雪花絞りの実験1追記
「雪花絞りの実験1」でこの画像を入れるのを忘れてしまいましたが、これはなぜか雪花の模様が2重映しになりました。めずらしい現象なので、ぜひ記録しておきたいと思います。
2回続けて出来ましたが、その後は普通に戻り二度と同じようにはなりませんでした。原因不明ですが、この時は染料の浸透がいつもより速かったような気がします。
染液のアルカリ濃度やハイドロの効力は、時間の経過とともに徐々に変化してしまい一定に保つのはむずかしい。その為,酸化してきたなと思ったら、苛性ソーダ液やハイドロを少しづつ追加しているのですが勘に頼っているのであまり正確ではない。
二重映しになったときは、最も染液の状態が浸透しやすい条件を備えていたのではないだろうか?
「雪花絞りの実験1」まとめ
(発色むらの原因)
浸染で出来なかったまだらの発色むらが雪花絞りで出来てしまうのは,染料を吸い上げさせた後の酸化発色の過程に問題があったからだ。
水洗いと空気酸化を交互に繰り返しながら徐々に酸化させ、1時間以上たってから板をはずし、水中で布を広げ完全に発色させる。1時間と書いたが,もっと長い時間のほうが良いかもしれない。次回の実験で追及してみよう。
単色で1度で染める雪花絞りの美しさは、幅広い濃淡の階調に有ると思う。
(美しい藍の濃淡の階調を作るための条件)
- 染液の状態(アルカリ濃度 ハイドロの効力 染料の濃度)
- 畳んだ布を板で締める時の力加減
- 染液につける時の深さやタイミング
- 染めた後の酸化発色の過程
4つの条件については次回の実験でもっと具体的に検証してみたい。
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