木綿の茜染め
以前に染めておいたインジゴピュアの雪花絞りに、茜を重ねました。
木綿の茜染め
木綿の草木染めは絹の様によく染まらないので、生地の下処理が必要です。
私は10倍に薄めた柿渋を生地にむらなくしみ込ませて下地を作ります..こうすると染まりがよくなるのは、柿渋に含まれているタンニンのはたらきではないかと思います.
柿渋をしみこませた布はシワにならないようによくのばして干します。さおなどにかけたまま放置してしまうと、さおのあとがくっきり残ってしまうので,完全に乾く前に布を動かすなど,注意が必要です。乾いたらすぐに蒸気アイロンをかけます。
3日ぐらいは日を置いたほうが,柿渋が定着します。それからアルミ媒染液に30分以上浸します。
粉末タイプの西洋茜
主に1番液2番液を使って木綿は染めます。3番液もきれいな澄んだピンクに染まります。4番液以降は、薄すぎて木綿はあまり染まった感じがしませんが、絹はきれいに染まります。すぐ使わないときは冷凍保存します。
西洋茜の1番液2番液は色素量が多いので、酢を加えずに煮出しています。染料を取り出したあと酢を加えて色素を溶かします.最初に煮出した液は濃度が濃いが、汚れも出てしまうので、少しくすんだ色に染まります.
木綿は湯洗いすると、くすんだ色がぬけてきれいなピンクになりますが、絹はなかなか汚れた色素が抜けません.そのため濃色染めの場合でも絹は3番液以降を使った方が良いと思います。
3番液以降は酢を加えて煮出します.後になるほど汚れた色素が出なくなり、染液の色が澄んできます。
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