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2011年9月

2011年9月20日 (火)

スカート生地の染色 ぼかし染め

 縫製工場で着分ずつカットしていただいた綿ニット(スーパー度詰天竺)のスカート生地を染めました。

 180cm幅 1着分130cm スーパー度詰天竺 500gを23枚(1反分)染める。

 インジゴピュアでぼかし染めにした後、湯で薄めた柿渋を2回浸透させる。その後アルミ媒染 茜を重ねた色と、エンジュを重ねた色を作った。
 最後にもう一度柿渋を重ねた方が色が落ち着くようだ。

  •  アルミ媒染は 生ミョウバン50gの水溶液
  •  柿渋は1回50cc、900ccの湯で薄めた。

 柿渋だけはどうしても縫製する前に染めないと、縫いしろで厚くなった部分に汚い発色むらが出来てしまう。柿渋の色は主役ではないが、草木の染色の下地として使うと、とても深みのある色合いになるし、媒染下地にもなるようだ。
 
 サンプルを1枚だけ染めた時は気がつかなかったが、これを23枚もたて続けに染めるのはかなり重くて大変だった。藍の染液もあっという間に薄くなってしまった。
 これに草木の染料をかなり濃色に重ねたかったのだが、あまりに染料を食うので、だんだん薄くなってしまった。草木の染料は、縫製が済んでから染め重ねた方が、染料のロスが少ない。
 生地は分厚いので、天気が悪いと乾くのにも、ずいぶん時間がかかってしまう。ちょっと薄いけど、これで縫製工場に送ってしまおう。あとは、形が出来てから、全体のバランスを見ながら染め重ねればいい。

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フォト

せみのはねの雪花絞り

  • 20250407-1151
     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

天然染料、草木染め

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