインを出すのにちょっと苦労した。裾のラインは、裾をいじるだけでなく、ウェストの切り替えのラインがひびいてくる。
基本的には、生地のだいたい真ん中辺に穴をあけて、ゴム通しのベルトをつけただけの単純な形だが、この穴のカーブをどうするかでスカートの裾のシルエットや、フレアーのボリュームが変わってくるのだ。
図面を見ているだけでは解からない。実際に作ってみて少しずつ修正してみないと解からない。今回作ったスカートはフリーサイズのつもりだったが、出来てみると、ちょっとサイズ的には小さめだったかな?ウェストベルトを90cmにしてしまったが、やっぱり1mにした方が良かったかなあ・・・・?