シルケット加工の浴衣生地
今まで雪花絞りの練習に使っていた浴衣生地より1ランク上の白生地を手に入れたい。
シルケット加工してある生地の方が、もっと発色が良く、特に地色を草木で染める場合は、染め上がりの印象がかなり違ってくるのではないか?
そう思って捜してみたが、プレーンな白地で上質な浴衣生地というと、なかなか一般には市販されていなかった。そこで、織物工場に直接加工をお願いしました。
シルケット加工をするならコーマ糸の方が良いと提案され、意味がわからなくて戸惑いましたが、その方が光沢があってきれいだということなので、それでお願いしました。
コーマ糸 カード糸について調べてみると?
綿糸を作る工程で、綿花の中に含まれる夾雑物や短い繊維を除去する工程にカード工程とコーマ工程がある。
紡績糸は全てカード工程を経ていて、コーマはさらに繊維の均一度を上げる工程。糸を均一にするために短い繊維をさらに除去する。糸むらが少なくなり、光沢も増し、強度もアップする。
(オリジナルTシャツのファインダー 繊維製品技術用語から抜粋)詳しくはサイドバー「繊維製品の加工」参照
2週間程で生地が出来てきました。さっそく開けてみると、やはり今まで使っていた浴衣生地より、透明感があってシャキッとしていてきれいだ。
もちろん晒加工もしてもらっているのだが、このシャキッとした少しはりのある感じ、雪花絞りにはむいているだろうか?
もしかするともう一度自分で晒して生地を柔らかくした方がいいかもしれない。
雪花絞りの染め上がりは生地の状態によっても、染料の浸透具合など微妙に違ってくる。その微妙な違いが、染め上がりの印象を大きく変えてしまう。とにかく染めてみなければわからない。