2017年9月 7日 (木)

地色をグラデーションに染めた抜染雪花絞り、2通りの柄合わせ

地色を濃い赤と紫のレマゾール染料でグラデーションに染めてから、淡い黒のスレン染料で、雪花絞りを試みた反物です。

濃いピンクの帯揚げをアクセントにコーディネートにしてみました。

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地色の濃い赤が抜けたところは少し赤味の渋い黄色が残った。

紫色が抜けたところは意外ときれいな緑になっている。この部分の地色はレマゾールの赤い染料が薄く、そこにターキスブルーが重ねてあった。

スレン染料 黒の雪花絞りは、ハイドロサルファイトと苛性ソーダの分量に対して染料を少なめにすると、色が全体に薄くなるというよりは、黒く染まる面積が少なくなるようだ。そしてレマゾール染料の地色が抜ける面積が拡がる。

一方で、地色のレマゾール染料は濃くしておいた方が、色の抜ける面積は少なくなる。

地色をグラデーションに交互に染めることで、スレン染料を浸透させたときの色の抜け方が均一でなくなるが、それが変化になって、かえって面白いと感じた。

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浴衣に仕立てるときの柄合わせは、どこを上前に持ってくるかで若干印象が異なるのも面白いところ。

赤い模様が出ているところを顔の近くに持ってくると、帯揚げの色は緑に変えてみたくなった。

こちらは春の新緑のイメージにもなるだろうか?

浴衣として1枚でさらっと着るよりも、半衿や帯揚げなど、いろいろ変化を楽しみながら、カジュアル着物としてコーディネートを試してみたい。

この色目なら夏でなければならない理由はないし、やっぱり秋の紅葉の季節に合わせたり、お花見の時期に着られたらいいなあと、私は思っています。

着物は洋服と違って、重ね着したり、ウエスト周りは伊達締めだの 帯だの 帯揚げだの、いろいろこれでもかというほど巻き付けても、なぜか着ぶくれして格好悪いという感じにはならない。

だからいろんな紐とか布とかガラクタに至るまでコレクションして使ってみたくなる不思議な世界!?と思っているのは私だけ?

だけどやっぱり夏はあんまりぐるぐる巻きつけると暑い。

2017年6月 8日 (木)

2017有松絞り祭

今年の有松絞祭りは、前日の出店準備の日も含めて全く雨に降られることがなく、無事終了しました!
なんだか忙しくて他のブースを見ている余裕は全くないうちに、あっという間にあわただしく過ぎ去ってしまいました。ほんの少しの隙間時間にあちこち見て回る体力もなくなったのかなと思いつつ…
今年も有松ならではの、たくさんの浴衣姿の人を見ることが出来ました!
 
年々浴衣姿があか抜けてモダンになり、洗練されてきているように感じます。
 
数年前はいくらカジュアルでもちょっとだらしなさ過ぎるんじゃない?と思ってしまう人もちらほら見かけましたが、かなり現代的で格好良くなってきています。
みんな、ネットで情報を吸収したり、試行錯誤を繰り返して、現代にふさわしい着物の着こなし方を研究しているのではないかなと、頼もしくうれしくなりました。
帯の結び方も、夏だからということもあるけど、ボリュームを抑えた結び方が主流になりつつあるのかなと感じました。
 
基本的なかるた結びも多く見かけましたが、、それだけではない、ボリュームを抑えながらも
独創的で優雅な結び方をしている人もいて、どうやって結ぶんだろう?と感心したりしました。
やっぱり写真を撮らせてもらえばよかった。今になると、細部までは思い出せない!
 
ネットで購入していただいた雪花絞り反物を着て訪れてくださった方にもお目にかかれてうれしく思いました。
男性で雪花絞りの反物を着てくださった方は初めてだったので…西尾のあづまやさんに仕立てていただいたそうです!
 
20170604_151339_2_426x640_2 反物幅は39cmだったので、裄丈が若干足りない感じですが、浴衣なので、短めの方が本当は着やすいんじゃないかなと思います。
七分袖や五分袖があったていいとも思うし…
 
私はこのぐらい短く仕立ててもらいたいと思ってしまいますが、 身長も裄丈も短い私が同じ39センチ幅の反物で仕立てるとしたら、ちょっと生地がもったいない とも思います。
 
私だったら、昔の反物のように、手ぬぐい幅位で十分なのに、今の反物はずいぶん幅が広くなっている。
 
この男性のsizeで、反物幅が足りないから仕立てられないって断らないあづまやさんは、やっぱり頭がやわらかいんだろうか?
 
 

2017年2月16日 (木)

地色をグラデーションに染めた抜染雪花絞り反物の仕立てと柄合わせ

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地色をグラデーションに染めた抜染の雪花絞りの柄合わせを確かめたくて、試しに仕立てに出してみました。

地色が紫のところとグリーンのところでは、雪花絞りの柄の出方も違います。

片身変わり仕立てのような雰囲気になるとは思っていたのですが、裁断の仕方で仕立て上がりの印象も変わりそうなので、ちょっと不安もあります。

上前の柄合わせを最優先にして、だいたい地の色を交互にずらすように頼んでみました。

実は上前だけはグラデーションの地色をだいたいあわせるか?それとも交互にずらすか?だいぶ迷いました。

結局、後ろの背縫いと同じように交互にずらす方を選んでしまい、仕立てあがったのを見て、ちょっと失敗したと思いました(u_u。)

完全に連続しなくても上前は大体グラデーションをそろえた方が、ここはスッキリまとまったかなとちょっと後悔しています。

あるいはあまり深く考えず、成り行きに任せて適当にずらしたくらいでも良かったかな?とも思いました。

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帯は、古いもので、お太鼓に結んでいた形跡がありましたが、御太鼓お部分に限って汚れが若干目立つので、半分に折って半幅のように使ってみました。

貝の口に結んだら分厚くなって結びにくいように感じたのですが、半幅帯よりボリュームが出て、女性的な貝の口になったように思います。

たれ先はさすがに4重に畳むのは無理だったので、扇型に開いて、中をゴムで止めました。

帯はひもや帯締めでしっかり固定しました。ひもは帯揚げでくるんで隠しています。

この浴衣は「仕立ててネット」 に仕立てていただきました。

2016年10月21日 (金)

久しぶりにバルーンスカートを作りました。

抜染の雪花絞りの生地を2種類組み合わせて、久しぶりにバルーンスカートを作ってみました。

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地色をグラデーションに染めてから抜染した雪花絞りの反物のうち、浴衣に仕立てるには、ちょっとピンと来ないと思った染め上がりの生地ですが、スカートにしたら面白いかもしれない、ふとそう思いついて作ってみました。

生地はグラデーションに染めて、色味に変化があるので、最初の1枚めは全部同じ反物で作りました。

今までに作った雪花絞りのスカートとは、ひと味違った雰囲気?

そう思いつつ染まった反物を眺めているうちに、やっぱりグラデーションでも2種類組み合わせたほうが面白いいのではないか、この組み合わせはどうだろう?そう思って作ったのが上の写真です。

地色は赤紫からグリーンのグラデーションに染めた2種類の反物。それぞれ黒のスレン染料で地色の抜染を兼ねて染めたものですが、色の抜け方がかなり違います。

上は思ったより抜けすぎてしまい、下は地色が残りすぎたと思ったのですが、両方合わせてみると同系色の濃淡で変化のある組み合わせが出来ました。

うーん(゜-゜) こっちの方が面白い・・・・

2反の反物を195cmにカットして、4枚分のスカートと、おそろいの2mのストールを2枚分とることができました。

裏地はインド綿のざっくりとしたガーゼ地のようにも見える、からみ織のショール生地を2重にして使っていましたが、もう残り3枚分とったら在庫がなくなりました。この生地は気に入っていたのですがもう手に入りません。

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これがなくなったら手ぬぐい地の特岡を裏地に使ってみるのもよいかもしれない。こちらはひとえで十分なボリューム感が出せるし、とても肌触りは良かったし.....

 

2016年8月24日 (水)

地色を赤と黒のグラデーションに染めた秋色抜染雪花絞り反物の柄合わせ

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 秋色の雪花絞り反物

レマゾール染料で黒と赤のグラデーションで染めた反物を、スレン染料の黒で、抜染と染色を兼ねて染めだした雪花絞りは、黒地の部分と赤い地の部分でギャップがありすぎるように感じました。

そこで柿渋を重ねてアルミ媒染し、えんじゅの黄色を重ねました。

これで、黒地の部分の雪花模様の色が抜けたところが、黄色みの柔らかい色になり、前より落ち着いたと思います。

それでも前回試した黒だけのグラデーションよりコントラストが激しいので、着物に仕立てたら、どんな雰囲気になるだろうと思い、さっそくボディーに着せてみました。

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柄合わせは、やはり黒地と赤の模様の部分が交互ななるようにしたいと思います。
 
衿は明るい色身の方を多く出すようにしたい。大体こんな感じになるだろうか?
 
一つ一つの色は結構渋いのですが、こうして見ると、かなり遠目にも、はっきり目立ちそうな色の組み合わせになっています。
 
秋の紅葉の陽射しの中で着たい雪花絞りですが、帯選びに苦労するかも!

2016年8月22日 (月)

地色をグラデーションに染めた抜染雪花絞り反物の柄合わせは?

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地色を等間隔でグラデーションに染めた場合、柄合わせによって仕立て上がりのイメージがだいぶ違ってくるのではないかと思い、どんな柄合わせが可能か、黒のグラデーション反物で確かめてみました。
 
長着の断ち方を参考にしながら、大体こんな感じだろうか?
 
最優先したいのはやっぱり一番目立つ上前の身頃と衽をどう合わせるかですが、ここはグラデーションの濃淡をそろえずに、ずらしてみたい。どのくらいずらすかは要尺の都合で多少変わるので、ここはアバウト。
反物は13.5メートル近くある。1反としてはかなり長めに染めているので、多少の融通は利くはず。
 
雪花絞りの柄合わせでは、上前の見頃と衽の縫い目が見えなくなるようにぴったりと柄を合わせることが多いように思いますが、ここをあえてずらすことで、細く見えるのではないかと思います。
 
右見頃と左見頃でグラデーションの濃淡の位置を左右対象にあわせて、例えば黒地のところが裾になるようにする場合、グラデーションの位置がそろうように、染める前に計算して位置を決めなければならなかったと気づいたが、べつにそろえる必要も無いかな?
 
この反物の場合、衿は身頃の地色と交互になるようにしたい。
 
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2016年8月17日 (水)

地色をグラデーションに染めた抜染雪花絞り反物 実験結果

予め、白地を残してレマゾール染料の黒の濃淡で染めた反物を折りたたんで、スレン染料黒の雪花絞りを染めました。

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スレン染料に浸す前に、高温で溶いたレマゾール染料でかすかな赤の色注しをしています。

レマゾール染料の黒1色だけなので、他の2色のグラデーションの地染め反物よりは地染めが楽でしたが、このぐらいでも、全部黒1色に染めてから抜染するよりかえって面白いと思いました。

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赤と黒のグラデーションの地色に、薄めたスレン染料の黒。黒地のところと赤の地色のところと、色の抜け方が全く違ったのは予想外だった。

黒のところは以前地色を全部黒に染めたときの抜染とほぼ同じ染まり方をしたが、赤のところは思ったよりだいぶ抜けてしまった!

つながりがなさ過ぎるような気がするので、もう一度全体に黄色を重ねたら、もう少しましになるだろうか?

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こちらも赤と黒のグラデーションの地色は上と同じ。スレン染料の黒はさらに薄めて、ハイドロサルファイトと苛性ソーダを足して、より色が抜けやすいようにした。そして、スレン染料に浸す深さは浅くしてみた。

レマゾール染料の黒地の部分は全く予想外の色の抜け方をした。真っ黒に残ったところと、なぜかグレーに残ったところと、くっきりと2色に分かれた。これはスレン染料の色ではない!

赤いところはもう少しだけ色が残ってほしかったが・・・・なかなか思い通りにならない。

これで、スレン染料の状態は同じでも、レマゾール染料の濃度で、ずいぶん色の抜け方が違ってくることはよくわかった。

地色を生かした黒から白のグラデーションは大体思った通り、きれいに染まったと思いますが、赤と黒のグラデーションはギャップがありすぎて、イメージ通りにはならなかった。

レマゾールの黒をもっと薄めてグレーと赤のグラデーションの地色を作ってもう1度挑戦してみたくなった。

紫とエメラルドグリーンのグラデーションの地色は染めるのにいちばん苦労したので、まだもう少し慣れるまで保留にしておこう!

2016年8月12日 (金)

抜染の雪花絞り反物の染色準備

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地色をレマゾール染料でグラデーションに染めてから抜染の雪花絞りをすると、変化のある今までとは違った雰囲気の雪花絞りが染められることに気付いたので、とにかくひたすら地色を染めました。

きれいなグラデーションにするのに、なかなか1回の染色だけでは決まらず、3回ぐらい染め重ねずにはいられない。

染色温度は約60℃、染色時間はソーダ灰を入れてから1時間、その間60℃を保つようにする。

連日の猛暑のせいもあってとにかく暑かったが、新しい雪花絞りを試してみたくて、染めてはたたむ作業を繰り返し、やっとカラフルな三角柱の準備ができました。

白生地をたたむだけよりだいぶ時間がかかってしまったので、なるべく失敗はしたくない。

下手に抜染するよりこのままの方がきれいかもなんて思いながら、とにかく仮留めしたひもをもう一度きつく締め直します。
両端には折りたたんだ新聞紙をクッションとして挟んでいます。

この新聞紙をクッションにしてさらに板で締めていたのですが、結局板が影響するのは両端だけ、角にひもが食い込むのを防ぐために板を挟むだけなのだから、厚く重ねた新聞紙でも板の代用になるのでは?

普段木工をやっているわけでもないので、板を正確に切る作業は結構大変、厚く折りたたんだ新聞紙で代用できればもっと簡単にいろんなパターンの雪花絞りが試せる。そう考えて、新聞紙で間に合わせてみることにしました。

 

 

2016年6月18日 (土)

地色をグラデーションに染めた抜染雪花絞り反物の仮着装

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ちょっと色がどぎついかな?失敗かな?と思ったのですが、気を取り直して、着物に仕立てたらどんな雰囲気になるだろうと思ってボディーに着せてみました。
 
先に地色を反応性染料でグラデーションに染めてスレン染料で抜染、染色をした雪花絞りは、地色が紫のところとグリーンのところで、色の抜け方が違ったため、雪花の模様の出方もかなり違った印象になりました。
 
これが最初失敗と思った理由ですが、雪花絞りは同じパターンの繰り返しだし、柄が目立つだけに、全体が同じ調子になることに少々飽きてもいました。
 
今までの雪花絞りのイメージとは違って面白いかもしれない、そう思い始めました。
 
しかし、着物に仕立てたとき、どこにどの色が来るか、全然考えずに染めてしまった。裁断はどうなっていたっけ?右肩と左肩は違う色が出るように仕立てたほうが面白そうですが、裾はどうなるだろう?背縫いの柄合わせは?
 
地色を染める反応性染料の抜染も、色によって抜けぐわいが違うので、もう少し試してみないとわからないことが多いしで、まだ着物を仕立てられるようなレベルになるまでは時間がかかりそうです。
 
 

2016年6月 9日 (木)

2016有松絞り祭り

今年も有松絞り祭りに出展しました。

昨年はかなり蒸し暑かったような気がしますが、今年はそれほど暑くもなく、初日はお天気にも恵まれて快適でした。
屋外のイベントはいつも天気予報が気になります。夕方から雨ということで心配でしたが、1日目は無事天気も持ちこたえました。

雨が降っても小雨ですむだろうと思っていたのですが、二日目、日曜日の午前中はかなり本降りの雨になってしまいました。地面に雨水が流れ込んできて、とにかく商品を濡らしてしまわないように必死でした!

こういうときは地面にビニールシートをひいてもまったく意味が無かった。今日はホームセンターをうろうろしながら、水はけシートを持っていくべきだったんだなとつくづく思いました。
午後からだんだんと晴れてきたので助かりましたが、ディスプレー用の布が濡れてしまったのを搬出までに乾かしきることが出来ず、宅急便の荷物の中に入れることが出来なくなって自分で持ち帰るはめになりました。

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矢羽根を思わせるようなきれいな雪花絞りの暖簾が軒先を飾っていました。


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通りがかった山車をあわてて写真に撮りましたが、うまく撮れませんでした。

今年もかなりの人込みでにぎわっていました。やっと有松もここ数年で、多くの人に知られるようになってきたのだなと感慨深く思いました。

2016年6月 1日 (水)

レマゾールブラックBとスレン染料黒の抜染雪花絞りと、紙布の雪花絞り

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コーマ綿の反物1反の地色をレマゾール染料の青味の黒でしっかり染めてから半分に切って1/2反づつ、それぞれスレンの黒で抜染と同時に染めた6列屏風畳み正三角形のパターンの雪花絞りです。

スレンの黒の染料は苛性ソーダとハイドロの溶液で薄めています。

今まで反応性染料はプロシオンMの低温染色しか使ったことが無かったのですが、これで1反分濃色に染めるのはあまりにも効率が悪いため、60℃ぐらいに温度を上げて染めるレマゾール染料を選んでみました。

ぬれているときは真っ黒に染まったように見えましたが、1回の浸染で真っ黒にはならず、乾かしてみると、学生服のような濃紺に染まっていました。それでもプロシオンMよりは、ずっと効率よく濃く染まりました!

これを折りたたんで締め、スレン染料の黒で抜染をかねて雪花の模様を染め出します。

抜染染色で雪花の模様を染め出すスレン染料の黒は、薄めたほうが面白い染まり方をするのではないかと思い、苛性ソーダとハイドロの溶液を後から足して薄めました。染色温度も、通常のスレン染料の染色より高め、70℃ぐらいに上げました。

下の中央の大柄の雪花絞りは紙布の反物です。こちらの地色は低温染色のプロシオン染料で染めています。大体黒っぽい地色に染めていますが、茶色やグリーンなど、何色か重ねて、濃いグレーにした地色です。色の抜けたところは予想以上にビビットな黄色になりました。両端のコーマ綿(地色がレマゾールの黒)とはぜんぜん違う色に抜けています。

抜染染色に使ったスレン染料の状態はほぼ同じです。左端が1番、右端が2番、中央が3番の順番で染め、4番目が上の右側の雪花絞りです。

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左端を最初に染めてから、右端を染め、ハイドロを少量追加してから、中央の大柄を染め、最後に再びハイドロを少量足して上段の右を染めました。

最後の雪花絞りだけ、色の抜け方が弱まり、紫みの色が現れています。1回抜染染色するごとにハイドロの効力は弱まるのではないかと思っていたので、1回ごととに少量のハイドロを追加しながら作業したのですが・・・4番目だけ色の抜け方が弱いのはなぜ?

ハイドロはちゃんと足しているので、たぶん染めてから開くまでの時間が短すぎたのかもしれない。他は吸い込んだ染料がさめてから開いていたのですが、これはまだかなり熱いうちにに冷まさずすぐに開いてしまったからではないか?

開いたとき、ほとんど色が抜けていないように見え失敗かと思いましたが、洗っているうちに紫味がかった模様が浮き出してきて、ほっとしました。

細いシャープな線を残そうとするより、こちらの形に残す雪花絞りの方が、極端な失敗が少なくリスクが低いと思いました。

桜の花びらのような形になるので、もう少し明るい春らしい色目で、お花見に着られる雪花絞りも染めてみたいと思いました。

中央大柄の雪花絞りはあまりにもコントラストが強く感じたので、草木の染料を重ねて、色を和らげてみたくなりました。

淡い柿渋を重ね、アルミ媒染してから、反物の半分は西洋茜、他の半分はエンジュを重ねました。

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西洋茜を重ねた左側は金茶のような色になって、かすかに色味が違います。

雪花絞りは同じパターンの繰り返しなので、どこかで崩してみたくなったのですが、着物に仕立てたときどう出るでしょうか?

確かめてみたくて、ボディーに着せてみました。

かすかな色身の違いですが、上前をどちらの色にするかで多少印象が変わるかもしれません。

やはり、抜染しただけの色よりかなり落ち着いていると思います。

美濃紙を横糸に織ったというこの反物はコーマ綿より厚手で、その分染料ののりも良く、深みのある色が出せたと思います。

秋冬に着られる着物になりそうです!

この反物は愛知県西尾の呉服店、あづまやさんからお預かりして試し染めしたものです。

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2016年5月25日 (水)

地色をグラデーションに染めた抜染の雪花絞り

地色を赤紫からグリーンのグラデーションに染めてから、スレン黒の染料を薄めて抜染しながら染めた雪花絞り反物です。

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抜染した部分も完全に色が抜けるわけではなく、特に青系の色と、黄色味は残っていました。

染色材料店に反応性染料の抜染について問い合わせたとき、ターキスブルーは色が抜けにくいと言っていたのですが、確かに明るい青の色がかなり強く残っています。
ターキスブルーは他の色より染まりにくく尿素を多めに入れないと水洗いでかなり色が落ちてしまうのですが、染まりにくく、いったん染まると抜けにくいということがわかりました。

紅い染料はほとんどきれいに色が抜けていました。赤系は染まりやすく、抜けやすい性質のようです。ということは抜染に適した染料ということです。地色を赤だけに染めたものも試してみたいと思いました。

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地色をグラデーションに染めてから折りたたんだので、グリーンと赤紫のきれいな縞模様が出来ました。

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こちらは拡大画像です。

地色の紅いところが一番気に入っています。

この紅い地色だけの抜染の雪花絞りを染めてみたい。

緑の地色のところも近くからよくみると淡いグリーンの花型の線がきれいに出ているのですが、遠めにみると、黒の模様だけが目立ってしまってほとんど見えなくなっているのが残念に思いました。

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その後、同じようにグラデーションの地染めをした反物を再びスレン染料の黒で抜染染色をしたのですが、思い通りにならず、左は抜けすぎ、右は地色が残りすぎて細いシャープな線を染め出すことが出来ませんでした。

雪花絞りの染色を始めると、いつも平常心を保つのもむずかしくなる。
なかなか思い通りにならず、反物は水を吸うとかなり重くて体力は消耗するし、いらいらカリカリしながら染めている。


2016年4月23日 (土)

夏以外に着たい雪花絞り着物のコーディネート片身替わり仕立て

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肩身替わり仕立ての雪花絞り着物、今まで何度かコーディネートを試みてみたものの、なんとなく、ぴったりと合う帯が見つからなくてぴんとこない。

こういう場合帯揚げを帯の上に出すことで新たな変化をつけることは出来ないだろうかと考えた。帯ほどがさばらないし、洋服のストールでも代用できる。

今回選んだ帯はアンティークの少し渋めの朱色の帯、未使用なのか?ぜんぜん折り目が付いていない。どんな結び方をしていたんだろう?

少ない知識を総動員して、自己流に考えてみる。基本はカルタ結びがベースですが、これは半幅帯ではなし、縦半分に折りたたんで、普通のカルタ結びにしてもかっこうがつかない。

お太鼓は嫌いだし帯枕は使いたくない!今回もストールの帯揚げは後ろで結び目を作って、そのボリュームを帯枕代わりにする。

帯の結び方はカルタ結びとふくらすずめ?のあいのこみたいな結び方、これで結構様になったんじゃないかと思う。

色味としては、帯の朱色だけより帯揚げストールの黄色味の無いピンク系の色が入ったほうが、豊かな感じがする。

帯締めはムラ染めの皮ひも、半衿は正絹の鹿の子絞りの端切れ、帯揚げストールは嵐絞り、帯以外は絞り尽くしのコーディネートです。

もちろん夏ではなくて、気候の良い時期に着たい雪花絞り着物のコーディネートです。

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2016年4月20日 (水)

雪花絞りのワンピース

昨年末雪花絞りの反物を購入していただいた服飾作家さんから、展示会のDMが届きました!

どんな服になるんだろう?と思っていたのですが、意外と可愛いデザインで、仕立てが丁寧な感じがします。黒い縁取りがきいていておしゃれだなと思いました。

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2016年4月 1日 (金)

嵐絞りの半衿

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半衿を着物より濃い色にしてみました。帯揚げと色違いの嵐絞りです。

2016年3月30日 (水)

雪花絞り着物のお花見コーディネート

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雪花絞りの模様は桜の花びらのようにも見えるので、今年はぜひお花見に来て出かけたいと思っていました。

地色は淡い若草色、まだ肌寒さも残っているので、長じゅばんは冬用を選びました。実家に有った古い襦袢で、正絹ですが綿の裏地がついています。

半衿はオフホワイトの帯地だった生地を使いました。厚手の生地なので暖かそうに見えます。この時期着るなら衿は広衿、ばち衿よりやっぱり暖かい。

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 どこかに桜の色を感じさせるピンクを入れたかったので、プロシオン染料で地色を明るいピンクに染めた嵐絞りのストールを帯揚げに選びました。

 帯はお気に入りの羽根付きかるた結び。少しボリュームを加えたいので、帯揚げは後ろに結び目を作り、帯枕のように利用します。

 カジュアル感を強調したいので、帯締めは皮ひも2本、足袋は色物にしました。

 桜の時期はけっこう風も強かったりするので、長じゅばんの下はすそよけ代わりにマキシム丈の薄手のギャザースカート、これですそが強風にあおられてめくれてもとりあえず安心です。

 いつでも着物で生活しているわけでもないし、ぎこちなく無理して着るよりファッションのバリエーションとして、染織を生かす手段として、着物を楽しみたいと思います。

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2016年3月17日 (木)

着物と洋服の境界をあいまいにしてみたい!

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 嵐絞りの2枚のストールを着物風に身に着けてみました

大判のストールをふわっと肩にかけて、というスタイル。見た目には優雅ですが、実際に身に着けてみると、腕の動きを妨げたりして意外と着にくい。

そこで着物の着方を取り入れて、帯板など使って形を作ってみたらどうだろう?そう思いついて試してみました。

着物用の紐と帯板を利用して前をあわせ、腕の動きを妨げないことを確認してから、帯板をもう1枚のストールで包むようにして結びます。

2枚の長方形の布が着物風のベストになりました。ストールを肩にかけるだけよりずっと動きやすいです!

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こちらは雪花絞りのストールに半幅帯の組み合わせです。

帯はカルタ結び。

この結び方は、帯にまったく結び目を作らないのにしっかりと締めることができて、初めて知ったとき感動しました。

ただまったくボリュームが出ないだけに、着物でドレスアップしたいときはちょっとこのままでは物足りない感じも。

どちらかというと、女性の労働着のむすび方だったのではないかなあと思っています。

このカルタ結び、サッシュベルトのようでもあり、意外と洋服と相性がいい。

帯の結び目は後ろに回さずに斜め前にしておくと、ちょっとした物入れにもなって便利です。

2016年2月17日 (水)

長いストールの巻き方(嵐絞りの[しわ加工ストール)

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シルクは一度熱を加えるとしわが取れにくくなる性質があるので、絞りのしわをある程度固定することが出来ます。

柿渋を加えて固めることで、嵐絞りのプリーツのようなしわを、洗ってもあまり伸びないように加工することができます。

シボの中に空気が入ることでボリューム感をいっそうきわだたせることができるので、ふっくらとしたボリューム感を生かすむすび方をしたいと思います。

Dsc_504711)ストールを半分に折りたたんで肩にかける

Dsc_504512)わの方にストールの端の紅い方を入れ、わの部分を1回ねじって黄色の端を通します。ここまでは藍の嵐絞りのストールの巻き方3と同じです。
Dsc_504413)さらに紅い方の端を黄色のほうの下から交差するようにわの中に通します。前回のストールの巻き方3より交差の回数が1回多い長いストール向きの巻き方です。

Dsc_50531_387x640形を整えて完成です。あまりきつく閉めずにゆったりと巻くときれいです。嵐絞りのしわ加工が空気を含んで、ふっくらとした暖かさがあります。男女兼用の巻き方です。

2016年2月16日 (火)

長いストールの巻き方3

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1)ストールを半分にたたんで首にかけます。

2)輪になっている部分にストールの片方の端を通します。

3)輪になっている部分を1回ねじり、そこにもう片方のストールの端を通します。

4)形を整えて出来上がりです。ゆるめにふっくらと巻くと適度なボリューム感がでます。

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2016年2月15日 (月)

長いストールの巻き方2

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ストールを半分に折りたたんでから首に巻く方法です。折りたたんだ輪の部分がふっくらとしたやさしい雰囲気になります。首周りにボリュームが出るので、コートやジャケットのえりの風除けにもなります。

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1)ストールを2つ折にして首にかけます。

2)フリンジの付いている端の方を下にして普通に結ぶだけです。

3)形を整えて出来上がりです。

ふっくらとしたボリュームがやさしくかわいい雰囲気もあるので、女性向きの結び方だと思います。








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長いストールの巻き方(1)

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竹繊維のストール生地をたくさん仕入れたので、長めのストールの巻き方を、いろいろ考えてみました。

少し厚手のしっかりしたタイシルクの大判のストール生地が手に入りにくくなったので、いつも雪花絞り用のコーマ綿反物を仕入れている織り元の工場に昨年の夏出向いて選びました。

柔らかくさらっとしていてドレーピングがきれいに出来る生地ですが、やっぱり紬の絹のような暖かさは無いので、春夏向きの雰囲気です。どちらかというと草木の柔らかい色より科学染料や藍ではっきり染めた方が色の映りがよいように感じました。

嵐絞りの少しよろけたストライプがさざ波のようにも見えて、生地のドレープを引き立てています。

ストールの両端を片方に流す巻き方は、すっきりとして目線が縦にいくので、スマートに見せる効果があります。

Dsc_4995_391x640_2  1)まず普通の1重巻きにします。


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2)向かって右のストールの端をもう片方のストールの端の下に通して折り返します。


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3)折り返した先を首の中に入れ、2重になった生地の間から引き出して形を整え完成です。

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2016年1月20日 (水)

桜の花の下で着たい雪花絞り

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雪花絞りの染色用に折りたたんだ反物の三角形の底辺に、ほんの少し水を吸わせてから急いでスレン染料の染浴の中に入れて染めることで、小さな花形が白く抜けるように意識して染めました。

薄墨のような黒のスレン染料の柔らかな濃淡の中に浮かぶ小さな花形を桜の花に見立てて、地色は柿渋で下染めしてから、淡い茜を重ねました。

どんなコーディネートにしたら引き立つだろうかと思いながら、仮着装してみました。帯締めをPinterestで見つけた画像を参考にハート型にアレンジしました。

木綿の雪花絞りは、やはり真夏よりも春秋に着たいと思います。

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2016年1月 7日 (木)

スレン黒の雪花絞り反物の地色を染めてみました

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スレン染料で染めた雪花絞りは、インディゴピュアで染めた雪花絞りより濃淡の幅が広く柔らかい雰囲気に染まるので、地色はあまり濃く染めなくても良いように思いました。

ただ染まり方によっては、地色を染めてみたいと思ったのもあったので、やっぱり試してみました。

柿渋を少し濃い目にすると、インディゴピュアの雪花絞りの時よりぐっと渋くなって、男物にしても良いかなあと思いました。半衿や帯など明るめの強い色を入れてみると、素朴な中にも色味の豊かさが引き出されたと思います。

スレンの黒の雪花絞りにエンジュの黄色を重ねた色の組み合わせは、なんとなくアニマル柄を連想させます。黒に黄色が重なってカーキグリーンに近い色になっているので、迷彩柄のようにも見えます。
土臭い雰囲気を強調したかったので、半衿は濃い柿渋染め、帯締めは皮ひもにしてみました。全体が同じような雰囲気になりすぎてピンと来なかったので、帯揚げに人工的でビビットなピンクを入れてみました。

2015年12月23日 (水)

スレン黒の雪花絞り着物と雪花絞り半衿のコーディネート

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半衿と帯揚げをセットにして雪花絞り着物とコーディネートしたいと思い、細幅の竹繊維のガーゼ生地も雪花絞りに染めました。

こちらは生地が薄いので縦に2つ折して、生地を2重にしてから折りたたみます。浴衣地より細かくたたむことが可能ですが、腰が無くてたたみにくいので、アイロンを使いながら三角形にたたみました。

地色を紫グレーに染めてからたたみ、スレンの黒で抜染しながら同時に染めます。

染浴に沈めるタイミングに注意しながら最終的に全部染料の中に沈めました。その後30分ぐらい沈めたままにしておいたので、折山がかなり濃く染まったように思います。色の抜けたところがこちらは黄色身がからず、グレーに抜けました。色のバランスはかなりうまくいった方だと思います。

雪花絞り着物は柄がかなり強いので、柄物の半衿と合わせるのはなかなか難しいのですが、ぴたっと決まったときはうれしくなります。この浴衣地とのコーディネートで白い帯と合わせたときはぴんとこなかったのですが、黒い帯に変えたら良くなりました。皮の帯締めのムラ染めもたまたまよく合いました。

アンティークの帯は幅が細いものが多く、普通の帯板でははみ出してしまうので、帯揚げ代わりにストールで覆い隠してコーディネートしてみるのも面白いとおもいます。

2015年12月16日 (水)

黒のスレン染料で染めた雪花絞り着物のコーディネート

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反物だけで見ているよりやっぱりボディーに着せてみた方が仕立て上がりがイメージしやすい。

どんな帯や半衿とあわせたらいいだろう?と思いながら着せてみました。

今年の4月は千鳥が淵にお花見に行ったのですが、浴衣を着ている人を意外とたくさん見かけたので、雪花絞りで桜の花の中に紛れ込んだら楽しいだろうなと思いながらコーディしてみました。

スレン染料の方がインディゴピュアよりふわっとぼやけて柔らかい感じに染まるので、桜をイメージしながら、地色を淡い茜色に染めたのも作ってみたいと思っています。

2015年12月 8日 (火)

抜染の雪花絞り プロシオン染料の地色とスレン染料の淡い黒

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プロシオン染料で地色を黒に染めてから抜染して反転の雪花絞りを染めよう、そのときスレン染料の淡い黒がほのかに入るようにしてみたい、そう思って試してみたのですが、想定していたのとは少し違った染め上がりになりました。

やはり手染めで黒に染めるのはなかなか大変で、緑がかった濃いグレーになってしまいました。この色も悪くないと思い雪花絞りの抜染の作業に入ることにします。

雪花絞り用の容器にしている細長いステンレスの入れ物は4,5リットルぐらいの容量なのですが、これで染められる反物は3反ぐらいです。3反染めるとまだ1リットルぐらい染液が余るのですが、もう1反染めるには溶液の深さが足りません。

そこで、余ったスレン染料の黒に苛性ソーダとハイドロサルファイトの薄め液を1リットルほど足して、薄い染料の混じった抜染液にします。プロシオン染料の色をしっかりと抜きたいので、抜染液の温度はいつもの染色のときより高くしてみました。70℃ぐらいです。

プロシオン染料は色を抜くと、黄色っぽい色が残るので、抜染された部分が黄緑色のような色になるのは大体想像がつきました。ところが色を残したかった地色のほうも少し抜けてグリーンがかった濃いグレーが小豆色のような赤みが強く出た色に変わっていました。これは予想していなかった色味です。
地色が小豆色のような印象に変わってしまいましたが、雪花の模様が淡い黄緑のような色に抜けたので、補色関係の組み合わせになって、それなりに染まったと思いました。

着物というよりは帯にしてみたいような柄かなとも思いました。

2015年12月 7日 (月)

インディゴピュアとプロシオンM染料の色注しによる雪花絞り

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インディゴピュアの雪花絞りの染色では、折りたたんだ生地を水か薄めた苛性ソーダ液などに少し浸してからインディゴピュアの染液を浸透させることで模様の濃淡や形などを調整します。

この調整液に色をつけてみたら染料の軌跡が一層わかりやすくなる上、カラフルな雪花絞りが出来るはず、というわけで、試してみることにしました。

この調整液は建て染め染料とは性質の違うプロシオンM染料を使いました。

前回の抜染の雪花絞りでは地色を全部染めてから生地を折りたたみました。

今回は白生地をたたんで、それから三角の底辺の部分にプロシオン染料を吸い上げます。さらにインディゴピュアの染料の中に沈めて生地全体に浸透させます。

最初にプロシオン染料が浸透した部分には他の染料が入れないので、まだ乾いている部分に、インディゴピュアの染料が入っていきます。それぞれの染料液に入れ替えるタイミングで模様の出方は変わってきます。

なるべくはっきり色を分けるには、最初の染料から出した後、その染料がにじんで広がらないうちになるべく早く次の染料液に入れればよいはずです。

実際試してみると、思った以上にくっきりと色が分かれました!

2015年12月 4日 (金)

スレン染料の雪花絞り 黒

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ほんの少し染料に浸すタイミングを変えたり、水を吸わせたりして模様に変化をつけることが出来ます。インディゴピュアより染まり方が安定していて濃淡の幅が広く、染めやすいように感じました。
桜の季節に着てみたい雪花絞りです。

2015年12月 2日 (水)

スレン染料の雪花絞り 初めての黒

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実はスレン染料は何年も前に数回小物を染めたことがある程度で使い慣れていません。

この染料は色によっても染め方が違ってくるのでちょっと面倒でとっつきにくく感じていました。そんなわけで、いつか染めようと思いながらのびのびになっていました。

その中でも特に大変そうなにやっと挑戦です。実はスレンの黒は染めたことがなっかたので、還元した時どんな色になるのかも知りません。

染色材料店でもらったマニュアルを見ながら染料の還元液を作ります。苛性ソーダ液がボーメ38?!そんな濃い溶液が必要なんだろうかと驚きました。

とりあえずマニュアル通りに還元液を、雪花絞り専用にしている容器に入る分だけ(4リットル)つくります。4リットルで染められる雪花絞り反物は3反ぐらいです。

スレン染料の黒をマニュアルに従って還元してみると、あまり色が変わらなかった。よく見ると少し紫がかった色に変化しているようではある。これで大丈夫なのだろうかと少々心もとない思いをしながらも、とりあえず最初の1反を染めてみる。

インディゴピュアよりずっと染料の浸透がよく、浸透剤を足す必要はなっかた!

インディゴピュアもスレン染料も苛性ソーダとハイドロサルファイトで還元して染めるという点では似ていますがが、これほど違う染まり方をするとは!

染料を吸い上げた後の酸化発色、水洗いの過程は、インディゴピュアに比べて流れてしまう染料がずっと少なく、酸化発色も早くて楽でした。インディゴピュアのようにひどい発色ムラが出来てしまうリスクはほとんどないように思いました。

染め上がりを見てみると、スレンの黒のほうがインディゴに比べて濃淡の幅が広く、輪郭がぼやけるので、柔らかい雰囲気に染まります。ただ、インディゴピュアの時のようなシャープな細い線を描くことはそう簡単に出来そうにありません。

だとすると、スレンの藍色やバット染料はどんな染まり方をするのだろう?インディゴピュアとインド藍はほとんど同じような染まり方をしましたが、スレンやバット染料の藍染は違うのだろうか?

いつか六本木のラフォーレで見た昭和初期の雪花絞りの着物はインディゴピュアで染められたものと思っていましたが、もしかすると違うかもしれない。昔から浴衣や手ぬぐいにはバット染料が用いられていたと染色材料店のカタログにはありました!

しばらく黒のスレン染料を研究してみようと思いますが、いつかこちらも確かめてみたいと思います。

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2015年9月17日 (木)

抜染の雪花絞り2

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あらかじめインディゴピュアの淡い色で水色に染めた後、プロシオン染料のブロン濃色を重ねました。

いつものように5列屏風畳のパターンにして、インディゴピュアで雪花絞りを染めます。前回の抜染の雪花絞りより雪花絞りの染料を濃い目にしました。

こちらは正三角の底に当たる頂点2点を苛性ソーダ溶液にしっかり浸してから、加熱したインディゴピュアの染液に入れます。

プロシオン染料が抜けた後は、思いのほか黄身の色が抜けずに強く残りました。インディゴピュアの色はは、黄色の染料を新たに重ねていないのに、ほとんどグリーンなりました。

最後に色止めも兼ねて淡い柿渋を重ねます。それほど色が変わるわけではありませんが、ほんの少しの柿渋で、やはり全体のトーンも落ち着きます。

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どんな感じになるかな?と思い仮着装してみました。

エンジの絞りの正絹の半衿が以外と良く合いました。秋らしい色になったと思います。雪花絞りは私にとっては、やはり浴衣というよりも木綿の野良着のイメージが強いです。

雪花絞りの浴衣がはやらなければ、こんなに雪花絞りの反物を染める機会は無かったと思いますが、固定観念の塊みたいな呉服業界はいまだに好きにはなれません。

2015年9月12日 (土)

抜染の雪花絞り1

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重ね染めだけでは得られないコントラストのはっきりした色使いの雪花絞りを染めてみようというわけで、今回建て染め染料とは性質の異なるプロシオン染料で地染めをしました。

プロシオン染料はハイドロサルファイトと苛性ソーダで色を簡単に抜くことができます。

雪花模様を染め出すのに使うインディゴピュアの還元液で、雪花の染色と同時に、地色の染料の色が抜けるので、重ねの色目だけでは出せないビビットな配色が可能です。

ただ、あまりどぎつい配色になるのが不安だったので、地色をかすかな淡いインディゴピュアで下染め、それから濃い目のプロシオン染料の赤を重ねました。地色は赤紫になりました。

最初の地染めのインディゴピュアの淡い水色は、ほとんど脱色されることなく最後まで残ります。これで全体のトーンが合って落ち着いた感じになると考えました。

狙った以上に渋目の落ち着いたトーンに染まりました。かなり渋いかなと思ったのですが、ボディーに着せてみると、花柄のようにも見える赤紫が意外とかわいい感じでした。

仕上げはやはりインディゴピュアの色止めもかねて、淡い柿渋を全体に重ねました。

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いつもと同じ5列屏風畳みの正三角形のパターンですが、少し小柄な印象になりました。

2015年9月 7日 (月)

エンジュ下地の雪花絞り反物 仮着想 秋の装い

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濃く染まった藍の雪花絞りにエンジュと柿渋を重ねて落ち着いたグリーンに染めました。

雪花模様の細い曲線が細くすっきりと描いたように染まりました。

エンジュはこの反物1反で5gを煮出して、柿渋で下染め後アルミ媒染してから重ねました。

雪花模様は迷彩柄のようでもあり、林の中の入ると輪郭があいまいになって風景の中に溶け込む。土の色を感じさせる濃い柿渋染めの半衿と帯びを合わせました。

紅葉の季節に着たい色柄です。

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2015年9月 1日 (火)

柿渋下地の雪花絞り反物 仮着想 秋の装い

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暑すぎる夏も終わって季候がよくなる時期に、和装ならではのコーディネートを楽しみながら雪花絞り着物を着たいと思います。

反物で見ているだけではなかなか着姿を具体的にイメージしづらいので、ボディーに当てて、帯や半衿のコーディネートをいろいろ試してみました。

半幅の博多帯と雪花絞り浴衣はよく合うのですが、当たり前すぎて面白く無い。

何とかならないかなと思いながら、いろいろ帯締めを合わせているうちに出てきたアフリカ綿の細い帯、スカートのサッシュベルトにでもしようかと思ってずっと前に染めておいた大針の唐松絞りが、思いがけず雪花絞りとよくなじみました。

帯は必ずしも1本しか使ってはいけないという理由もないし、好きなものを好きなだけ巻けば良い!

アンティークの帯は太さも長さもいろいろで、現代の帯とは締め方も違ったようだ。帯枕なんてしょって歩くのは真っ平だ!おしゃれな紐やストール、帯揚げなどを使って適当に好きな形を作れば良い。

2015年6月19日 (金)

仮着装 柿渋地 頂点染めの雪花絞り

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 薄めた柿渋を何度も重ねていくと白木のようなナチュラルな色に染まります。

 頂点染めの雪花絞りは子供っぽいという印象が有るようですが、地色を落ち着いた色に染めると、かわいらしさの中にも大人の渋い味わいが感じられるのではないかと思います。

2015年6月11日 (木)

2015有松絞り祭り

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20150607_083321_800x324 麻の葉の雪花絞りのミニ暖簾が沿道をかざり、とてもきれいでした。


 今年の有松絞り祭りは前日雨が降ったので心配でしたが、2日とも良いお天気に恵まれました。浴衣姿の人も増えたような気がして、それぞれ意匠を凝らした着こなしも面白く、個性的で華やかな雰囲気でした。

 そんな中で私の雪花絞りを身につけてくださっているお客さまも見つけ、それぞれセンス良く着こなしてくれていたのでとてもうれしく思いました。

 今年もありがとうございました!

2015年6月 1日 (月)

半衿代わりにストールを使ってみました

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 硬い衿芯を入れてしまうとあまり着心地が良くないし夏は暑苦しい。とはいっても肌じゅばんに直接浴衣だと衿が汚れそうな気がするし・・・・半衿などその都度着物に合わせていちいち縫いつけ直すのも面倒だ。

 いっそのことストールを半衿の代わりに使ってみたらどうだろう。

 じつはPinterestで、古い着物姿の写真資料を集めているうちに、絞りの着物の衿なのか?上の着物の衿の下からストールのように薄く柔らかく見える絞りの生地がのぞいている芸者の写真を発見した。

 着物の衿なのかどうなのか?古い写真が不鮮明で良くわからないけれど、衿芯など入れてなさそうだしストールだっていいじゃない!

  裾よけのひもにストールをはさみこんで形を整えて出来あがり!?ストールは後ろで1回ねじるとうまく衿の形になじむ。

 ストールは薄手の透け感のあるシルクジョーゼット、久々にオーソドックスな藍染めの嵐絞りで染めました。帯揚げに使ったストールもおそろいの嵐絞りですが、こちらは木綿の平織りの少しぼってりとした生地です。

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 後ろははねつきのかるた結びにしてみました。

2015年5月29日 (金)

 片身変わり仕立ての雪花絞り着物 仕立てていただきました

 今年は雪花絞りの反物を片身変わり仕立てでお願いしました。

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 寸法はアンティークの普段着着物のような日常的で着やすい仕立てにしたいと思い、明治生まれの祖母が遺した古い着物の寸法を測って現代の物と見比べてみました。
身丈は前に仕立てた雪花絞り浴衣より思いきってかなり短くアンティーク着物と同じ身丈、 裄丈も1cmほど短くしました。
 おくみ幅や裾周りは柄合わせのこともあるのでお任せ、袖丈だけは長めの方が肩身変わり仕立てではバランスが良いと思ったので、今までより長く、祖母が遺した着物と同じ55cmにしました。
 今回仕立てをお願いしたのは、私も出品しているiichiのサイトで見つけた和裁士の藤本さんです。
 iichiのプロフィール写真の着姿を拝見して、とても自然でゆったりとした着こなしだと思ったので、アンティーク着物のような仕立てもしていただけるのではないかと思ったのです。
 先月お願いしたのですが、2週間ほどで仕立てていただけました。
 仮着装で前に試した朱色の帯よりも色が合いそうな薄手の麻生平の生地が見つかったので、これは帯にして見ようと思い相談してみました。
 帯芯を入れて仕立てなければと思っていたのですが、帯板を挟むだけで縫わない方がいろいろに使えて便利のではないかというアドバイスをいただき、ボディに着せて試してみました。
今回使ったは伊達締めは帯芯の様なものが入っていたので、結局帯板も使わず、縦に折りたたんだだけで締めてみました。
 Pinterestで集めた明治大正時代の着物姿や野良着などを参考にして適当に巻いてみました。
 昔の生活着としての着物、あるいは野良着はすっかり廃れてしまいましたが、私はこちらの方に魅力を感じます。デニム着物や雪花絞りが注目されるようになってきたのも、もう少し生活感のある和装を楽しみたいという思いが拡がりつつあるからではないかと思います。
 かつてハンドバッグという女性の持ちモノが有りましたが、今ではすっかり見かけなくなりました。今の多くの呉服屋さんや大手の着付け教室の感覚は、この時代にとどまっているように見えます。
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 帯は自己流に紐や帯揚げ(ストール)を使って適当に締めてみました。麻100パーセントの生地は木綿や絹とは違って、しわの寄り方にも味わいが有ると思います。

 
 

2015年5月11日 (月)

雪花絞り反物 仮着装 淡いエンジュ

 この反物の雪花模様は、花型の輪郭の様な白い線が細くきれいな曲線を描いて染まったので私としては気に入っています。

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 博多の夏帯にちょうど色をそろえたような帯締めが見つかりました。

 半衿はない方が夏らしくてすっきりしているように思いますが、衿元を大きく開けると、なんとなく寂しい感じがするので、やっぱりシルバーのアクセサリーなどあしらってみたくなります。

 カジュアルな着物スタイルなら、呉服業界のわけのわからない形式など無視してアパレル感覚で楽しみたいと思います。なんといっても、今までスポットライトを浴びることがなかった木綿の、しかも有松でも忘れかけられていた雪花絞りの着物ですから!

2015年5月 5日 (火)

雪花絞り反物仮着装 インディゴピュアと淡い柿渋

 雪花絞りの着物は、どちらかというと夏よりも春、秋に着たい。そう思っているのですが、この時期になると普通の藍染めも悪くないかなという気がしてきます。

インディゴピュアは化学藍なので単独で使うと色が生っぽくて硬いように感じますが、藍の濃淡がなるべく淡い色から濃い色まで幅のある諧調に染めることが出来ると、そんなに悪くはないと思います。

 かすかな柿渋を地色が生成りの色味に近くなるように重ねるとインディゴピュアの色もナチュラルな色に近づいて、一層柔らかくなるように思います。

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 夏の博多帯と合わせて仮着装してみました。濃紺の帯揚げを少しだけ見せて、全体の雰囲気を引き締めていると思います。

 夏は半衿をつけずに衿を大きめに開けて着ると、着物も肌じゅばんも脇の下が開いているので、衿から脇の下に風が抜けて涼しいです。帯はお太鼓に結ぶと背中に熱がこもって暑いので、なんといっても半幅帯が快適です。

2015年5月 1日 (金)

雪花絞り反物仮着装 再びエンジュと柿渋の重ねの地色

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 この雪花絞りは地色の部分の面積の方が多くそまったので、エンジュ色の部分が多く出てわりあい明るい感じになりました。

 同じパターン ほとんど同じ色でも、ちょっとした面積の変化だけで違った雰囲気になります。明るい新緑のような色なので春にも着たい色目です。

 合わせた黒地の博多帯はわりと何にでも合わせやすいので重宝していますが、帯締めを変えてみるだけでもまた雰囲気が変わります。

 着物は仕立てた時が完成なのではなくて、着た時に初めて完成するのだとつくづく思います。

2015年4月25日 (土)

雪花絞り木綿反物仮着装 茜、エンジュ、柿渋の重ねの地色

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帯や半衿を変えてコーディネートを試してみました。反物の色はかなり渋いですが、思っていた以上に着装してみるとかわいらしさが出たような気がします。

2015年4月21日 (火)

雪花絞り木綿反物仮着装 エンジュと柿渋下地

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 黄色の銀糸入りの帯と合わせてみました。アンティークの半幅帯なので、今の帯より若干細いです。

 帯揚げは薄手のタイシルクストールを3本使って三つ編みにしたものを使ってみました。

半衿は柿渋染めのシルクストールです。

雪花絞り木綿着物仮着装 柿渋下地

 同じ柿渋下地の雪花絞り反物で、2種類のコーディネートを試みてみました。
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 帯の色やその他の小物の色使いなどで雰囲気を変えられるのが着物の面白さだと思います。

 

2015年4月17日 (金)

雪花絞り木綿反物の仮着装 藍と柿渋の重ね色

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 先日「片身変わり仕立て」の雪花絞り着物の雰囲気を見るため、仮着装してみたのですが、やはり反物だけで見ているよりイメージが具体的になってわかりやすかったので、他の反物も試してみました。

 地色に藍の淡い色と柿渋を重ねてグレー系の色味に染めた渋い色味の木綿反物です。

 帯はジュート麻のような厚手のアジアの手織り生地を柿渋でしっかり染めたものを選びました。アンティーク帯のように細めに仕立てています。

 帯揚げは嵐絞りの2mほどのシルク生地を2重巻きにして、帯の上に巻きつけてみました。全体的に同系色のかなり渋い色でまとめたので、白と藍のグラデーションの帯締めを蝶結びにして少し目立たせ、金糸入りの帯地のベルトで押さえました。ベルトのバックルは後ろに回して帯の中に隠します。

 半衿はなしにして、衿を少し大きめに開けると涼しいのですが、衿元が開きすぎてしまうような気がするので、シルバーのネックレスをコーディしました。柿渋とシルバーの質感はよく合うような気がします。

2015年4月 8日 (水)

片身変わり仕立ての雪花絞り木綿着物 仮着装

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  着物を2種類の反物を半分づつ使って仕立てる「片身変わり仕立て」に挑戦してみようというわけで、仕立て上がりをイメージできるように、ボディーにあててみました。

 雰囲気がわかるように帯や半衿も付けてみます。

 そこで迷ってしまったのですが、袖の生地も交互に変えてみたらどうだろう?やっぱり変えない方がいいだろうか?

 さんざん迷ってとりあえず写真を撮ってみました。

 背縫いのところから左右に生地を分けて仕立てると、ハンガーに掛かっている時はちょうど半々ですがが、着装すると、帯から下は上前の生地だけが前から見えるので、ちょっと違った印象になります。

 そこがおもしろいとおもったのですが・・・、

 袖の生地を交互に変えてみると、いろいろな生地をつぎはぎしながら着続けた昔の木綿着物の雰囲気に、少し近づくような感じがして、こちらも捨てがたい。

 反物の色は、いつもの通り柿渋と草木を重ねたかなり渋めの色ですが、同じ反物1反で作るより、意外と目立つような気もします。

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 帯はアジアのジュート麻のような厚手の麻を、柿渋でしっかり染めてアンティークの帯のように細めに仕立てたものを選びました。

 帯締めはピタッとはまるものがなく、1本では弱くて負けてしまいそうに思ったので、皮ひもと束ねて使ってみました。全体的に渋い色なので、帯締めの白がアクセントです。

 半衿は淡い柿渋染めのストールを当ててみましたが、かえって普通の白の方が良かったかなとも思いました。

 下は半衿なしでシルバーのネックレスと合わせてみました。こちらの方がすっきりしている。やっぱり袖も交互に変えない方がいいような気がしてきました。

次は帯の色を変えて、明るい朱色を選んでみました。

帯の色に負けないように半衿は人工的でビビッとな濃いピンク、これでかなり印象が変わったかな?

 ところで、着物の袖のたもとの長さはどの位にしたらいいだろう?

 片身変わり仕立ての場合、すっきりと見えるので、ふり袖ほどではないけれど、若干長めに作りたいような気がします。

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2015年2月24日 (火)

2015/2月 雪花絞りの草木染スカート

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 2種類の雪花絞りの生地を組み合わせてギャザースカートを作りながら思いました。雪花絞りの着物を作る時も全部同じ生地で仕てるのではなくて、左右で違う生地を組み合わせてつくったらどうだろうか?と・・・・6mづつ染めてもいいし。そうすると小柄も染めやすくなるので、大柄と小柄を組み合わせてもいい。

 今度仕立てる時はと思いながら延び延びになってしまっています。寸法もアンテイーク着物のように小さめに仕立てて、着物が日常着だった時代の人のようにゆったりと曲線的に、そして動きやすいように着てみたい!そんなふうにあれこれ考えながらなかなか進まないでいます。
 最近ピンタレストで昔の着物姿を捜しながら、いろいろイメージしてはいるのですが・・・・ぼろぼろの元の生地がどれだかわからないぐらいつぎはぎをした木綿着物に心を惹かれます。

2014年11月26日 (水)

エンジュ地色の雪花絞り反物の染色

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 頂点染めの木綿反物の雪花絞りの地色を、出来るだけ鮮やかな勢いのある黄色に染めたい!そう思って柿渋下地はなるべく薄めにして、あまり柿渋の色が出ないように下染めしました。

 えんじゅは5g 4回煮出した染液をすべて合わせて1反染めて乾かし、色の染まり具合を確かめました。まだ色が鈍いような気がしたので、もう1度5gのエンジュを同じように煮出して再び染めます。1回目よりかなり鮮やかになったので、色止めをして仕上げました。

 1回目より染液の黄色がまだ残っているような気がしたので、もう1反いけるかなと思い、右の底辺染めの雪花絞りも染めてみました。こちらは木の葉から漏れる木漏れ日の雰囲気をイメージして染めました。うっすらと染まりましたが、やはりこれでは薄すぎると思ったので、もう1度5gを煮出して染め重ね、乾かして色を確認。このぐらいでちょうどいいかな?頂点染めの雪花絞りより柿渋の色は少し濃いめ、エンジュの黄色は少し控えめにして仕上げました。

2014年11月25日 (火)

再び雪花絞り反物の地染め 西洋茜にエンジュを重ねる

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 前回西洋茜で染めた雪花絞り反物の色を見ているうちに、色目が少し硬くてつまらないと思ったので、さんざん迷ったあげく、やっぱりエンジュを重ねてみることにしました。

 エンジュはドライのつぼみ5gを4回煮出してすべて合わせて染色しました。赤茶色系で濃い柿渋色にも見えますが、柿渋だけの色味より柔らかく温かみが有ります。西洋茜と柿渋だけの時の色味より深みのある色合いになったと感じます。染液はまだ淡い黄色が残っているように見え、もったいないような気がしますが、この残液で染めても鈍い黄色にしかならないので、ここで残りの染液は捨てました。

2014年11月 9日 (日)

雪花絞り木綿反物の地色を西洋茜の根で染める

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 いつもは粉末の西洋茜を使っていたのですが、今回根の西洋茜を煮出して染めてみました。60gで木綿の雪花絞り反物13mを3反染めました。

 60gの西洋茜の根を2つに分けて30gづつそれぞれ3番液まで取ってから、さらに根をほぐして両方を合わせ、6回まで煮出すことが出来ました。まだ煮出せば少しは色が出そうな感じもしたのですが、あまり出がらしになると色が鈍くなりそうな気がしたのでこの辺でやめました。

 茜は1番液よりも3番液4番液の方が色が澄んできてきれいです。後になるほど黄茶色系の汚れた色素が出なくなるからですが、あまり出がらしになると、色の勢いがなくなって、再びくすんだ色になるような気がします。いつもどこで煮出すのをやめるか迷ってしまうことが多いです。

 反物の下地はいつものように薄めた柿渋にアルミ媒染です。

 一番左の反物は柿渋下地の色を少し濃いめにして渋い色に染めました。
 中央の反物は柿渋下地も少し濃くして、茜も1番液から3番液までの濃い染料を2回重ねました。 
 右は柿渋茜とも淡い色で軽い色目に仕上げてみました。

根の茜を使った方が1番液が濃くなり過ぎず、少しづつ調整しながら煮出していけるので、意外と粉末の茜より染めやすかったです。途中で根をつぶしたりするのが面倒かとも思っていたのですが、煮ているうちに柔らかくなるので、それほど大変ではありませんでした。

2014年10月21日 (火)

綿麻コーマ反物と綿コーマ100パーセント反物比較

今までコーマ綿100バーセントの反物を染めていたのですが、やはり麻の方が染め上がりの濃淡がきれいに出るのではないかと思い、麻の反物を頼んでみようと思いたちました。

いつものところに問い合わせてみると、麻100パーセントは織っていないということだったので、横糸だけ麻で織った生地を試しにお願いしました。
比率は綿75パーセント麻25パーセントでした。

届いた生地をみると、麻混の方が生地が若干薄くてかすかな透け感がありました。昨年は反物1反の長さがきちんと揃っていなくて少し長いのや短いのが混じっていてやりにくかったので、今年は1反づつのカットで、縮み率も考えて13メートルより少し長めに揃えていただきました。

1反の重さを比較してみると、コーマ綿が566g 綿麻コーマが558gでした。
5列屏風だたみ、正三角形のパターンにたたんでしっかりと締めたところで三角柱の長さを比較してみると、麻混の方が若干短くなりました。コーマ綿が約39センチ、綿麻コーマが約37センチでした。

麻はシワが木綿のように縦横均一にならず、独特なシワが出来るので、角をきちんと揃えて畳むのが難しくなりますが、綿麻コーマの生地は折り目がつけやすくしかも薄手なので、綿100パーセントより楽なくらいでした。
ちなみに6列に畳んだらどうだろうと思って畳んでみると49センチ。支え棒を着けなければならない事を考えると、やっぱりいまある染色容器では若干長さが足りない。12.5メートルの反物だったらなんとか染められそうなのに(^∧^)

2014年9月21日 (日)

秋冬に着る雪花絞りバルーンスカート

 

 秋冬も温かく雪花絞りを着たい。そう思って綿入れみたいな雰囲気のバルーンスカートを作ってみました。

 反物はそれぞれ205cmにカット。2枚を麻糸でくけ縫いにしてつなぎ、輪にして縫い合わせるところまでは夏の雪花絞りスカートと同じです。

 裏地はインド綿のショール用の生地を2重にして使い、ボリューム感を出してみました。

 裏地も裾周りは表地と同じにして、ずらして縫いつけるタイプのバルーンスカートです。どのくらいずらすか迷ったのですが、23cmに決めました。

 裏地に使ったインド綿の生地は、普通の平織りではなくニットのような編みなのか、伸縮性が有って、1重だと少し頼りないように感じましたが、2重にすると意外とぼってりとした厚みと重量感が出ました。

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 バルーンスカートのはやっぱり帯が似合いそうな気がしたので、柿渋染めの麻の帯を結んでみました。

 ジュート麻のような厚手のごわごわした生地ですが、麻100%は折り目をきれいにたたむのが難しく、どんな結び方にしようかと迷ってしまいました。結局一番簡単な片ばさみにしました。

 彩りが欲しかったのでリサイクルの帯締めを結んでみました。赤と銀色だったのですが、少し汚れていたので洗ってインド藍で染め重ねてみたら、スカートの色とぴったりトーンが合いました。

2014年9月11日 (木)

キノコが生えた!

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 このところ急に涼しくなって、雨の日が多い曇り空の不安定な天気が続いています。

 いつも通る道端の植え込みに、昨日突然キノコが現れました。柄が白じろとしていて、茶色の傘に白い斑点の模様です。

 今日の夕方もう一度見てみると、一斉に傘が開いていました。昨日は2本しか気がつきませんでしたが、後ろの方にもう1本、3本ありました。

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2014年8月21日 (木)

かるた結び覚えました

かるた結び

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片ばさみ

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 カジュアル着物の帯の結び方は、男女ともそれほど違わない。男の帯の方がだいぶ位置が低いように感じるのは、帯が細いことと、骨格の違いだろうと思う。
帯をぎゅっと締めるのは下の方だから、結局それほど変わらない。

 普段の生活の中で動きやすい帯の結び方は、男帯の方が魅力的だ。昔の労働をする女性もほとんど男と同じような帯の締め方をしていたようだ。

 今まで全然知らずに来てしまったのが残念だけれど、帯の結び方は実にさまざまあることに驚く。

着物の文化は結ぶ文化だったのかと思うほど、着物を着るときだけではもったいないので、洋服の時も半幅帯を締めてしまおうというわけで、今回は博多帯で試してみました。片ばさみは結び目があまりがさばらなくて良いと思ったのですが、新しく覚えたかるた結びは全然結び目を作らない帯の締め方です。

 こんな帯の締め方もあったのか!全然ボリュームの出ないすっきりした締め方なので、ギャザースカートと合わせてみるとコルセットのようにも見えるし、洋服との相性も良いと思います。

少し過激なカジュアル着物には、目を白黒させて驚く人でも、このぐらいならそれほどびっくりさせずに済むようです。

 

 




 
 

 

2014年7月11日 (金)

秋に着る雪花絞り着物のコーデイネートは

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 少し厚手の正絹の日の出絞りの端切れ、帯地か?着物地だったのか? 色がきれいだったので半衿にして雪花絞り着物に合わせてみました。春にも使えそうな明るい色目ですが、絞りのふっくらとした温かい雰囲気が秋の季節感にもなじみそうです。

 着物の楽しみは、なんといっても柄と柄の大胆な組み合わせが自由に出来ること、帯や半衿の組み合わせでがらっと雰囲気を変えることが出来るのも着物の面白さです。
 木綿着物だって素朴さだけではない華やかな雰囲気を、絹より気軽に表現できます。

 

 柄のある半衿は、無地の半衿より面積を多く見せたいので、着物の衿のあわせをゆるめにしました。帯の位置も少し低めにして、昔の普段着着物のようにゆったりと着たいです。

 半衿は本来着物の衿の汚れ防止のためにつけるものなのに、着物より上等な生地を使ってしまうと着物のグレードはアップしますが、さらにもう一枚汚れ防止の衿をつけたいような気がしてきます。

 着物の衿が2枚までと決まったのはいつからなのか知りませんが、秋の季節までには3枚重ね考えてみようと思います。比翼仕立てというのはありますが、私は長じゅばんの衿の下にもう一枚衿を重ねたいです。
 

 帯締めは、組みひもよりベルトの方がカジュアルな雰囲気にはあいそうな気がします。

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 秋も深まったらブドウ柄の紬の帯、去年は無地の半衿を合わせてなんとなくぴんとこなかったのですが、意外と柄の半衿の方がはまりました。
 偶然人工的な緑のベルトの色と金色のバックルが帯の色味とよく合います。

 嵐絞りのストールも紬の帯と質感が近いので、10月11月はこのコーデイネートで行きたいと思います。

 これに羽織を重ねれば、冬の木綿の雪花絞りもいけそうな気がしてきました。

 

 





 

2014年6月10日 (火)

2014有松絞り祭り 抜染の雪花絞り見つけた!

 今年も有松絞り祭りに出展させていただきました。

 今年も大勢のお客様で忙しかったのですが、他の展示も観たくて急いで会場を駆け抜けながら目に留まったのはやっぱり雪花絞り、抜染の技法と併用した雪花絞りです。

20140607_161037_640x415(有松絞り祭りの展示にて)

 実物はもう少し茶色みが強かったような気もしますが、なんだか時間に追われて落ち着いて見ていられなかったので、今となっては記憶が定かではありません。

 ここは昔の有松絞りの浴衣を展示しているコーナーでしたが、この雪花絞りは着物の形になっていなくて、パネルに張って展示されていました。生地の幅は着物幅ではなく、90センチぐらいありそうに見えました。色が抜けたところが輝くように見えて幻想的です。こんな雪花絞りも試してみたくなりました。けどかなり手間がかかってたいへんそうだなあ・・・・

そのほか有松絞りの画集では何度も見たことがある代表的な素朴でおおらかな意匠の絞りの浴衣も見ることが出来ました。やっぱり丈が短くて、長じゅばんほどしかないように見えました。

 今のようなおはしょりを作らないで着たり、絹の着物の下に着たりしたこともあったのでしょうか?
 

 江戸時代の浮世絵の美人画には、着物の下に有松絞りのような絞り模様の衿を見せて着ているのが有ったような気がします。

2014年6月 2日 (月)

ギャザースカートに帯を締めてみたら・・・

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20140602_090923_281x500_2 着物初心者はしょっちゅう帯の結び方を練習していないとすぐに忘れてしまう。だけど、いつでもどこでも着物を着ていられるという雰囲気でもない。

 だいたい着物は動きにくくてうっとうしい。もっと動きやすい着物にするには、着方だけではなくて、仕立て方から変えないと。

 今度仕立てを頼む時は、明治生まれの祖母が着ていたような、今の着物より合わせがあさくて生地量の少ない、丈も短めの着物にしたい。
 袖は戦国時代のような小袖タイプがいいかな?この時代の女性は衿を抜かずに着ているけど、やはり汚れ防止も考えると、多少衿は抜いて着たい。

 いろいろ妄想は膨らむけど、こんな変な着物を引き受けてもらうのは、説明するだけでも大変そうだ。
 心当たりはあるけれど、まだ準備が必要だし、そうだ!それなら洋服のアイテムの中に帯を取り入れてみたらどうだろう?

 そう思いついて雪花絞りのギャザースカートに、共布で帯の様な物を作ってみた。帯芯は
有り合わせの洋裁用の芯地をいいかげんに使ってしまった。

 帯の結び方はネットを見ながら覚えた男帯の結び方を自己流にアレンジ。

 この結び方だとあまりボリュウムが出なくて大げさな感じにならないし、よりかかっても寝ころんでも大丈夫。私のお気に入りです。
 2.5メートルもあれば結べるかなという感じで、着物の帯よりは短く作りました。太さは伊達締めと同じぐらいにしておいた方が無難かなとも思ったのですが、意外と太い方がインパクトあるかも?と思い直して反幅帯と同じ太さにしてみました。

 さっそくボデイーに着せてみるとなんだか結びにくい。やっぱり帯は専用の帯芯を使わないとだめな理由があるのかな?まあ今回はお試しだし、なんとかならないこともないのでとりあえずこれでいいや!

 帯はウエストよりだいぶ低い位置の腰のところをぎゅっと締めて結ぶ。そうするとウエストから上の部分には隙間が出来るのでここを物入れとして利用できる。
 帯板は反幅帯の場合はポケット付きが便利だ。スカートのポケットにあまりものを入れるとシルエットが崩れてしまうけれど、帯だと多少重さのあるものも入れられるし、携帯やカード類など小物を入れるにはとても便利だ。腰のところで帯を締めれば、帯がきつすぎて苦しくなるということもないし、意外と快適だ。

 今年の有松絞り祭りは浴衣でとも思っていたのですが、やっぱりテントを張ったり展示したり今の浴衣じゃ無理なので、スカートに帯で行こうと思います。

 だけどこのスタイル、見た目はあまり和のテイストを感じない。どちらかというとオリエンタルな雰囲気になったか?

 







2014年5月26日 (月)

再び雪花絞りのスカート

 一昨年雪花絞りのプリーツスカートを作ってみたものの、縫物が苦手な上にあまりにも手間がかかるので、しばらく作っていませんでした。

 もう少し簡単にできないかなあと思って今度は裏地無し、ウエストにゴムを1本入れるだけのシンプルなギャザースカートにしてみました。

以前は反物の生地を縦に使っていたので縫い合わせるところが多くて大変でしたが、今回は生地を横に使って上下2枚の生地幅をスカート丈にしました。

 上下の生地の縫い合わせ部分は、普通に縫い合わせてしまうとなんとなくデザインがつまらなくてピンと来ない。そんなこともあって今までやる気にならなかったのですが、ここを暖簾のようにくけ縫いにすることを思いつきました。

 くけ縫いはいつも嵐絞りに使っている麻糸を使います。暖簾のくけ縫いはなぜか好きなので普通に縫うよりは苦にならないのですが、スカートだと縫う距離がずいぶん長いので、結局時間を計ってみると普通の運針より時間がかかっていました。

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 上の2点のスカートはそれぞれ2.5mにカットした反物を2枚 を上下でくけ縫いにしたものです。
 インジゴピュアの雪花絞りに地色は薄めた柿渋を重ねました。柿渋の色をあまり感じさせない程度の生成りに近い色目です。

 下のスカートは2mにカットした反物2枚、上の2点より少しギャザーが少なめです。

地色は柿渋にエンジュを重ねました。上の生地の方が柿渋は何度も重ねて濃なっています。

 上の2点に比べてちょっと癖のある色味になりました。

 ギャザーの量はこのぐらいが普通か?という感じですが、軽い生地なので、生地ををたっぷり使ったギャザーの方がインパクトは有ったかなあとも思いました。

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 雪花絞りは裏表のない染めなので生地のジョイント部分を折り返してフリルのようにして、少し丈の短いスカートも作ってみました。

 こちらの2点は180cmにカットした反物2枚で作ったスカートです。 丈が短くなるとギャザーの量も若干少なめにしてバランスがとれるようです。
 
 

2014年3月26日 (水)

雪花絞りの足袋とカジュアル着物

 先日 行田足袋ぐらのクラフトフェアで出会った足袋を作っていた作家さんに、雪花絞りの生地で試作していただきました。

下駄と合わせてみると、ちょっとレトロな雰囲気になりました。こんな足袋と下駄で、田舎道をどこまでも歩いて行きたいような気がします。

 こんな足もとに似合うのはやはり木綿着物。出来れば着丈を短く、ひざ下のセミロングぐらいに着たいです。

 
 着付け教室で教えているような着こなしでは、浴衣といえども裾がまとわりついて、風を感じながら一日中山道を歩きまわったりすることはできません。

 明治から大正、昭和初期にかけて、まだ着物が日常着だったころ、和装と洋装が入り混じっていたころ、庶民はどんな着こなしをしていたのでしょう?当時のファッション誌のようなものはあったのでしょうか?
 これからのカジュアル着物は、この時代の日常着が参考になりそうな気がします。どこで調べたらよいでしょう?図書館に行ったら参考になる資料を見つけることが出来るでしょうか?着物や長じゅばんの仕立てはどうしたらいいでしょう?これから少しづつ資料を集めていきたいと思います。

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2014年3月12日 (水)

古民家でのクラフトフェア 牧禎舎

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  3月8日9日 埼玉県行田 牧禎舎 アーツ&クラフツinぎょうだにて

 かつて足袋工場と住宅兼事務所だった昭和初期の古民家で開催されたNPO法人主催のクラフトフェアです。

 畳のある和室で展示させていただきました。

 天井が現在の住宅より高く縁側もある開放的な空間で、ゆったりとした雰囲気で過ごすことが出来ました。

 明治時代の創業で、大正から昭和初期にかけて栄えた牧禎商店の歴史は、ちょうど雪花絞りの盛衰の歴史とも重なります。
 このような貴重な文化財の建物の中で展示させていただいて、とても素敵な体験が出来たことに感謝します。

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2014年3月 4日 (火)

雪花絞りの着物 春のコーデイネートと柄あわせについて

 どんな着物のコーデイネートが出来るかイメージしながら反物を染めたい!

 帯や小物の色使いでどれだけイメージが変わるだろう?そう思っていろいろ試してみたくなりました。

帯は明治生まれの祖母が残したもの。半衿は手染めの端切れなどから探してみました。

いつもストールとして染めている嵐絞りは、帯揚げにしても面白いのではないかと思い、薄手のタイシルクストールを、帯揚げにすることを考えながら絞ってみました。

(バチ衿の浴衣は浅草着物工房の柄あわせです)

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  帯揚げの色を寒色系にして帯締めの紐もグリーンにしたら少し色味がつまらないかなと思ったので、帯揚げを茜と柿渋で染めた濃い色に変えてみました。

 これだけでも印象が変わるのが着物のコーデイネートの面白いところです。

バチ衿仕立ての浴衣として仕立てていただきましたが、半衿をつけて名古屋帯を締めると、着物としても着られそうです。

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20131016_084540_309x640_7                                                                  (仕立ててネット)http://www.shitate.net 

 こちらは広衿仕立ての浴衣として仕立てていただきました。半衿の色と帯を変えると雰囲気もずいぶん変わります。

 こうしてボデイーに着せてバチ衿の浴衣と見比べてみると、広衿仕立ての方が生地にゆったりしたボリュウム感が有り、優雅な雰囲気になっているのではないでしょうか?
 バチ衿の方がくだけた感じがします。

 初めて仕立てていただいたので、バチ衿と広衿、どちらが良いかも分らなかったのですが、普段着として着楽に着るならバチ衿、礼装というほどではないけれど、少しよそ行きっぽく着たいなら広衿仕立てが良いと思いました。

 雪花絞りの柄あわせについて

 雪花絞りは生地を等分に折りたたんで染める染色法なので、柄を合わせる為の縫いしろ分というのが有りません。そのため、柄の合わせ方に特徴が有ります。

上のバチ襟仕立ての浴衣は、衽と上前の柄を生地の縫い目がわからなくなるくらいに模様が連続するように合わせてあります。

 下の広衿仕立ての着物は、雪花絞りの折りたたんだ斜めの線上に合わせてあります。私は上のバチ衿の浴衣のように上前は合わせるものだと思っていたので、最初に見た時には違和感が有りました。
 ただ、こうして見比べてみると、仕立ててネットさんの考え方も動きが有っていいような気がしてきました。

 次に気になるのは背縫いの柄あわせですが、ここは上前と衽のようにぴったりと柄を合わせようとすると縫いしろがないのでどうしても柄が詰まってしまいます。ここを左右対称に合わせるのはあまりやらないようです。たいていはわざとずらすそうです。

 仕立ててネットさんの柄あわせは、やはり上前と同じに斜めの折りたたんだ線にぴったり合わせてありました。

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  薄手のタイシルクを嵐絞りにして帯揚げに使ってみました。

                           

 

 

 

2014年2月24日 (月)

続 雪花絞りの反物の地染め

 先日染めた柿渋下地の反物を見ているうちにもう少し色に暖かみが欲しいような気がして、迷ったのですが、茜の淡い色を重ねてみることにしました。

柿渋の生地はアルミ媒染して、冷凍庫に保管してあった西洋茜を煮出し、あまり濃くならないように3番液4番液を合わせたもので染めました。

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柿渋だけの下地が左、さらに茜を重ねたものが右、こちらの色目になりました。 

 やはり茜を重ねた方が柔らかくやさしい色味になったと思うのですが、これだけの微妙な色味を写真でわかるように表わすのはかなり難しいと思いました。 背景の色は同じはずなのですが、なんとなく違う色に映っているような?

2014年2月20日 (木)

雪花絞り反物の地色 柿渋

 先月染めた反物の雪花絞りの白地と藍の模様のバランスを見ながら、地色を染めています。その合間に次に染める白生地を少しづつたたみためています。

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 この雪花絞りは正三角形の底辺に苛性ソーダ水を先に浸透させてから、それが広がらないうちにすぐに染料に浸して、苛性ソーダ水が浸透した部分を飛び越えて その上に染料が吸い上げられていくように意識して染めました。
  ただもう少し色の淡い部分が全体に広がると良いとは思ったのですが、 わりとにぎやかな感じがするので気に入っている方です。
 模様だけでかなり派手な感じがするので地色は柿渋だけで少し濃いめにしました。

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こちらも上の雪花絞りと同じように染めるつもりだったのですが、少しタイミングがずれて、苛性ソーダ水に底辺を浸してから少し余計に時間が経過してしまいました。
 そのため水分が拡がって、そのあとから染料が浸透したため染料があまり上まで上がらず、白場の多い雪花絞りになりました。
 このぐらいの方が発色むらにはなりにくく洗いは楽です。

 破綻のリスクは少ないけれど、わりとどこにでも有りそうな雪花絞りで面白みには欠けるような気がします。

こちらはオーソドックスな雰囲気で。あまり地色の色を出さず、柿渋は藍の色止め程度にかなり薄めてむらにならないようにに注意しながら染めと洗いを繰り返してオフホワイトに仕上げました。

2014年1月16日 (木)

柿渋と藍の重ねの色の雪花絞り

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 上の画像の雪花絞りはかなり藍の色が濃く出たのですが、比較的白場の面積が多くなってしまったので、地色との対比が強すぎてどぎつい感じになってしまいました。柿渋の薄め液を何度も重ねて、地色を柿渋色にしてみました。
 それでも藍との対比が強すぎて濃淡の幅も感じられず、もう少し何とかならないのかなと思案してしまいました。

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 柿渋を何度も重ねると、生地に発水性が出てきて染料が浸みこみにくくなります。この性質を利用して、藍をもういちど重ねてみたらどうだろう?

 後から雪花絞りと同じ染料を重ねると、雪花の模様がつぶれてしまいそうで怖い。今まで試したことがなかったのですが、重ねた方が全体のトーンが落ち着きそうな気がしたので、思いきってみました。

 柿渋の上に藍を重ねると、柿渋がアルカリに反応して少し黄色みを帯びます。また何度も重ねた柿渋の発水性のおかげで藍が濃く染まりにくくなり、淡い色になるはずです。

後から重ねる藍はインジゴピュアではなくてインド藍の薄くなった染液を使います。

 インド藍とインジゴピュアではそれほど大きな違いはなく、自分でもどちらだったか区別がつかなくなってしまうこともある位ですが、多少色味が柔らかく、かすかに黄茶色みがかった感じはあります。

 先に柿渋で染めてから藍を重ねるのと、淡い藍で染めてから柿渋を重ねるのと、絹の場合はだいぶ発色が違ってきます。
 木綿の場合はどのくらい違うだろう?今回雪花絞りの地色では初めての試みです。2番目の画像の左側の反物が、雪花絞りの後からインド藍を重ねたものです。右の反物は雪花絞りの上の柿渋を重ねただけの色味です。比較すると色味の違いが解かります。

 思った通り雪花絞りの模様の色味が緑味を感じさせるグレーになりました。黄色系の染料を全く使っていないのに、ここまで色の差が出せるのはちょっと楽しい!上の画像の色のままよりこちらの色の方が良くなったのではないかと思います。

 渋めの色ですが、この色味で着物を作ったら、半衿は鮮やかな茜色を合わせて見たいような気がします。







 

2014年1月 3日 (金)

雪花絞りの染色2014年1月 支え棒を使って

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 今までやっていなかったのですが、今回反物を染める時にささえるための棒3本を付け加えました。

 5列屏風だたみ正三角形のパターン1反の雪花絞りの染色だと支えの棒がなくても何とかなってはいたのですが、より手元を安定させたくて試してみました。

 染色用のステンレスの攪拌棒でも使ってみようかとずっと思っていたのですが、これだと棒の長さを自分で調整できないし高価だし、菜箸だと長さが足りないしと思いながら、結局試さずに時間が経ってしまっていたのですが、ふと思いついて、園芸用の植木の支えの棒を使うことにしました。
 細い竹なので自分で必要な長さに切ることが出来るし、どこでも簡単に手に入るし、これで充分、そんなに難しく考えることはなかった!道具はなるべくシンプルな方が良い。

 支えの棒を使うことで、染料を吸い上げて重くなった生地がたるんで崩れてしまう心配が無くなったので、ずいぶん染めやすくなりました。最初から省略せずにやればよかった!

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1回3反づつ染液の条件を少しづつ変えながら染めました。2番目はいつもより少し深めに染液の中に沈めました。

2013年12月 9日 (月)

柿渋とこんにゃく糊の嵐絞りストール

 20131208_110152_426x640 嵐絞りのストール

 シルクストールを嵐絞りにして柿渋で固めると、プリーツ加工のような襞のある生地になります。 

 シルクの絞り染めは、熱を加えると絞りのしわが残るのですが、水洗いするとやはり伸びてしまいます。そこで、洗濯してもシボが無くならないように柿渋で固めて蒸しています。
 ただ、この方法だと柿渋をかなり濃くするので、渋いダークな色ばかりになってしまいます。そこで春らしい明るい色も出来ないかなと思い、こんにゃく糊と併用してみたらどうだろうと思いつきました。。

 柿渋もこんにゃく糊も紙子の衣などに使われていたもので発水性が出せるのですが、こんにゃく糊には色が有りません。そこで今までこんにゃく粉を使ってみたものの、効果があるのかないのかピンと来なくて途中で放置したままになっているのがありました。

 嵐絞りをする時は絞る前に全体に薄めた柿渋を浸透させて、少し生地をぱりっとした状態にしておいた方が絞りやすく、プリーツのような襞もきれいに出ます。これをこんにゃく糊でやってみれば、柿渋の使用量を減らすことが出来るはずです。

 柿渋は全体に浸みこませると糸が痩せるような感じで、その分薄手の生地などは透け感が出て生地の風合いが変わります。
 こんにゃく糊の場合は、生地がパリッとしますが、糸が痩せるという感じはありません。普通の糊をつけた状態と見た目は変わらないのですが、水洗いをした後もこんにゃく糊の効力が残っているのか?それとも洗い流されてしまっているのか?色がないのでいまいちピンときません。
 余分についたこんにゃく糊は洗い流されているような感じが有りましたが、それでも生地の張りは残っていました。洗いが不充分なだけなのか、洗っても残るのか、心もとない思いもありましたが、とにかく嵐絞りをして柿渋を刷毛で塗り、乾かしました。
 

 すっかり乾いてから糸を外すと、こんにゃく糊を使っていない時より、嵐絞りの筋がくっきりと出て、柿渋の折山のところがかなり固くなっていました。もっと柿渋を薄くしても良かったのではないか?こんにゃく糊の効果は思った以上でした。
 さっそく蒸してしわを固定してから水洗いをします。地色にはあまり柿渋の色が出ていないので、いつもより明るい色に仕上がりそうです。ただいつもよりかなり生地が硬くなってしまっているので何とかもう少し柔らかくしたい!
 草木の色を重ねて煮染めしているうちに柔らくなるだろうか?

 いつもより軽い色に仕上げたいと思ったので茜は1番液を避けて2番液、を使ってグラデーションに染めます。絞りのしわが延びないようにいつもは少し冷ましてから染めるのですが、今回は思い切り熱い染液に浸しました。
  さらに淡いインド藍でストールの端をかすかなグラデーションに染めて少し紫がかった茜色を作ります。さらに淡いエンジュの染液に全体を浸して色を和らげました。

 パステルトーンに染まりましたが、眺めているうちに、もう少しビビッとな色も入れたくなったので、もい一度茜を煮出して3番液をストールの片側だけに重ねてしっかり染めました。そうこうしているうちにやっと生地が少しは柔らかくなってきました。

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2013年11月29日 (金)

日の光と紅葉

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 遠くまで紅葉狩りに出かけなくても、自宅近くの公園でこんなにきれいな紅葉を見つけました。日の光の加減で色が移ろっていくはかなさ、思わずたくさん写真を撮ってしまいました。
 私もこんなにきれいに染められたらいいんだけど・・・

2013年11月15日 (金)

名古屋帯と雪花絞りの着物のコーデイネート

 やっと着付け教室で名古屋帯の結び方を覚えたので、雪花絞りの着物に結んでみました。

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 タンスの中を捜したら出てきた紬の名古屋帯です。大柄のブドウのつる草模様で色が鮮やかできれいだと思いましたが、雪花絞りと合うかな?

 両方ともかなり強い印象の柄なので、うるさくなり過ぎるのではないかと思いましたが、締めてみると思ったより悪くないような気がしてきました。

 同系色の色が入っているのと、規則的なぶどうのつる草模様が、雪花絞りの植物を想わせるような曲線のパターンと意外と調和したように思います。

 木綿の着物の素朴な雰囲気が、かなり華やかになったような気がします。

 この組み合わせだと、半衿は中間色の柔らかい色にして、全体の雰囲気を和らげたいように感じました。

半衿は、捨てられないでためてあった染めそこないの生地や端切れの中から捜しました。
 いくつか試してみましたが、帯と同じ素材のシルクが合いました。
 ブドウのつるの色と同じような色の、黄色みの染料と柿渋を重ねたインドシルクの生地を選びました。

 
11月はこの組み合わせで、着付け教室の交流会に出かけてみました。

真夏に浴衣として着た着物と同じ生地の着物を、11月も帯と下着を変えただけで、寒い思いもせずに着ていられるのが不思議です。

20131115_142937_315x640 交流会では1日名古屋帯を締めて過ごしたのですが、着物を着なれていない私は、ずっと荷物を背中にしょったまま過ごしたような気分で、疲れてしまいました。反幅帯の時はほとんど違和感がなく、着物も意外と楽と思ったのですが・・・

 交流会に集まった人たちは着付け師の仕事をしている人たちが多く、みんなセンス良く少しカジュアルな雰囲気で着こなしていました。

2013年10月21日 (月)

10月も雪花絞りの着物を着たい!

 

20131015_154151_376x800 実のところ木綿の一重着物と浴衣、どこで境界線を引いているのか、着物初心者としてはよくわからないのですが、気楽に洗濯できる木綿の着物は、夏以外にもぜひ着てみたい!

 雪花絞りはもともと浴衣の染め、白地に藍の濃淡が鮮やかな真夏の印象が強いのですが、私はなんとなく浴衣というよりは着物のイメージで染めていたのではないかなと思います。

 木綿の着物といっても浴衣とか作務衣以外はあまり着ている人を見かけた事がないような気もするのですが、 呉服業界とは何のかかわりもない私としては、あまり格式の高い着物より、カジュアルに自由に着物ファッションを楽しんでみたいのです。

 どんなコーデイネートにすれば秋らしく着られるか、着付けの復習も兼ねてボデイーに着せてみました。とはいっても帯もそんなに選ぶほど持っているわけでもないし、いつもの博多織の反幅帯に、帯締め、帯揚げを加えてみました。今回は長じゅばんも着せたので、だいぶ着物らしくなったと思います。

 9月に着て出かけた時に帯の結び方は覚えたと思ったのですが、1ヶ月ぶりに結んでみると、大分忘れてしまっていて思い出すのに手間取ってしまいました。

 帯締めはカジュアルな雰囲気にしたかったので、たまたま有ったむら染めの革ひもを結んでみました。

 帯揚げはあってもなくても良いような気もしましたが、いつも染めているシルクストールを帯揚げ代わりに合わせてみました。雪花の模様と同じような濃いグリーンが一番落ち着きました。

 こうしてみると、半衿も純白ではなくて色を入れたいような気がしてきました。そうすると足袋も白ではない方がいい!

 だけどまだいろいろ揃えていないので、今回はこのコーデイネートで出かけてみようと思います。

これからは雪花絞り=夏の浴衣という固定観念にとらわれず、もっと私が着たい雪花絞りの着物を染めます。コーデイネートのことも考えながら、半衿や足袋なども作れるといいのですが・・・・

2013年9月26日 (木)

 デジタル画像と実物の間

 久々に、染色ストールの写真撮りをしました。クラフトフェアや通販サイトに出品するための写真ですが、思いのほか時間がかかってしまいました。

 スマートフォンのカメラを使うようになってから、ずいぶん簡単に写真が撮れるようになったとつくずく思います。それでも色を出すのが難しくて何度も撮り直したり修正してみたり。

 
 先月撮った逆光のバッタの写真は、ほとんどシルエットしか映っていなかったのを露光を修正しただけでかなりきれいに色が出たのでうれしかった。 しかし作品写真は、なかなかそんなに単純ではなかった。

 スマホで撮った写真はドロップボックスに保存してパソコンで共有、画像の編集をしているのですが、パソコンの画像の方がスマホの画像より暗くて青っぽくなるのかなあ?
 あんまり露光や色を修正し過ぎると、どのぐらいが実物に近いのか、自分でもわけがわからなくなってくる。端末によっても違ってくるのだから、あまり気にし過ぎてもしょうがない。

 最初からよく知っているものを写真で見ると違和感がないのに、全く知らないものを写真で見た後実物を見ると、人でも物でも印象が違うことがある。実物を全く知らない人が見た時、どのように感じるのだろう?
人が物を見る時は、ただ眼に映るものを見るだけではなく、脳で補完しながら見ているという。先入観や周りの雰囲気でもたぶん印象は違ってくる。

 写真撮りする時の光の加減も重要な要素だ。後から修正できるといっても、やはりなるべくいじらないで済む方が自然で良い。
写真スタジオのように設備が整っているわけではないので、窓から入る自然光と部屋の明かりだけでなんとかするしかない。窓から入る自然光のほんの少しの変化で写真の色が移ろっていく。
 晴れの日にカーテンを閉めて撮影したら陰影がきれいに映らず修正したら平面的になってしまったので、曇りの日に撮り直した。この日も、外から入る光が、雲の状態や時間とともに刻刻と変化して写真の印象がずいぶん変わるのに戸惑った。

 逆光のバッタの写真のことを思い出して、ハンガーに掛けたストールを思いきり逆光で撮影してからパソコンで修正するのも試してみた。これは意外とうまくいった。被写体にもよると思うけれど・・・光が程良く透けて、編んだフリンジのシルエットが浮かび上がった。

 

 

2013年8月27日 (火)

紅い足がきれいなバッタ

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 石川県の碁石ヶ峰クラフトフェアで、ブースのテントの中に飛び込んで来た虫。
 

 たぶんバッタか?明るい緑の体に、後ろ足の鮮やかな濃いピンクが印象的でした。

 スマホであわてて写真を撮ったものの、逆光になってしまってシルエットしか映らず、鮮やかな色は全く再現出来ていない。がっかりしたものの、パソコンで露光を修正してみると・・・出来ました!happy01 鮮やかな色がよみがえりました。やっぱりスマホの画像はすごいです。携帯で撮っていた時よりずっと鮮明に映っています!

2013年8月 7日 (水)

雪花絞りの浴衣と帯のコーディネート

 先日公民館で浴衣と単衣着物の着付けを習いました。反幅帯の結び方を忘れないうちにと思って、ボデイーに着せて写真を撮ってみました。

 淡い藍に柿渋を重ねアルミ媒染してエンジュを重ねた地色の雪花絞りの浴衣は広衿仕立てです。

 帯は黒地に赤い織り柄のお気に入りの博多帯を合わせました。
 

 どちらも地と柄の色のコントラストが強く、締めてみるまで合うのかどうか自信がなくて、他の帯も持って行ってみました。着付けの先生に選んでいただくと、先生も迷わずこの帯を選ばれました。意外としっくりまとまったのではないかと思います。

この色合わせだと、やはり単衣着物のような着方で、真夏よりもこれから秋の季節に着てみたいと感じました。
 

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 もう1枚は、バチ衿仕立ての浴衣です。こちらは浴衣の仕立ての体験講座に通いながら、何とか自分で縫ったもので、いまいち縫い目が・・・・・thinkという感じはありますが、やはり反物だけで見ているよりも、浴衣として完成したものを見ることが出来るのはうれしいものです。

 こちらの方が仕立ても夏の浴衣らしく出来ているので、帯ももっと涼しげなものが良いと思い、紗の夏帯を結びました。

 雪花絞りの浴衣の地色は明るいエンジュ色、帯はクリーム色の地色なので、ちょっとボケるかなとも思ったのですが、水色の柄がわりと目立つので、この水色がアクセントになって全体を引き締めてくれるように思いました。やはりこちらの方が涼しげです。

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2013年7月27日 (土)

 雪花絞りのテントの屋根の修復

 6月から7月の半ばにかけては毎週旅回り、屋外のイベント続きでさすがに疲れた。
 少しでも涼しい思いをしたくて東北、長野などのイベントを多く入れたものの、比較的お天気に恵まれたのは良かったけれど、どこに行っても暑くてほとほとまいった。

 年明けから使い続けてきた雪花絞りの浴衣地で作ったテントの屋根、柿渋で染め重ねてはいるけれど、長いこと まともに直射日光にさらされてさすがに退色していた。
 これだけ長時間炎天下にさらされると生地も劣化してく弱くなっているのではないかと思ったが、浴衣の生地は薄くて頼りなげに思えたわりには、意外と丈夫だ。

 柿渋は日に当てることで色が出てくるとも言われているけれど、もっとも炎天下にさらされた部分は、すっかり退色して白っぽくなっていた。雪花の模様がほとんど薄くならずに残っているのは、柿渋が日光から保護してくれていたからじゃないか思う。
 テントの、内側を向いていた面と外側になっていた面では、裏表で全然色が違ってしまっている。

 生地自体は破けたり弱くなったりしている様子はまだ無かった。なんとなく御苦労さまという気持ちで、全体に柿渋をいつもより濃い目に浸透させた。少しのりをつけたようにパリッとするくらいでちょうど良い。

 雪花絞りの屋根は屋外の木立の中の空間と良く似合う。柿渋は水を完全にはじくわけではないけれど、発水性があるので乾きは速く、多少の雨ならしのぐことが出来る。浴衣地は薄手なのでかえって軽くて扱いやすく、適度に風が通り抜けて乾きも速くて良い。
 時々柿渋を染め重ねて使っているうちに、新品の時とは違った味が出てくるのを期待して、どんな風に変化していくのか?大事に手入れをしながら使い続けていきたいと思います。

Dsc_0055_492x800_2 雪花絞りのテント 4月伊豆高原にて

2013年6月 4日 (火)

2013有松絞り祭り

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 有松絞り祭りでは、毎年からくり人形の山車が出ます。

 山車子の衣装は有松ならではの凝った絞り染めです。
 いつも、ものすごい人ごみにさえぎられてなかなか写真に収めることができません。

 今年はお店を見に来たお兄さんの粋な後ろ姿を撮らせてもらうことが出来ました。

 私の記憶違いでなければ、去年とは絞りのデザインが違っていたのではないかと思います。
 去年は黒地に赤の竜の絞りだったような気がしますが、今年は紺地に鯉のぼり。粋な中にもかわいらしさがあります。
 おそろいの真新しそうなTシャツで、多分今年の絞り祭りのために新しく作ったのでしょう。

 はちまきも本物の豆絞りです。
 有松の心意気を感じることが出来てうれしくなりました。

 

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2013年5月15日 (水)

浴衣の仕立てをネットで依頼してみると

  雪花絞りの浴衣 (インジゴピュア エンジュ 柿渋染め)

 「仕立ててネッとwww.shitate.net/」に依頼した浴衣です。

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 着物の知識がほとんどなく、インターネットのメールのやり取りだけで知らないところに仕立てを依頼するのには、やはり不安がありました。

 和装とは縁がなく、初めのうちは,浴衣にすることは全然考えずに染めていた雪花絞りです。5~6m単位でしか染めていなかった時期もあったのですが、この生地で浴衣を作りたいと言ってくださる方もだんだん出てきて、背中を押されるようにその気になってしまったということもあります。

 反物の販売は始めてしまったものの、浴衣のことを全く知らずに染めるのもどうかと思い、とにかく自分の浴衣から作ってみようと最初は想像もしていなかった展開になりました。

 初めて仕立てていただいた雪花絞りの浴衣は2月のブログで紹介しました。和裁教室の浅草着物工房にお願いしたものです。ホームページを拝見して、雪花絞りの浴衣の仕立てを数多く手がけていらっしゃる様子だったので、自分で染めたものでも仕立てていただけるかしらと少し不安に思いながらお問い合わせしました。

 承諾はいただいたものの、着物独特の名称、裄丈の寸法の測り方など、戸惑うことがいろいろありました。そこで調べているうちに出会ったのが「仕立ててネット」のサイトです。

初めて仕立てていただいた浴衣は、雪花絞り反物の仕立て見本のつもりで展示したら売れてしまい、見本が無くなってしまいました。

 結局着物を少しでも理解するために1度は仕立てを体験してみようというわけで、現在浴衣の仕立てを習っています。寸法の割り出しや裁断はお任せなので、最初はどこがどうなっているのかもよくわからず、ただ慣れない手つきで縫っていましたが、やっと浴衣の形らしくなってきたところです。
 こんなわけで、いつ終わるんだかという感じで、もう1反は、気になっていた「仕立ててネット」にお願いしてみることにしました。

 こちらはネット専門なので、入力ホームが充実していて、仕立ての種類や加工方法などの詳しい説明が有りました。メールでやり取りしながら仕立て方法を決め、見積もりを出していただきました。
 反物を送付してから2週間で仕立手上がってきましたが、手縫いでとても丁寧でした。納期もかなり早いので、急ぐ時は絶対ここがいいと思いました。

 は浴衣はバチ衿が普通なのだそうですが、単衣着物のように着られるように、広衿仕立てにすることも多くなっているそうです。真夏以外も着たいと思ったので、広衿仕立てにしました。

 背縫いは袋縫いを選んでみました。より着物に近いていねいな仕立てなのだと思いますが、縫いしろが分厚くなって表にひびくのが少し気になります。生地によっても違ってくると思いますが、私が染めている生地はわりとしっかりしていて、特に耳は織り目が詰まって厚みが有るので、縫い目が裏から見えても縫い合わせただけにすれば良かったと思いました。

 

 雪花絞りの柄あわせについてDsc_01331_2_3


 柄あわせといえば柄が連続してなるべく縫い目がわからなくなるように合せることだと思っていましたが、この浴衣は折りたたんだ正三角形のパターンの斜めの右上がりの線にすべて合わせてありました。

 私には思いつきもしなかった考え方だったので、最初見た時は理解できず戸惑いました。

 初めて見た昭和初期の雪花絞りの浴衣は、背縫いの部分からシンメトリーになるように柄が合わせてありました。
 縫いしろ分がないので背縫いの部分の柄が少し詰まったようになってしまうのですが、多分それを避けるために、このような柄あわせになったのだと思います。
シンメトリーを破っていながら、柄の連続性ををもたせていて、とてもセンスの良い柄あわせです。

 ただ、上前とおくみの縫い合わせの部分は、縫い目がわからなくなるくらいに柄を合わせたかったという思いが残りました。おくみの部分は幅が狭いので少しごちゃごちゃした感じがします。
 

 一口に浴衣といっても寸法だけでなく、仕立て方もいろいろあるらしいということを、自分で依頼してみて初めて知りました。
 

 

 

 

 




 

 

2013年4月25日 (木)

電車とバスを乗り継いで、福井県竹田の里しだれ桜のクラフトフェア

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 先週末参加した福井県の桜祭りクラフトフェアの会場です。

 新幹線の米原から福井駅、さらに電車を乗り継いで北陸線のJRj丸岡駅、そこからバスに乗って本丸岡のバスターミナルに昼の12時過ぎに到着しました。
 ここまでは順調だったのですが、さらにバスを乗り継いで山竹田の竹くらべ広場というところまで30分以上かかります。ところが夕方の4時過ぎまでバスが有りません。

 仕方がないので、バスの運転手の勧めもあって、丸岡城を見学しました。天守閣の屋根瓦が、地元産の石で作られているのが特徴でした。お城は、戦闘のための小さなのぞき窓が4方にあって、寒々とした張りつめた空気が漂っているように感じました。

 バスターミナルに戻ってやっと目的のバスに乗ると、人家もしだいにまばらになり、山奥の道をどんどん登って行きました。土手に咲く山吹の花がきれいでした。 

 駅に着くと、奥深い山の中の視界が突然開けて、川を隔てて桜並木が続いているのが見えました。こんなにたくさんのしだれ桜を見たことはありません。少し花の盛りを過ぎていましたが、時折花びらが風に舞って、桃源郷のような不思議な世界でした。

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  それにしても桜の季節の天候はとても不安定です。晴れ間が見えたかと思うと雨が降ったりやんだり、時折突風も吹く、過酷な条件の中でのクラフトフェアでした。
 寒の戻りもあり、期間中は3月の初めに戻ったような寒さでした。

 夜は一斉にスポットライトの照明が灯って静かで幻想的な雰囲気の中、夢見心地で散策しました。宿泊施設は会場の間近だったので、安心して夜桜を楽しむことが出来ました。

 帰りは夕方4時過ぎのバスに乗って、本丸岡のバスターミナルに出ました。このバスを逃してしまうと、当分バスがなく、帰りの夜行バスにも間に合わなくなってしまいます。
 本丸岡のバスターミナルからは福井に行くバスが有ったので、JR丸岡駅には戻らず、福井駅に直行しました。
 始発から終点までとかなりの距離を乗りましたが、その間の乗客は、私を含めてなんと二人だけでした。

 

2013年3月12日 (火)

浴衣の染色と仕立て

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 初めて仕立ててもらった雪花絞りの浴衣は、もちろん自分サイズでお願いしました。2月の展示会で見本のつもりで展示したら、思いがけず欲しいという人が現れて、結局手放してしまいました。

 そこでこの反物でまた仕立ててみようと思います。次は藍染めでとも思ったのですが、じっと見ているうちにどうしてもエンジュの黄色を重ねて緑にしたくなってきたので、再び染め重ねて右の写真のような色にしました。
 写真で見るかぎりは、左の藍染めのままでもよかったような気もするのですが、やはり黄色が入った方が、明るく華やかな感じで、顔の映りがいいような気がします。

 今回は、最初の浴衣の仕立てをお願いした浅草着物工房の浴衣教室に参加して、浴衣の仕立てを体験してみることにしました。縫い物はどちらかというとあまり得意ではないので、どこまで出来るか心配ですが、とにかく一通り制作工程を知りたいと思います。

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 こちらがはじめて仕立てていただいた雪花絞りの浴衣です。着物工房で、赤い帯とコーデイネートして写真を撮ってくださいました。初めて見た仕立て上がりの浴衣は、思ったより重量感があって、とても丁寧に仕立ててありました。真夏以外でも着られそうでした。

 



2013年1月26日 (土)

続雪花絞り浴衣反物の染色2013年1月

 前回染めた染液の残りに、だいぶ酸化が進んでしまったのではないかと思い、ハイドロサルファイトを足した。

 染液の表面が染めている間に固まってしまうと布に吸い寄せられて塊がそのまま付着してしまう。前回も塊が少しついてしまったので、もう少しハイドロを多くした方が良いのではないかと思った。染液の表面が固まらなくなるまでハイドロを足した。

 そして雪花絞りを染めた。染料を吸い上げた 布の三角柱を洗うと、表面がいつまでも黄色くて なかなか発色しない。どうやらハイドロを入れ過ぎたらしいと思った。

夕方まで放置したが、あまり発色してこないので、けっきょく次の日まで放置することにした。しかしこのまま乾いてしまうと染料が固まって染まらずに塊になって落ちてしまうという失敗を何度か経験している。かといって水中に入れっぱなしというのもだめだった。、布が乾かないように少しだけ水をひいてその上に布の三角柱を置いた。

 朝起きて様子を見ると昨日よりは表面が青くなっていたがまだかなり黄色いままだ。結局昼までそのままにしておいた。こんなに酸化しないようだと、洗ったらほとんど染料が流れてしまうのではないか?大失敗だ。

ほとんど絶望的な気持ちで、タコ糸をほどき、とにかく酸化するまでジャブジャブ洗った。、初めは黄色いので良くわからなかったが、酸化発色が進んでから染め上がりを確認すると、意外にも濃くきれいに染まっていた。これで良かったのかcoldsweats01

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これは最初に地色を淡い藍で染めておいたのだが、雪花絞りを染めた時、ハイドロの効力で、少し脱色されたようだ。折山の部分だけ元の色が残って、ちょうど亀甲の模様のようになった。これは予想外の染まり方だった。花型の模様の濃淡もわりあいきれいに出ていた。

 水洗いして一度乾かしてから、50ccの柿渋を17倍に薄めて布全体に浸透させ、発色むらが出ないように注意しながら乾かして、完成した。
 柿渋の色はほとんど感じないが、藍の色止めの効果があり、藍の色も生より落ち着いた感じになる。

 

 

 

2013年1月25日 (金)

雪花絞り浴衣反物の染色2013年1月

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 インジゴピュア20g

 ハイドロサルファイト20g

 苛性ソーダ溶液200cc

 湯 1リットル

 これで還元して薄め液(湯4リットル ハイドロサルファイト2g 苛性ソーダ液20cc)を足す。 全体を5リットルにして最初の1反を染めた。

 ずいぶん濃く くっきりと出た。染める時少し偏ってしまったらしく、右と左と微妙に染め上がりの模様が違ってしまった。
 

 あまり上品な染まり方ではないと思ったが、かなりあくが強くてインパクトあるかも…成功したとは思わなかったが、今までにない染まり方だ。

 地色を赤銅色に染めて、刺青のうろこ模様を連想するような雰囲気にしたくなった。

 染料の境目の白い輪郭線はわりと細くきれいに出た。

 もう少し染料を薄めてもいいんじゃないだろうか?

 そう思ってさらに染料が減った分だけ薄め液を足して、次の反物を染めることにした。

 湯500cc ハイドロ1g 苛性ソーダ液10ccを足す。

201301241432_2  正三角形の底の頂点2点を、別に用意した薄め液にほんの少しだけ着けてから染料液の中に半分ほど浸した。

 これは細い線がきれいに出た。染液はこのぐらい薄くて良かったのか? 昨年は染料やハイドロ、苛性ソーダ液の分量、すべて多すぎたかもしれない。

下の雪花絞りは、上の雪花絞りより薄め液をつける時間が少しだけ長くなってしまった。白い線が少し太くなりすぎたように思う。細い方が繊細な感じがしてきれいだ。

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2013年1月 4日 (金)

エンジュ染め 雪花絞りの地色をもっと鮮やかな黄色に染めたい!

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 木綿の生地を草木で染めるのに、薄めた柿渋で下地を作ってからアルミ媒染すると、媒染剤を吸収しやすくなり比較的染めやすくなることは解かった。

 けれども、なかなか絹のように鮮やかな彩度の高い色にはならない。いっそのこと化学染料を使った方が効率が良いのではとも思うが、やはり草木染の深みのある色の柔らかさは捨てがたい。目の疲れ方が全然違うし・・・

 以前は薄めた柿渋に生地を2回から3回浸してからアルミ媒染。エンジュの1番液と2番液をあわせて染めた。

 今回は柿渋1回、アルミ媒染、エンジュ染め、再び柿渋という手順で染めてみた。柿渋液はさらに薄く50ccを750ccの湯で薄めた。上の左のような色になった。

 エンジュで1回染めてから再び柿渋を重ねた時、エンジュの色が退色したように見えた。少し黄色みがかってはいるが、ほとんど雪花の模様染めの色が藍色という印象だ。地色も生成りに近い色に見える。

 ここでもう一度薄めのアルミ媒染液に反物を浸した。この間に、新しいエンジュの1番液と2番液を煮出す。今回は1反しか染めないのでエンジュは12gにした。

 アルミ媒染液に浸した生地を軽く洗い、ふたたび煮出したエンジュ液に浸し、徐冷する。上の写真の右が染め上がりの色です。雪花絞りの藍の色がだいぶグリーンがかっている。

 前回12月初めに染めた雪花絞りの地色の黄色に比べて、柿渋の量がさらに少なくなって、軽やかな印象だ。しかし黄色の色が一段と鮮やかに濃く染まったという感じはない。木綿ではこのぐらいが限度か?
 真夏に着るのなら、こちらの色の方があっさりしていていいかもしれない。

 この反物を染めた後、まだ染液の色が残ってはいるが、新しい木綿の生地を染めてもあまり濃くならない。
 木綿よりも染着しやすい絹のストール生地を染める。まだかなり黄色く染まりましたが、1番液2番液で最初から染めた絹のようなビビットな色には染まらない。少し彩度の落ちた柔らかい黄色だ。この、黄色を下染めに使うと、温かみのある明るい印象の色に染まるので、これはこれで悪くない。

 

2012年11月26日 (月)

やさとクラフトフェアで 朝の霜とモグラの盛り土

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11月25日  日本晴れの良い天気でしたが、朝は寒く、休耕田の草の上に降りた霜がとてもきれいでした。
 昨年のクラフトフェアより1週間遅い開催でしたが、かなり季節感が違うように感じました。

 昨年はたくさんいたかえるやバッタの姿を見つけることはできませんでした。ブースのテントに行ってみると小さな盛り土が3つきれいに並んでいました。モグラの仕業だそうです。
 よく見るとあちこちに、霜の降りた草の中にも盛り土が有りました。昨日は気がつかなかったけれど...
 有機農業の里だけに、小さな生き物たちの気配が感じられて何となく楽しくなりました。今年はおいしいトマトや野菜など、たくさん買って帰りました。

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2012年10月31日 (水)

柿渋と草木の重ねの色 シルクストールの染色と販売に関すること

201210311237 草木と柿渋の重ね染めストール


 10月11月はイベント出展が多いので、シルクストールの染色に追われている。 シルクストールは軽くてあまりがさばらないので、移動販売にはうってつけだ。

 以前は1回か2回のイベントでだいたい売り切れる数だけ40~50枚づつ染めていたが、これではあまりに効率が悪い。イベント半ばで売れ筋のストールが足りなくなってしまい、売るチャンスを逃したと思ったことも時々あった。かなりの数もこなしたことだし、もう少し効率よく染める手順を工夫する必要があると思うようになった。

  使っている染料は限られている。柿渋西洋茜エンジュインド藍。媒染剤はアルミ媒染のみ。柿渋と3種類の草木の染料を少しづつ重ねてていくことで、何十種類もの色を染める。

 特に私にとって柿渋は無くてはならないものになっている。柿渋単独の色味を出す場合もあるが、それよりも、草木染めの色味を調整し、色のバリエーションを豊富にするために使うことの方が多い。いろんな種類の草木の色を試すのでは無く、使い慣れた限られた種類の染料を重ねていくことで、出来るだけたくさんの色を作る。これが私のやり方だ。

 柿渋は10倍以上の熱湯で薄めて、少しづつ浸みこませていく。乾いたらアイロンで熱を加えて、しわを伸ばす。生地が柿渋で硬くならないように、この作業を気長に繰り返す。撚りの甘い糸は少しづつ痩せて生地の透け感が増す。
 「せみのはね」とは本来張りのある薄く透き通るような織物のことを言う。染めのことではないのけれど、柿渋で糸が痩せて透けた生地から思いついてブログ名に登録してしまった。
 

 アジアの野蚕の手織り生地と柿渋の相性は抜群だ。国産の機械織りのシルクでは、柿渋の浸透が悪くてうまくいかない。

 柿渋は木綿の草木染ではタンニン下地としても使えるが、シルクの場合も草木染めの発色になにかしら影響しているのではないかと思う。
 柿渋を先に浸みこませてから草木の色を重ねるのと、草木で染めてから柿渋を重ねるのでは発色が微妙に違う。柿渋と草木を交互に重ねていくことも多い。

 薄めた柿渋を何回も重ねてから草木で染める場合は、表面に皮膜が出来るので、染料が浸透しにくくなる。この方法を思いついてから淡い色が染めやすくなった。淡い色で深みのある色を染めるのは難しかったのだが、柿渋と併用することでかなり良くなったと思う。

こうして何段階もの工程を経て染め重ねてていくので、下染めを少しづつやっていたのでは効率が悪い。柿渋の下染めは、100枚以上の単位でまとめてやってしまいたい。

 染め上がったストールは、柿渋で糸が痩せているので白生地の時よりだいぶ透け感がある。色の違う薄いストール生地を2枚重ねてみると、それぞれの色が透けて互いに影響しあい、さらに複雑な色に見せることが出来た。
 1枚のストールで何色も染め分けたり模様染めにしたりするより手間も省け、ボリューム感も出てかえって見栄えが良かった。
 色は相対的に見えるものだ。合わせる色によって類似色の色相の違いが強調されたり、渋めの色が鮮やかに見えたりする。色が響き合ってきらきらと輝く時はちょっと楽しくなる。

 昨年末ぐらいからそのことに気づき、ストール1枚当たりの値段を下げて、2枚セットで売ることを思いついた。
 ストールの流行も陰りが見えて売れ行きが落ち始めていたのを復活することが出来た。生地の仕入れの量も増えて値下げ交渉も出来たし、次はどんな手を打てばいいのだろう?
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2012年9月 7日 (金)

雪花絞り反物の地染め 柿渋とエンジュで明るい黄色に染める

 何回か雪花絞りの地染めをエンジュで試みてきましたが、今回は今までよりもっと明るい黄色に染めたいと思いました。
 

 そこで、草木染めの下地としてほとんどタンニン下地の代わりのような使い方をしている柿渋の濃度を、今までより薄くして柿渋の色があまり目立たないようにしましたました。
 柿渋を地染めしてからアルミ媒染、 エンジュを染め重ねるのは今までと同じです。

木綿の反物は1反530gぐらい、4反アルミ媒染しました。エンジュ(ドライ)は30gを4回煮出しました。

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 前処理の柿渋下地は1反につき、柿渋70ccを850ccの湯で薄めたものを2回重ねました。
 その後1晩ミョウバン液に浸します。

 まずエンジュの1番液と2番液を合わせて、2反染めました。

 両方とも地色に淡い藍の色が入っていました。

 エンジュの色がかなり鮮やかに入りましたが、少し生っぽいような気がしたので、もう一度最後に柿渋液を重ねました。柿渋液は40cc これを880ccの湯で薄めました。

 明るいグレートーンの黄緑になりました。

 残ったエンジュの染液に3番液、4番液を追加、さらに2反染めました。

 下の3番目の雪花絞りの柿渋下地は、柿渋液50ccを900ccの湯で薄めたものを2回重ねたものをアルミ媒染しました。
 このぐらいの柿渋の量だと白地が生成り色になったぐらいの変化しかなく、ほとんど柿渋の色を感じないレベルです。

 エンジュの染液に浸すと、かなり鮮やかな黄色に染まりました。
 少し色味が物足りない感じがしたので、最後に40ccの柿渋を薄めた染液を重ねました。
 

 少し黄色の色が落ち着いた感じになりましたが、木綿の草木染めとしてはかなり鮮やかさがあると思います。

 濃色処理剤を使っているわけでもないのに、これだけ鮮やかな色に木綿が染まるのは、やはり柿渋下地が効いているからだと思います。

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201209021119_2 4番目の雪花絞り反物の柿渋下地は、他の3反より柿渋濃度が濃い目でした。

 こちらは70ccの柿渋を湯で薄めた液を3回重ねました。地色は淡い柿渋色に染まっていました。それをアルミ媒染してエンジュを重ねると、少し赤みの黄色に染まりました。ウコンの色に近い鮮やかな色です。

 かなり濃厚なしっかりした色に染まったと思うので、そのまま洗って仕上げました。

 エンジュは日光にも強く退色しにくいので、とても重宝しています。

 これで4反染まりましたが、まだ染液の色が残っていて染まりそうだったので、以前アルミ媒染しておいた1/2反の反物と、薄手のシルクストールを5枚染めました。

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2012年8月31日 (金)

続雪花絞り反物の地染め

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 上の雪花絞りは以前生地を淡い藍で染めてから雪花絞りをして、さらに薄めた柿渋を重ねたものです。

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 色目が少し物足りないような気がしたので、前回冷凍保存しておいた西洋茜をふたたび煮出して、アルミ媒染をしてから染め重ねました。

 もう少し茜の色を控えめにして無彩色に近いグレーにするつもりだったのですが、思ったより茜の色が強く出てしまい、紫味のグレーになりました。
 

 前回3反分染めていたので、まだこんなに濃く染まるとは思っていませんでした。

 まあこれはこれでいいかというわけで、洗って仕上げました。ちょっと渋過ぎるかなとも思いましたが、ビビットな黄緑色の帯と合わせたら意外といいかもとか思いながらアイロンをかけました。

2012年8月27日 (月)

雪花絞り反物の地染め 柿渋と西洋茜

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 雪花絞りの模様を染めた後、柿渋と茜で地染めしました。

 12倍に薄めた柿渋液を2回重ねアルミ媒染

 90gの西洋茜粉末の1番液、2番液、3番液を合わせ、左の2反を染めました。

 さらに4番液、5番液を合わせ左から3番目の反物を染めました。煮出した後の西洋茜は、まだ薄くなら染められそうなので、冷凍にして保存しました。

一番右は先に地色を淡いブルーに染めてから雪花絞りをして、さらに薄めた柿渋を2回重ねました。淡いグレーになり落ち着いた感じです。

 今年の夏には間に合いませんでしたが、今年中に30反全部染めて、どれか1反を選んで自分サイズの浴衣を作ってみたくなりました。
 着物はほとんど身に着けたことがないしあまり興味もなかったのですが・・・・・ やっぱり雪花絞りは着物にした方が華やかさが引き立つような気がするし… 地色は天然染料で染めて、帯との色の組み合わせも楽しみだし、出来れば夏だけではなく、半衿の色も組み合わせておしゃれな普段着として着こなせたらいいな。

 

2012年8月16日 (木)

雪花絞りの浴衣の染色3

 

  •  インジゴピュア 15g
  •  ハイドロサルファイトコンク25g
  •  苛性ソーダ液 250cc

 全体で1リットルになる様に湯を入れて還元する。 

 木綿の晒を細く裂いて短冊状に切り、晒の先端を染液に浸して、染料を吸い上げる様子を観察することにした。なるべく染料の伸びが良い状態に調整してから染色したい。 

 還元液に湯1.5リットルを加える。さらに苛性ソーダ液とハイドロサルファイトを少しずつ加えて様子を見た。

 思っていた以上に苛性ソーダとハイドロをたくさん加えてしまった方が良いようだった。普通の浸染では考えられないほどの量だ。
 少ないと染液の温度を上げても、液面の染料が固まってしまい、皮膜となって生地に吸い寄せられ、塊が付着してしまう。その固まりが染料の浸透を邪魔するようだ。
 自信が無くなりかけたこともあったが、苛性ソーダとハイドロを多めに入れた方が良いのではないかと思ったのは間違いではなかった。
ハイドロより、苛性ソーダ液を少し多めにした方が染料の伸びが良くなり、染め上がりが柔らかい感じになるようだ。

 なるべく白場の少ない雪花絞りにするには、板締めの板を緩めるのではなくて、苛性ソーダとハイドロの分量で調整すればよいということは解かった。
 しかしハイドロが多くなると酸化するのに時間がかかり、汚い発色むらが出来てしまう。苛性ソーダが多いと柔らかい感じに染まるが、模様がにじみやすくなり、染料を濃くしても流れてしまって薄くなり、失敗の確率も高くなる。
 もう少し花の芯のように見える白の面積を少なくして、中心から延びる放射状の白い太い線を、細くしたい。しかしこの線を細くしようとすると、花びらの輪郭みたいに見える細い線がにじんで消えてしまうことが多い。

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 upwardright三角形の底辺全体に、苛性ソーダの薄め液を少し吸い込ませてからて染液に半分ほど浸した。

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 三角形の底辺の2つの頂点2点に苛性ソーダの薄め液を吸い込ませてから染液に半分ほど浸した。

 

 


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 タコ糸の交差したところがちょうど正三角形の高さの半分ぐらいだ。これを目印にして染液に浸す。液面からこのぐらいの緑色で染料が上がっていく時がわりと調子いいようだ。 

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 「雪花絞りの浴衣の染色2」の時より染料が中まで浸透し、白場を前回より少なくすることが出来た。
 染料の浸透の度合いは、染液中の苛性ソーダやハイドロの比率で変わってくる。これを調整することで模様の出方を変えられる。
 板の締め加減は調整する必要がなかった。なるべくきつく締めた方が良いということが解かった。

2012年8月 3日 (金)

続雪花絞りの浴衣の染色2

 やはり染浴の染料の濃さは「雪花絞りの浴衣の染色1」より薄くした方が良いようだった。結局、さらに1.5倍ぐらいに薄めても同じぐらいの濃さに染まった。

 それよりさらに薄めてみると少し薄くなったが、そのぐらいの色の方がきれいだと思った。
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 ただし、ハイドロと苛性ソーダの量は普通の浸染で染める染浴より、かなり多くした方が良い。

 なるべく染料の伸びを良くして中まで浸透させたい。それには、ハイドロと苛性ソーダを多めにするのが良いようなのだが、どのぐらいが適正なのかなかなか答えが出せない。

 染料を生地に吸い上げた後、外側の染料が完全に青く酸化するまでジャブジャブ洗っていたが、それも良くなかったようだ。洗い過ぎると、中の染料が流れて薄くなってしまう。
 外側の固まった染料だけ落としてクランプで締め、余分な染料と水分をなるべく絞ってしまうのが良いらしい。
 脱水機を使ってみたこともあり、かなり中まで酸化したが、やはり長尺になると白場を汚してしまう恐れがある。

 クランプで良く絞った後板を外し中を見るとやはりまだ中はあまり酸化していない。そのまま放置しておくと染料が固まってしまうので、水中に全体を放り込んで、淀んでいる所が無いように、とにかくじゃぶじゃぶと動かしてなるべく早く酸化させるようにする。この段階でも、だいぶ失敗を繰り返してしまった。

 早く酸化させるには、ハイドロや苛性ソーダの量が少ない方が良いように思うが、そうすると染料の伸びが悪く、中まで浸透しにくくなる。どの辺で折り合いをつければよいのか、まだ答えを出すのに時間がかかりそうだ。染料の浸透具合には、板の締め加減も影響するのではないかと思っていた時もあるが、染浴の状態でほぼ決まるようだ。

これからは、板の締め加減は一定にして固く締め、洗いに注意しながら染浴の良い状態を捜していく。

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2012年7月29日 (日)

蝉の羽化

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夕方道端の植え込みで見つけました。

アブラゼミも羽化したばかりはこんなに白くてきれいです。

2012年7月28日 (土)

雪花絞りの浴衣の染色2

 雪花絞り1反染めるのに吸い上げる染液の量は1リットルぐらいになっていると思う。

 しかし折りたたんだ三角柱の生地を寝かせた状態で染液に半分ほど沈めて染めるので、ある程度の深さが必要だ。

 5列屏風だたみ正三角形のパターン1反の雪花絞りの3角柱は、両端を板でしっかり締めると全長が38cmぐらいになる。正三角形の板の1辺は9cmにした。

 染料の容器の内径は14×50cm、この容器に寝かせた三角柱の生地を半分ほど沈むように浸すには、最低2リットルの染液が必要だ。

 しかも普通の浸染に使う染浴よりかなり濃い。ずいぶん染料を食ってしまう感じがする。もうちょっと染液を薄くしたらどうだろうか?と思ってまたいろいろやってみた。
 このもっとも雪花絞りに適した染液の状態というのが、いまだによくわからない。染料の量と苛性ソーダと、ハイドロサルファイト。この分量の最もバランスの良い状態が、普通の浸染と異なる様な気がするし、アバウトだと、染めるたびに、結果が違ってきてしまうのだ。浸染よりずっと敏感で難しい。どこをどのようにチェックしたら良いのか、ブログを書くことで整理してみよう。

  雪花絞りの染まり具合は板の締め加減によっても違ってくるのではないかと思っていたが、かなりきつく締めても、染料は中まで浸透した。。特に長尺の場合は、思い切りきつく締めないと中の方がゆるみやすい。染料が、良く浸透するかしないかは染液の状態によるもので、締め加減は一定にしてしっかり締めさえすれば、加減する必要はないと結論した。

それと、洗い方の問題。
 これも長尺になればなるほど難しくなってきた。ほとんどの染料が流れて薄くなってしまったり、発色むらが出来たりする。それが怖くて、板締めを外すタイミングがわからない。

 有松絞りの資料に、「雪花絞りは白場を汚さないように素早く洗う」と記述されているものを見つけたが、それ以上詳しくは書かれていない。
 小品なら素早く拡げて洗うことが出来るが、1反(13m)ともなると、折りたたんでねじれた状態になっている生地を、素早く拡げることなどとうてい出来ない。かといってたたんだままではいくら水を流しても染料が酸化しない。どんどん水に流されて薄くなるだけだ。
 

 
 ずいぶん失敗を重ねてしまったがやっとわかった。
 染料を吸い上げた後、水洗いして外側の余分な染料をだいたい落とした後、クランプでさらに強く絞って、余分な水分を出来るだけ絞ってしまう。
 この後長く空気中に放置するのは良くない。染料が固まって皮膜のようになってしまい、洗うと全部落ちてしまう。汚い発色むらになり、濃く染まらない。

 淀んだ水の中に浸けっ放しにするのもダメ。染料が流れて薄くなってしまったり、白場を汚したりする。

ではどうしたらよいか?出来るだけ生地のねじれを取ってしまいたいが、ぐずぐずしていると染料が固まってしまうので、とにかく水を張った浴槽の中に投げ込む。そして黄色の染料が酸化して青くなるまでとにかく休むことなくじゃぶじゃぶ動かし続ける。1箇所に気を取られて、水の中で動いていない部分を作ってしまうと、そこだけ染料が余分に流れて薄くなってしまう。昔の友禅流しみたいに、流れている水の中で拡げて洗うことが出来たら、一番いいのかもしれない。

後、解決しなければならないのは染液の浴比の問題だ。まだよくわからないのだが、今までよりだいぶ薄くしても大丈夫なようだ。

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、染料は今までより薄いが結構濃く染まったようだ。濡れていると濃く見えるので、乾かしてから、染まり具合をもう一度確認してみよう。結構 中まで染料は入っているが、いまいち伸びが悪かった。ハイドロや苛性ソーダの比率を増やすのか?減らすのか?これからの研究課題だ。

2012年7月14日 (土)

雪花絞りの浴衣の生地 注染晒 折りたたみ作業

 今年は出遅れてしまった感じですが、愛知県の織り元からコーマ綿の浴衣の白生地を30反 送っていただきました。
 昨年はシルケット加工をしていただいたのですが、生地が硬くなって染料が浸透しにくくなり、もう一度自分で晒し直したりとたいへんでした。今年はシルケット加工はやめて、注染用の晒だけお願いしました。

 届いた生地を見ると、昨年と同じ生地とは思えないほど柔らかでした。このままたたんですぐに染められそうです。

 5列屏風だたみの正三角形のパターンの雪花絞りを1反染めるための道具はやっとそろったので、しばらくはこのパターンで1反づつ染めていこうと思います。

 さっそく生地をたたんでみると去年とは比べ物にならないほどたたみやすかった。
 

 5列屏風だたみは偶数の屏風だたみに比べるとなんとなくたたみづらい感じがして、しばらくやっていないと、戸惑ってしまう。
 だいたい眼見当で2等分と3等分に分けてからたたんでいく。最初はなかなかぴったり合わないが4~5反ぐらいたたむとだんだん慣れてくる。5反めぐらいになるとだいぶ慣れてくるが、しばらくやっていないとまた元に戻ってしまう。

 早く染めたいが、とにかく雪花絞りは染める時間よりもたたむ時間の方が圧倒的に長くかかる。染める時は、染料の状態があまり変化しないうちにどんどん染めてしまいたい。
 とにかく先にたたみためて、タコ糸で崩れないようにまとめておく。たたんでまとめてから少し時間がたった方が板締めの時も締めやすい。

 

2012年6月20日 (水)

嵐の後の夕焼け

 昨日の夜は季節外れの台風で横殴りの雨が降り、一晩中風が唸り声をあげていました。朝起きると晴れていましたが、1日中風が強くて蒸し暑い1日でした。 

 夕方空を見ると、雲が鮮やかな茜色に染まっていました。

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      2012 6月20日 19:11

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     2012 6月20日 19:08 

«雪花絞りの浴衣の染色 地染め エンジュと柿渋

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せみのはねの雪花絞り

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     染めるたびに少しづつ違ってしまって狙った通りに染めるのが難しい雪花絞り。 いつか理想の雪花絞りを染めることを夢見て、雪花絞りの染色の記録を撮り続けています。

天然染料、草木染め

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