スカート生地の染色 ぼかし染め
縫製工場で着分ずつカットしていただいた綿ニット(スーパー度詰天竺)のスカート生地を染めました。
180cm幅 1着分130cm スーパー度詰天竺 500gを23枚(1反分)染める。
インジゴピュアでぼかし染めにした後、湯で薄めた柿渋を2回浸透させる。その後アルミ媒染 茜を重ねた色と、エンジュを重ねた色を作った。
最後にもう一度柿渋を重ねた方が色が落ち着くようだ。
- アルミ媒染は 生ミョウバン50gの水溶液
- 柿渋は1回50cc、900ccの湯で薄めた。
柿渋だけはどうしても縫製する前に染めないと、縫いしろで厚くなった部分に汚い発色むらが出来てしまう。柿渋の色は主役ではないが、草木の染色の下地として使うと、とても深みのある色合いになるし、媒染下地にもなるようだ。
サンプルを1枚だけ染めた時は気がつかなかったが、これを23枚もたて続けに染めるのはかなり重くて大変だった。藍の染液もあっという間に薄くなってしまった。
これに草木の染料をかなり濃色に重ねたかったのだが、あまりに染料を食うので、だんだん薄くなってしまった。草木の染料は、縫製が済んでから染め重ねた方が、染料のロスが少ない。
生地は分厚いので、天気が悪いと乾くのにも、ずいぶん時間がかかってしまう。ちょっと薄いけど、これで縫製工場に送ってしまおう。あとは、形が出来てから、全体のバランスを見ながら染め重ねればいい。