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2013年12月 9日 (月)

柿渋とこんにゃく糊の嵐絞りストール

 20131208_110152_426x640 嵐絞りのストール

 シルクストールを嵐絞りにして柿渋で固めると、プリーツ加工のような襞のある生地になります。 

 シルクの絞り染めは、熱を加えると絞りのしわが残るのですが、水洗いするとやはり伸びてしまいます。そこで、洗濯してもシボが無くならないように柿渋で固めて蒸しています。
 ただ、この方法だと柿渋をかなり濃くするので、渋いダークな色ばかりになってしまいます。そこで春らしい明るい色も出来ないかなと思い、こんにゃく糊と併用してみたらどうだろうと思いつきました。。

 柿渋もこんにゃく糊も紙子の衣などに使われていたもので発水性が出せるのですが、こんにゃく糊には色が有りません。そこで今までこんにゃく粉を使ってみたものの、効果があるのかないのかピンと来なくて途中で放置したままになっているのがありました。

 嵐絞りをする時は絞る前に全体に薄めた柿渋を浸透させて、少し生地をぱりっとした状態にしておいた方が絞りやすく、プリーツのような襞もきれいに出ます。これをこんにゃく糊でやってみれば、柿渋の使用量を減らすことが出来るはずです。

 柿渋は全体に浸みこませると糸が痩せるような感じで、その分薄手の生地などは透け感が出て生地の風合いが変わります。
 こんにゃく糊の場合は、生地がパリッとしますが、糸が痩せるという感じはありません。普通の糊をつけた状態と見た目は変わらないのですが、水洗いをした後もこんにゃく糊の効力が残っているのか?それとも洗い流されてしまっているのか?色がないのでいまいちピンときません。
 余分についたこんにゃく糊は洗い流されているような感じが有りましたが、それでも生地の張りは残っていました。洗いが不充分なだけなのか、洗っても残るのか、心もとない思いもありましたが、とにかく嵐絞りをして柿渋を刷毛で塗り、乾かしました。
 

 すっかり乾いてから糸を外すと、こんにゃく糊を使っていない時より、嵐絞りの筋がくっきりと出て、柿渋の折山のところがかなり固くなっていました。もっと柿渋を薄くしても良かったのではないか?こんにゃく糊の効果は思った以上でした。
 さっそく蒸してしわを固定してから水洗いをします。地色にはあまり柿渋の色が出ていないので、いつもより明るい色に仕上がりそうです。ただいつもよりかなり生地が硬くなってしまっているので何とかもう少し柔らかくしたい!
 草木の色を重ねて煮染めしているうちに柔らくなるだろうか?

 いつもより軽い色に仕上げたいと思ったので茜は1番液を避けて2番液、を使ってグラデーションに染めます。絞りのしわが延びないようにいつもは少し冷ましてから染めるのですが、今回は思い切り熱い染液に浸しました。
  さらに淡いインド藍でストールの端をかすかなグラデーションに染めて少し紫がかった茜色を作ります。さらに淡いエンジュの染液に全体を浸して色を和らげました。

 パステルトーンに染まりましたが、眺めているうちに、もう少しビビッとな色も入れたくなったので、もい一度茜を煮出して3番液をストールの片側だけに重ねてしっかり染めました。そうこうしているうちにやっと生地が少しは柔らかくなってきました。

20131208_111529_640x360_2


 

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     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

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