続和歌山県の貴志川線とたま駅長

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こちらはおもちゃ電車の車内。

 華やかな赤で彩られた美しい車内には、トランプの絵柄になったたま駅長や子猫のポスターが並んでいました。

 吊り革の持ち手の部分も木でできています。

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 JR和歌山駅から貴志川線の乗り場まで、かわいい足跡の道しるべ。ここにもたま駅長の心遣いを感じることが出来ます。

 電車も素敵だったのですが、もっと素敵だったのは、この電車に乗り込んだ人たちの表情の変化でした。

 一人で乗車した人も、思わず顔の筋肉がゆるんで、知らず知らずのうちに笑顔になってしまうのです。

 それにしても どうしてここまで凝っているのだろう?これだけの車両を作るための資金は?いったいどんな思いでどんな人たちが?

 もっとこの電車にまつわるエピソードが知りたくなりました。

  沿線にはもっとずっと貴志川線!ののぼりがたくさん風にはためいていました。 このローカル線を支える人たちの熱い思いが伝わってくるような気がしました。

 ローカル線なので 本数が少なくて不便なのではと心配していましたが、そんなこともなく、利用しやすかったです。

貴志川線URL http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/
 

和歌山県の貴志川線とたま駅長

 3月から毎週末、立て続けに出展していた屋外のクラフトフェア。やっと一段落でゴールデンウイーク後半は久し振りの休みです。

 おかげでテントの設営には かなり慣れましたが、体力的にはかなりきつかった。なんだか意識もうろうとしてしまいそうでしたが、面白いこともたくさんありました。

 特に印象に残ったのが和歌山県の貴志川線。
 三毛猫のたま駅長で有名なローカル線とかで、テレビで見たことも有ったような気がしたので、好奇心をそそられ参加を決めました。 それが、貴志川線の沿線で行われているイベントの一つ、四季の郷公園タケノコ祭りとクラフトフェア。

  その時乗車した三毛猫駅長のたま電車が忘れられません。 オモチャ電車、イチゴ電車もあって全部乗ることが出来ました。 

 赤と白を基調にした美しいデザイン、内装が凝っているのにはびっくりしまた。

 その中でも たま電の猫尽くしの凝りようにはたまげて思わず笑ってしまいました。
 車内の蛍光灯まで猫の形になっていました。
 

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 壁紙には様々な姿態のねこが描かれていた。猫の特徴を良くとらえていてかわいらしく生き生きしていた。

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 たま電の車内の様子です。美しい赤を基調にした温かみのあるデザイン、柔らかさとぬくもりを感じさせる木もふんだんに使われていました。

 床は凝りに凝った寄木細工、市松模様に縞模様、そしてにゃんと、猫の足型まで寄木でした。この足型は、たま電にしかなくとてもかわいかったのですが、写真に撮りそこなってしまって残念despairsign01

図書館みたいな本棚や、飾り棚まで有って、レトロで懐かしい雰囲気を醸し出していました。

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 座席シートもカラフルでとてもきれいlovely イチゴ電車はイチゴ柄のデザインがかわいかった。 

 下ははおもちゃ電車の座席。

 何やら動物のような形。猫電車はもっと凝っていて面白かったんだけど、写真撮りそこなっちゃった。

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 電車が走り出すと、おとぎの国にいざなうような和音階のメロデイーが流れて車内放送、楽しい旅の始まりだ。

                                      

 

 

 


 





 

 

 藍と柿渋の重ねで染めるシルバーグレーのシルクストール

 インド藍柿渋 この2種類の染料の重ねだけで媒染剤は使わず、意外と幅のある色を作ることが出来る。染料だけでなく、繊維の種類によっても生地の厚みによっても発色は違う。

 淡いシルバーグレーは薄手のタイシルクの手織り生地のストールで、作ることが出来た。
 柿渋は、鉄媒染でもグレーになるが、鉄媒染は使いたくない。他の草木の染料をさらに重ねたい時、色味が失われてしまうから・・・

淡い藍で染めてから、10倍に薄めた柿渋を何回か重ね数日経過してしてから蒸すと、淡い水色~青がグレーに変わる。
藍が若干強い場合や 柿渋の重ねの回数が少ないとブルーグレー、柿渋が多くなるにつれて無彩色に近いグレーへと変化する。
 この方法だと、だいたい中間の明度から少し濃いめが作りやすい。

もっと淡いグレーを作るには、柿渋で先にしっかり染めた方が良いということに最近気付いた。
 通常柿渋で染めてから数日後 濃い目のインド藍で1~2回染めると、柿渋がアルカリに反応して黄色みを帯び、グリーンに近い藍色に染まる。

 しかし柿渋で染めてから、しっかり定着させるために蒸して熱を加えると柿渋の色はかすかに赤みを帯びて発色する。

 これを短時間藍の染液に浸す。引き上げて酸化発色 すぐには良くわからなかったが、洗って乾かしてみると、きれいなシルバーグレーになっていた。

 柿渋を蒸してしっかり定着させると、皮膜が出来て水分や染料が浸透しにくくなる。そのため、これを藍の染液に浸しても、薄くしか染まらない。赤みの柿渋の色に重ねた淡い藍が、シルバーグレーに発色する。木綿でもブルーグレーは作れるが、光沢のあるシルクだからこそ、銀灰色のきれいな色になった。
 

ネットショップに登録しました

 1月の末、初めて手作り系の通販サイトに登録しました。 iichiというサイトです。

 ネット上だと素材の質感や微妙な色の変化が伝わりにくいのではないかと思って今まで敬遠していました。

 作品写真は照明や光の具合で全然違う色のように映ってしまうことがあります。
 最近は画像をパソコンで簡単に編集出来るようになったので、撮りそこないの写真でも後から編集出来るのですが、それでも色にはかなり神経を使ってしまいます。自分自身の感覚が、不確かで不安になります。

 同じデザインでも色が少しづつ違うので画像のアップには思った以上に時間がかかってしまい、商品のカタログのための写真となると、慣れるまでは、かなり苦労してしまいそうです。

 はっきりした対比のある色の組み合わせよりも、同系色の微妙な色の変化のある物の方が、実物通りの色を伝えるのが難しいようです。
 実物そのものの色のグラデーションなのか、光の当たり具合や影によって出来た色の変化なのか、平面の写真になると、区別するのが意外と難しいことに気がつきました。

こうした欠点をカバーするためにも、言葉の説明は、かなり気を遣わないといけないと感じました。

 

 

 

長尺の雪花絞り、6列屏風だたみ

 ここのところずっと雪花絞りを染めていなくて手の感覚を忘れてしまいそうです。コツコツと合間を見て生地をたたみためてきてはいたのですが・・・・・

6列屏風だたみの雪花絞りは、今のところ1反で染めるのは、道具を工夫して揃えなければ難しいので,2分の1反でしか染めていない。

 とりあえず1反、どんなことになるかたたむだけたたんでみよう。 

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 たたんでタコ糸で締めてみると、三角柱の長さが57センチぐらいになった。  

 とても細長いので、めちゃめちゃ安定が悪く、用心深く扱わないとすぐに三角柱が崩れてしまいそうだ。

  最初にタコ糸で締めた時は、布がもとの伸びた状態にに戻ろうとする力が強くて、無理やり硬く締めようとするとタコ糸の方がはじかれてしまう。初日は少しずつ慎重に締めて、やっと54センチまで縮めた。

 

 数日放置してから再びタコ糸で締めてみると、しっかりと折り目がついていて、布が伸びようとする力が弱くなっている。52センチまで縮めることが出来た。それでもまだ三角柱を片手で持ち上げると崩れてしまいそうで、まだまだ安定が悪い。

  しかもこの長さでは、今ある雪花絞り用の細長い染料容器にも入らない。

 やっぱりもっと長い染料容器を見つけないと駄目か・・・・・ 

 しかしその前に、これだけ細長くなると、三角柱が崩れないように底を支える細長い金網の籠のような支えが欲しい。そういう籠に入れて、そのまま染液の中に沈めることが出来たら、うまくいきそうな気がするけど・・・・・底が完全に平らでないと駄目だし、どうするかなあ・・・・・・?

 タコ糸もっときつく締められないだろうか?再び時間をおいてタコ糸を慎重に締めてみる。今度は50センチまで縮めることが出来た。

 ここまで縮めるとかなり三角柱は安定してきてだいぶ崩れにくくなった。雪花絞りように使っている細長い容器は縦50センチ、うーん微妙・・・・まだちょっときびしいかな。

  この締め加減だと雪花絞りの模様はどんな風に出るだろうか?締め方がきつすぎて硬い感じになるだろうか?それとももっときつく締めて大丈夫だろうか?

 3~4メートルの浴衣生地を折りたたんで染めた時と、6~7メートルの浴衣生地で染めた時では、雪花絞りの模様の出方が微妙に違ってくるようだった。

 1反(12メートル~13メートル)ではどのような染まり方をするだろう?

 とりあえず今ある道具だけで染めるなら、容器に入るようにもうちょっとだけきつく締めて三角柱の長さを縮めたい。また何日かたってからタコ糸を締め直したら縮むかな?

 こちらは保留にして5列屏風だたみから1反染めてみよう。

 

やさとクラフトフェア

 11月18日から3日間、茨城県のやさとクラフトフェアに参加しました。
 

 地元クラフトマン中心の、出展数が100ブース未満のフェアでしたが、県外からの出展者も多く参加していて、地域の特徴を生かした中身の濃いイベントでした。
 

 休耕田でハングライダーの着陸場になっている会場は、草の中を見ると、小さなカエルやバッタがたくさんいました。

 このクラフトフェアで特徴的だったのは、テントの設営から野外コンサートのステージの設置、看板制作など、すべて参加者が、協力して手作業で行っているということでした。
 
 地域の交流を大切にしているということもあり、、地元小学校でテントや照明機材を貸していただいたり、郵便局や地元業者も参加していて、地域のいろいろな人の好意や協力に支えられているという感じがしました。

 有機農業の里ならではの新鮮な野菜や地鶏の販売もあり、工芸品と農作物や食品をいっしょに販売しているブースも多く、手作りのおいしいものをたくさん食べて、いつも満腹でした。

 野外ステージでは、アマチュアの演奏のほか、プロのアーテイストも参加していて、生演奏つきの素敵なクラフトフェアでした。

 イベント前日準備の日は快晴でしたが、初日は曇り、2日目は朝から雨に降られてしまいました。午後になると風も強くなってきて早めに引き上げるしかありませんでした。3日目は、何とか雨も上がり、時々晴れ間も見えましたが、雨もぱらぱら降ったりやんだり、不安定なお天気でした。
 休耕田は雨でドロドロの田んぼ状態になってしまいましたが、トラックで砂を運んできて撒いたり、通路に板を渡したりして、きめ細かい配慮をしていただきました。天気にはあまり恵まれませんでしたが、お客様も多くて盛況でした。
 イベント終了後、会場をかたずけて下さった地元の皆さんありがとうございます。

続スカート生地の染色とデザイン

Photo フレアースカート(茜柿渋インジゴピュア

 縫製工場に送った生地が、やっと縫い上がって返送されてきたのが10月の18日。
 なんとなく染めた生地よりだいぶ軽い感じがしたので、スカートの目方を計ってみると大体260g。着分で500gだった生地が、ほとんど半分近くの目方になっているではないかsign01
 
 ずいぶん端切れが出たのではないかと思ったが、端切れは添えられていなかった。頼んでおけば返送してくれたかもしれないけれど、端切れで何か作るのも面倒だし、後で後でと思っているうちに、結局ガラクタをため込んでしまうことも多いので、まあいいか・・・・・

 それにしてもかなりロスが多かったような気がする。この程度のぼかし染めなら、製品染めで十分だったのでは?
 柿渋で染めるのは製品染めだと無理があるのだが・・・・最初に柿渋で下染めだけして、草木の染料は製品になってから染めた方が、染料の無駄が少なくて済んだと思う。

 柿渋が少なすぎたと思ったスカートは、一度ウエストのゴムを抜いて、全体を伸ばして柿渋染めを試みた。
 柿渋40ccに湯500ccの液に浸す。
 スカートは縫い目が少なく、拡げると割合単純な形なので、汚い染めむらが出来ることもなく、無事に染め重ねることが出来た。すその折り返しの部分やウェストの縫いしろの部分が心配だったが、直射日光に当てず用心深く乾かしたら何とかなった。

 柿渋染めは最初の1回目が一番発色むらが出来やすいが、3回4回と染め重ねているうちに、だんだん染めやすくなってくる。水はけが良くなり乾きが早くなるのだ。

 それにしても、服は染めよりもパターンが命だ。このフレアースカートは、裾のラインを出すのにちょっと苦労した。裾のラインは、裾をいじるだけでなく、ウェストの切り替えのラインがひびいてくる。
 基本的には、生地のだいたい真ん中辺に穴をあけて、ゴム通しのベルトをつけただけの単純な形だが、この穴のカーブをどうするかでスカートの裾のシルエットや、フレアーのボリュームが変わってくるのだ。
 図面を見ているだけでは解からない。実際に作ってみて少しずつ修正してみないと解からない。今回作ったスカートはフリーサイズのつもりだったが、出来てみると、ちょっとサイズ的には小さめだったかな?ウェストベルトを90cmにしてしまったが、やっぱり1mにした方が良かったかなあ・・・・?

スカート生地の染色 ぼかし染め

 縫製工場で着分ずつカットしていただいた綿ニット(スーパー度詰天竺)のスカート生地を染めました。

 180cm幅 1着分130cm スーパー度詰天竺 500gを23枚(1反分)染める。

 インジゴピュアでぼかし染めにした後、湯で薄めた柿渋を2回浸透させる。その後アルミ媒染 茜を重ねた色と、エンジュを重ねた色を作った。
 最後にもう一度柿渋を重ねた方が色が落ち着くようだ。

  •  アルミ媒染は 生ミョウバン50gの水溶液
  •  柿渋は1回50cc、900ccの湯で薄めた。

 柿渋だけはどうしても縫製する前に染めないと、縫いしろで厚くなった部分に汚い発色むらが出来てしまう。柿渋の色は主役ではないが、草木の染色の下地として使うと、とても深みのある色合いになるし、媒染下地にもなるようだ。
 
 サンプルを1枚だけ染めた時は気がつかなかったが、これを23枚もたて続けに染めるのはかなり重くて大変だった。藍の染液もあっという間に薄くなってしまった。
 これに草木の染料をかなり濃色に重ねたかったのだが、あまりに染料を食うので、だんだん薄くなってしまった。草木の染料は、縫製が済んでから染め重ねた方が、染料のロスが少ない。
 生地は分厚いので、天気が悪いと乾くのにも、ずいぶん時間がかかってしまう。ちょっと薄いけど、これで縫製工場に送ってしまおう。あとは、形が出来てから、全体のバランスを見ながら染め重ねればいい。

長尺の雪花絞り 染色準備

201108211518 正三角形のパターンにたたんで板で締めた染色前の浴衣生地と染色容器

 左から 5列屏風だたみの浴衣生地1反(13m)と染色容器、 30cm物差し、 6列屏風だたみの浴衣生地1/2反、 4列屏風だたみ浴衣生地1反、 クランプ

 浴衣生地を1反分たたんでいくと、細長い三角柱になる。雪花絞りを染めるためには、この細長い三角柱の形に合った細長い染色容器が必要だ。小柄の雪花絞りほど三角柱が細く長くなってしまうので、1反分染めるのはたいへんだ。

 写真の染色容器の内径は14cm×50cm 5列屏風だたみ1反分では、40cm幅の浴衣生地で、正三角形の1辺が9cm、三角柱のたかさが、37,5cm、この容器で染めるのにちょうど良い。

 6列屏風だたみの生地は1反分たたんでしまうと長くなりすぎて、この容器に入るかどうか微妙だ。
 正三角形の1辺が7.5cm、1/2反でも三角柱の高さが26cm。今のところ6列屏風だたみは1反の半分で染めている。

 それともう一つ、三角柱が長くなりすぎると困った問題がある。
 染料を吸い上げて重くなった三角柱は、重みで中の方がたるんで下がってきてしまうのだ。
 染めた生地を開いてみると、両端だけ白場が多く、中の方と染まり方が違っているという失敗をすることがある。これが原因なのだろうか?

 ステンレスの細長い水切りのようなもので支え、水切りごと染液の中に沈めることが出来れば、もう少しやりやすくなるかもしれない。
 染色中のたるみを防ぐため、相当糸をきつく締めなくてはならない。

 4列屏風だたみの生地は正三角形の1辺が11.5cm 三角柱の高さが25.5cm、これだとあまり細長くならず、安定して染められる。ただし大柄になるので、濃淡の幅が美しく出せないと、つまらない染まり方になってしまう。

 クランプは染色前に板を締める為に使うのではなく、染色後布の水気を絞るために使う。染色後の水洗いでは、なるべく早く酸化させたいからだ。
 クランプで、染料を吸い上げた三角柱を形が崩れないように少しずつ慎重に締めあげて、余分な水分や染料を落としてしまう。すると三角柱がさらにちぢまって糸が自然にゆるみ、簡単に糸を外すことが出来る。
 この段階で少し時間をおき、布の三角柱の表面が完全に酸化して青くなるのを待つ。布の三角柱はクランプに圧迫されて木材のように硬くなっている。

 しばらくしてからそっとクランプを緩め板を外す。さらに形を崩さないで、そのまま脱水機にかけてしまって大丈夫だった。こうするとかなり中まで酸化して、後の水洗いが楽になる。

 染色後の水洗いでは、なるべく早く布を拡げた方が良い。そのため長尺ともなると、なるべく大きな洗い場が欲しい。雪花絞りを1反染めるなら最低浴槽ぐらいの洗い場が必要ではないだろうか?

 私は今のところこうやって雪花絞りを染めています。

 今一番解決したい問題は、長尺を染めるようになってから、3メートル前後で染めていた時より模様の出方が硬い感じになってしまったということです。あの頃の染め上がりが再現できなくなってしまっています。糸の締め方がきつくなったということも原因かもしれないけれど、他に解決の方法はないだろうか? 

雪花絞りの暖簾

201108031407  雪花絞りの暖簾 201108031427_2

 今年は主に、昨年末織り元からまとめて仕入れたコーマ綿の浴衣生地を雪花絞りの染色に使っています。
 シルケット加工をお願いしてしまったのがあだになって布が硬くなり、もう一度自分で晒し直さないと浸透が悪くて、雪花絞りがうまくいかなくなってしまいました。

 しかし生地の質自体は去年主に染めていたものよりずっと良いようです。

 去年染めていた生地は染めると耳がベロベロに伸びてしまって、アイロンをかけてもどうにもならず困ってしまいましたが、今年の生地はとてもきれいです。
 晒し直してもあまり生地がでこぼこにならず耳がしっかりしているし、コーマ綿だけのことはあって適度な透明感があります。

 去年の生地でのれんを作ってみた時は、生地がでこぼこなのをどうすることもできず、とても貧相な感じになってしまったのであきらめました。
 今年染めているコーマ綿の浴衣生地は耳がしっかりしていて適度な張りがあるので、再びのれんにチャレンジしてみました。
 柄あわせもぴったりきまり、これならのれんになると思いました。

 今のところ6列屏風だたみの正三角形のパターンの小柄の雪花絞りばかりなのですが、のれんはもっと大柄に染めてみたい。

 初めて六本木ラフォーレで見た昭和初期の雪花絞りの浴衣は4列屏風だたみ。白場が極端に少なく、藍の濃淡がとても幅広くて、ものすごく細くて繊細な白い線が流麗な曲線を描いているのが印象的だった。あんな雪花絞りはあの時以来見たことがない。現代の職人の雪花絞りにもない。あの雪花絞りにあこがれて始めてみたのだけれど、いまだとても遠く及ばない。

 あの雪花絞りのような染めの暖簾をと今でも夢想しているけれど、全然違う染めばかり出来てしまい、それはそれでいいかと脱線しながら、半ばあきらめ、それでもやはりあの雪花絞りが忘れられないのです。
 

雪花絞り 柿渋とエンジュの地染め

 201107221032_3 インジゴピュアで染めた雪花絞り生地を柿渋で下染めしてエンジュを重ねました。

  •  エンジュ25g浴衣生地6.5m(1/2反)4枚

 あらかじめ12倍に薄めた柿渋液を2回浸透させて、数日おいてから水洗いしてあくを抜き、アルミ媒染、エンジュの1番液で染め重ねます。 

 左の雪花絞りだけは、先に柿渋で染めてから雪花絞りをしました。
 柿渋は、ハイドロや苛性ソーダで色が抜けませんが、少し黄色みを帯びた色になります。藍の色も少し緑がかった色になりました。

 そこにエンジュを重ねると、濃い山吹色がかった黄色に染まりました。

201107221335_320x240_2  そのほかの雪花絞りは、先にインジゴピュアの雪花絞りを染めてから柿渋で下染め、エンジュの一番液を重ねて煮染めしました。

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 201107221500_240x320_2  エンジュ25g(乾燥つぼみ)1番液で、浴衣生地2反分を染めることが出来ました。

 エンジュは染液の色が残っているのになかなか染着が悪く染まらないことが多かったのですが、今回はなぜかとても調子よく濃く染めることが出来ました。
 
 写真の順番で染めましたが、最後はほとんど染液の黄色い色が無くなって、透明になっていました。残液は落ちた藍の色で少し青みがかっていました。

 

青森ねぶたの里のクラフトフェア

 7月の初めは青森のねぶたの里のクラフトフェアに参加しました。

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 こんなかわいいねぶたもありました 。招き猫のねぶたは、多摩センターのクリスマスイルミネーションで出現するキテイちゃんの張りぼてにそっくりだと思いました。恵比寿様はサンタクロースにも見える。

 青森はローカル色がまだ色濃く残っている感じがして、年配の人たちの津軽弁は外国語みたいによくわかりませんでした。青森の人たちはゆったりしていてやさしくて、とてもゆとりがある感じがしました。

 東京に帰ってくると空気がべったりしていてとても暑苦しく感じた。

2011有松絞り祭り

   6月4日、5日今年も有松絞り祭りに参加させていただきます。今年は地色を柿渋と茜でしっかり染めた雪花絞りの生地を主に出品します。手拭いというよりは、木綿のストールとして使っていただけると、意外とおしゃれだと思います。

 雪花絞りのプリーツスカートも4点持っていきます。ちょっと雪花絞りを見る視点を変えることが出来たらと思って作りました。

 有松に唯一残っている雪花絞りの「張正」さんの雪花絞りを見るのも楽しみです。今年はどんな新作が出来ているでしょうか?

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                      名鉄有松駅の改札を出るとこんな看板があります。

雪花絞りのプリーツスカート4 ストレッチリボン

Photo_2   雪花絞りのプリーツスカート スカート丈45.5cm 

 地色を柿渋とエンジュで重ね染めした緑の雪花絞りの生地で作った短い丈のプリーツスカート 金茶色のストレッチリボンがアクセント 

 6列屏風だたみの雪花絞りの折山に合わせて1列おきにプリーツをたたむ。

  • 38cm幅浴衣生地(54cmにカット) 6枚はぎ  (雪花絞り5枚、無地染め1枚)
  • ストレッチリボン74cm ジョイント部分をメキシコ鮑貝のボタンで隠す
  • ウエストゴム3本 (今回はストレッチリボンが太いの「雪花絞りのプリーツスカート3」よりストレッチリボンを長くカットして裏からも細いゴムを通した。)
  • スカートの裾は見返しをつけず、そのまま4cm折りかえした。
  • 裏地なし

 今までずいぶん生地をたっぷり使って裾の広いスカートを作ってきた。もう少しプリーツのボリュームを減らしてもいいのではないかと思って、38cm幅7枚はぎ あるいは42cm幅6枚はぎだったのを、38cm幅6まいはぎに減らしてみた。このくらいが普通だ。

 裾が広い方が華やかな感じはするけれど、コストの事も考えると、このぐらいのボリュームで充分ではないだろうか?もっと長い丈でも試してみよう。

雪花絞りのプリーツスカート3

Photo_2          ストレッチリボンのプリーツスカートPhoto_3

仕上がり寸法

 スカート丈61cm  ウエスト切り替えなし 42cm幅スーピマ綿浴衣生地6枚はぎ

要尺

 42cm幅浴衣生地 70cmにカットしたもの6枚(計420cm)

 ストレッチリボン70cm

 裏地 木綿メッシュ生地40cm幅2m   裏地裾 7cm幅に裂いた浴衣生地2m

 裏ゴム通し用生地 38cm幅浴衣生地3/1幅×1m

 ゴム4本

  6列屏風だたみの雪花絞りの折山に合わせて全体の長さが1mになるようにプリーツをたたむ。スーピマ綿の浴衣生地を晒して雪花絞りを染めたので、生地は薄くて柔らかく、細かいプリーツはたたみにくかった。

 バルーンスカートにするつまりだったが、なんだかぐちゃぐちゃしてうっとうしい感じがした。裏地と表地の生地の縫い合わせ部分を外してみると、プリーツの細かくたたまれたところと裾の雪花の模様が拡がったところのコントラストがはっきりして、この方がすっきりした。

 バルーンスカート用の裏地を縫いつけてしまったので、普通のプリーツスカートの裏地としては短か過ぎるし、張りもなくて貧相な感じになってしまった。そこでどうしようかと思ったが、表地のあまりの生地で、裏地の裾を縁取りした。これでなんとかしのげたか?

 スカートの裾は前回のように見返しを別布でつけず、普通に折り返した。

 ウエストは切り替えなし アクセントにストレッチリボンをまつりつけた。これはビロードのリボンのように見えるが、ストレッチ素材になっていて伸縮自在だ。ただあまり強く伸ばしてしまうとリボンの表面のビロードののような風合いが台無しになってしまうので、他のウエストゴムより、引っ張り具合を緩めにした。

雪花絞りのプリーツスカート2 ミニ

Photo_2   
仕上がり寸法 
スカート丈45cm ゴム通しベルト幅9cm(ゴム5本)

 この雪花絞りの浴衣生地はスーピマ綿で、生地が薄くて柔らかい。

 白生地で購入した時はシルケット加工ということで張りがあったが、やはりそのままでは浸透が悪く雪花絞りがうまくいかなかったので晒して柔らかくしてから染めた。

 地色は柿渋に茜を重ねてぼかし染めにした。

 雪花絞りの模様の折山にあわせてプリーツをたたんでいくと、雪花絞りを拡げたときとは違った表情の繰り返しのパターンの模様が現れる。この面白さに着目してプリーツをたたむ。

要尺 スーピマ綿42cm幅浴衣生地 47cmにカットしたもの6枚(計282cm)
      ゴム通しベルト 幅9cm×2+3cm 長さ1m
      裏地 茜染めシルク生地 丈45cm×165cm
      スカート裾見返し 幅5cm 長さ246cm

Photo

 こちらも前回制作した雪花絞りのプリーツスカートと同じように、ベルト部分の生地を斜めに剥いで変化を持たせた。

 ぐるぐる回して好きなところを前にして着用出来る。

雪花絞りのプリーツスカート1

 初めはバルーンスカートを作るつもりだったのですが、途中さんざん迷って、最終的に、ハイウエストのプリーツスカートになりました。迷って縫い直してばかりいるので、いつでもほどいて元に戻せるように、ミシンを使わず手縫いで作りました。

  Photo_2  要尺 プリーツ38cm幅浴衣生地364cm(52cm×7) ベルト23cm幅1m スカート裾見返し11cm幅252cm  柿渋染め

 出来あがってみると、もう少しスカート丈が短くて良かったんじゃないかという感じです。

  • プリーツ部分 38cm幅浴衣生地を52cmにカットしたもの7枚剥ぎ合わる。(雪花絞り生地4枚 無地染め3枚)
  • 全体の幅の合計が1mになるようにプリーツをたたむ。
  • ウエストベルトの幅11.5cm 長さは1mに細いゴムを6本通した。
  • スカートの裾 スカートの裾の裏側は身につけた時意外と気になるので、縫いしろが見えないように11.5cm幅の布をまつりつけた。

 前に作った雪花絞りのバルーンスカートはウエスト部分に市販の腹巻を縫いつけた。今回は、ハイウエストで細いゴムを6本も通したので結局腹巻のようになった。こちらの方がしっかりした感じだ。

 スカートは直線立ちで後ろ前がないため、ぐるぐるまわして好きなところを前にして着ることが出来る。

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 かなり布をたっぷり使ったので、ペチコートでスカートを拡げて身につけた方が、良さそうな感じだ。7枚剥ぎにしたが、普通のプリーツならば、6枚剥ぎで良かったんじゃないかと思った。

 これだけ布をたっぷり使うと太めの人でも大丈夫。ハイウエストのゴムの場合はゴムを緩めにして、細いゴムを入れた方が良かった。この上にベルトをするとさらに落ち着く。帯締の組みひもで結んでも良さそうだ。

Photo_2  雪花絞りプリーツスカート裏側

境内アート小布施×苗市

 先日の土日は信州の「境内アート小布施×苗市」に出展参加しました。
 今までに参加したことがある各地のクラフトフェアとは違った雰囲気のあるユニークなイベントで特に楽しかったので、ブログに記録しようと思います。

 弦照寺の境内の景観を生かしたインスタレーションの展示、和紙の立体に描かれた書、屏風絵、本堂の中にならべられた華やかな盆栽などが風格あるお寺の品位を保っているように思えました。

 本堂の前ではレジスターのロールペーパーに虹を描きつづける若手作家さん、デコパージュの作品を並べている人、庵のようなものを建てて中で一日中お酒を飲んでいる人々など、雑多な人たちがいました。みんな勝手にやりたいことをやっているのに、なぜか違和感なくまとまっているように見えました。

 参道では骨董市や、地元の農家の人たちが野菜や花の苗を売っていました。
 裏庭の敷地はかなり広く、草が茂っていてあまり足場の良くないところもありましたが、こちらのエリアではクラフト作家の人たちがそれぞれのテントで作品を販売していました。ここで岐阜から来た草木染めのとても美しい色を染めている作家さんに出会いました。

 私は相変わらず雪花絞りの生地と嵐絞りのシルクストールを、テントを借りて展示しました。
 お寺の檀家のお手伝いの人たちが雪花絞りの手拭いをおそろいで買ってくださいました。小布施で生活していている人たちは、手拭いを粋にかぶっている人が多いような気がしました。農家のおばあさんも、パン屋のおねえさんも、手拭い姿が小布施の美しい風景の一部になって、きれいでした。
 檀家の人たちが、さっそくみんなで雪花絞りの手拭いをかぶってきびきびと働いている姿を見て、意外とかわいらしさもあり、我ながらきれいだと思いました。
 そうだsign01雪花絞りは、先月縫っていただいたようなつまらないアロハシャツにしてしまうより、労働着がふさわしい。作務衣やカフェエプロンなどはどうだろうか?

 雪花絞りの浴衣は美しいが、和服を日常着として身につける世代の人がいなくなってしまった現在、気楽にどこにでも着ていけるというわけでもなし、浴衣となると着る時期もかなり限られてしまう。作務衣ならば洋服感覚で普段着として着やすいのではないだらうか?
 あまり型にはめてしまうと、居酒屋の制服みたいになってしまいそうな気もするが、そこはあまり固定観念に縛られずに自分が着たいと思えるものを作ってみよう。

 夜は懇親会に参加しました。クラフト系よりもコンテンポラリー系の作家タイプの人たちが多かったので、久しぶりに自由な雰囲気の中で楽しく過ごすことが出来ました。
 雪花絞りのアロハシャツの制作では、あまりに頭の固い異文化の人とコミニケーションしなければならなくてほとほと疲れて気分が萎えてしまっていたので、世間体などあまり気にせず、やりたいことを押し通してしまうたくましくもおおらかな人たちに 元気を分けてもらえたような気がしました。

雪花絞りのアロハシャツの制作3

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 生地のレイアウトを修正していただいた雪花絞りのシャツが仕上がってきたので写真撮りをしました。

 やっぱり全部雪花絞りで作ったものより 、袖を無地にした方がすっきりする感じがしました。ポケットも柄の中に隠してしまって、あまり目立たせない方がいいように思いました。

 私としては表が無地、見返しと襟が雪花絞りのシャツが一番気に入っています。前見ごろと袖は交互に色を変えてもらいました。

 私としては前見ごろの右と左を無地と柄という組み合わせもやってみたいのですが、縫製のゆりさんはそうとう抵抗がありそうでした。

 雪花絞りのシャツを作ろうということでやってみたことですが、無地の部分が多い方が、結果的にすっきりしてかえって柄がひきたつような感じでした。 

 生地だけ染めていた時は、浴衣地で無地の柿渋と草木の重ね染めをしようという考えは思いつきませんでした。これは縫製のゆりさんの提案でした。

 雪花絞りはもともと浴衣の柄ですが、洋服にすると、やはりかなり和服とは違った感覚でデザインしていく必要があると思いました。

雪花絞りのアロハシャツの制作2

 はじめて縫っていただいた雪花絞りのアロハシャツだが、どうしても感覚的に受け入れられなかった。

 雪花絞りのアロハシャツは仕立て上がってみると、絞りのあくの強さが生地で見ている時より際だって、うるさくてあか抜けない感じがした。

 服の形は左右対称でも、生地のレイアウトはシンメトリーを崩して、なんとかもう少し遊び心を感じさせるようなデザインにしたい。せめて胸ポケットは一つにしたい。

 ポケットを一つにすることはすぐ了解していただけたが、生地のレイアウトのシンメトリーを崩すことには、相当抵抗があるようだった。やはりかなり感性がかけはなれているように感じた。

 思わず最初に考えていた、思いきった提案を取り下げ、何とか中間の妥協策で折り合いをつけてしまった。なんだか気持が萎えてしまいそうだが、ここはもう少し辛抱して様子を見てみよう。とても気を遣ってくださっているのは解かるのだけど。 

 

雪花絞りのアロハシャツの制作1

 硬い。デザインが硬い。
 ほば仕立て上がって、ボデイーに着せてあるシャツを見たときそう思った。何がそう感じさせるのだろう?
 
 生地の質感のせいだろうか?雪花の規則正しいパターンがそう感じさせるのか?あまりにシンメトリックなデザインのせいか?

 縫製のグレードの高さはさすがだ。自分で縫ったのとはぜんぜんレベルが違う。でもなんだかピンとこない。その場ですぐには言えなかった。一晩考え込んでしまった。頭が痛いsad

 こんな時、相手に思いを伝えるのはとてもしんどい。
 でもここであきらめてしまっては、また失敗だ。 自分でも着たいとも思えない服の在庫をかかえ込んでしまうことになる。
 売れない服をたくさん作ってしまうと費用ばかりがかさんで、にっちもさっちもいかなくなる。なんとかしなければ。

 アロハシャツだから形は決りきっているし、生地さえ染めればなんとかなるだろうと思ったのがあまかった。もっと生地のレイアウトや組み合わせを考えないと・・・

 シャツの輪郭を印刷して塗り絵をしてみた。思ったより手間取ったが、少しずつイメージが膨らんでくるような気もした。服を作るのは手間もお金もかかる。定番のデザインでも軽く見てはいけないと思い知らされた。

 忙しそうなので、やり直しをお願いするのは気が引けるが仕方がない。やっぱり共同作業は苦手だ。だけど一人で出来ることには限界がある。

 

 

 

続シルケット加工の浴衣生地

 昨年仕入れたシルケット加工の浴衣生地をやっと染めてみた。

 洋裁を専門にしているゆりさんとの共同制作で,雪花絞りのアロハシャツを作ろうということになり、そのための生地を染めることになったからだ。

 雪花絞りと無地染めを組み合わせたデザインにしようということで、急きょ、、柿渋とインド藍、それに西洋茜の3種類の染料の重ねで、色を作ることにした。ゆりさんは生地を見るとカーテンでも何でも服にしたくなるそうです。

 シルケット加工の浴衣生地ははりがあって透明感があり、見栄えは良かったのだが、生地が硬い。湯で薄めた柿渋を浸透させてみると、いまいち浸透が悪く、発色むらになりそうな感じがした。やはりもう一度自分で晒しなおさなければだめか・・・

 そこで少量の苛性ソーダと合成洗剤を入れた湯で数分間煮沸し、生地を柔らかくした。これで柿渋の浸透はかなり良くなった。

 このぶんだと雪花絞りも生地を晒しなおしてからでないとうまくいかないだろう。シルケット加工はするべきではなかったのか? コーマ糸の生地で晒加工だけ頼んだ方が費用も少なくて済んだのにdespair 1ロット仕入れてしまったので今年はこれでいくしかない。

  インド藍と柿渋の重ね染め 地色を染めた雪花絞り

Photo

 

 こんな感じで染まりました。インド藍と柿渋を重ねて発色させたグレーは私の好きな色です。それに西洋茜の色をかすかに重ねると温かみのあるグレーになります。

 柿渋を発色させるのは少し時間がかかりますが、ほかの染料では出せない独特の風合いがあります。柿渋単独ではなく、他の色と重ねることによって、深みのある柔らかい色に変わっていくのも楽しみです。

 最後は熱湯で煮沸して柿渋を発色させながら柔らかくします。浸透させた直後の色とはだいぶ違ってくるので、ある程度慣れが必要です。
 また、木綿の草木染めの下染めとしても有効で、草木の染料の染まりが良くなる様です。

雪花絞りのバルーンスカート

201101141107_3 前に染めておいた雪花絞りの浴衣生地の地色を柿渋と茜で染めました。

 雪花絞りの染めの濃淡が、あまり柔らかく出ないでくっきり染まりすぎてしまった場合、地色を柿渋と草木で染め重ねると、インジゴピュアだけの色より色味が柔らかくなります。

 いつも染めるだけで具体的に何を作るか決めていなかったのですが、何か作らないと完成品にならない。

 染めを生かすためにはインテリアがいいと思っていたのですが、浴衣生地はどちらかというと服の方が向いているような気がした。それにインテリアの生地として使うなら、もっと染めをグレードアップしないと。

 けっきょくとっかかりやすそうなところで、スカートを作ってみました。

 左の写真のバルーンスカートの生地は42cm幅、紳士幅の浴衣生地です。1mにカットした生地を縦に4枚剥ぎ合わせました。裏地も同じ浴衣生地。こちらは1m10cm(ヒップが入る長さ)を横に使った。

 ウエスト部分はゴムを入れるつもりだったがどうもピンとこない。また迷ってしまったが、腹巻を使うことを思いついた。前にそういうスカートをはいている人を見かけたことがある。面白いかもしれない。

 腹巻は紬のシルク スカートの色に合わせてインド藍と西洋茜のグラデーションで染めました。

201101141111_2 スカートに縫いつけてみると、結構いい感じにまとまったと思います。

 腹巻を伸ばすと胸まで来てタンクトップのようにもなるし、ウエスト部分にまとめてサッシュベルトのように使っても良いかなhappy01

 

 

シルケット加工の浴衣生地

 今まで雪花絞りの練習に使っていた浴衣生地より1ランク上の白生地を手に入れたい。

 シルケット加工してある生地の方が、もっと発色が良く、特に地色を草木で染める場合は、染め上がりの印象がかなり違ってくるのではないか?

 そう思って捜してみたが、プレーンな白地で上質な浴衣生地というと、なかなか一般には市販されていなかった。そこで、織物工場に直接加工をお願いしました。

シルケット加工をするならコーマ糸の方が良いと提案され、意味がわからなくて戸惑いましたが、その方が光沢があってきれいだということなので、それでお願いしました。

 コーマ糸 カード糸について調べてみると? 

 綿糸を作る工程で、綿花の中に含まれる夾雑物や短い繊維を除去する工程にカード工程コーマ工程がある。
 紡績糸は全てカード工程を経ていて、コーマはさらに繊維の均一度を上げる工程。糸を均一にするために短い繊維をさらに除去する。糸むらが少なくなり、光沢も増し、強度もアップする。
 (オリジナルTシャツのファインダー 繊維製品技術用語から抜粋)詳しくはサイドバー「繊維製品の加工」参照

 2週間程で生地が出来てきました。さっそく開けてみると、やはり今まで使っていた浴衣生地より、透明感があってシャキッとしていてきれいだ。

 もちろん晒加工もしてもらっているのだが、このシャキッとした少しはりのある感じ、雪花絞りにはむいているだろうか?

 もしかするともう一度自分で晒して生地を柔らかくした方がいいかもしれない。
 雪花絞りの染め上がりは生地の状態によっても、染料の浸透具合など微妙に違ってくる。その微妙な違いが、染め上がりの印象を大きく変えてしまう。とにかく染めてみなければわからない。

嵐絞りのシルクストール

201011270918嵐絞りのシルクストール(柿渋 インド藍 西洋茜)

 有松絞りの技法で嵐絞りという絞り技法があります。

 円柱に生地をらせん状に巻きつけて、糸を等間隔に巻きつけ押し縮めると、細いプリーツ状のしわができます。
 浴衣生地だとこのしわは伸びてしまいますが、横なぐりの雨のような斜めの線の模様が出来ます。激しく降る雨を連想させるので嵐絞りというそうです。

 有松絞会館と名古屋市博物館では、嵐絞りの驚くほど繊細な収蔵品を見ることが出来ます。

 201011271151 なかなかこんなに繊細な嵐絞りは出来ませんが、この絞りを薄地のストール生地に応用しています。

 藍染めではなく、柿渋を刷毛で塗り重ね乾燥させます。円柱はまるいタッパーを使っています。完全に乾いてから糸をほどいて布をタッパーから外すと、左の画像のように柿渋で固まっています。
 しばらく放置して柿渋が定着するのを待ちます。その後蒸して熱を加えることで一層堅牢度が増し、しわもしっかりと定着します。
 ぬるま湯で洗いながら余分な柿渋を落とします。ここで完成にするときは柔軟仕上げ剤で柔らかくします。さらに草木の染料を加えるときは、媒染剤に浸してから色を重ねます。 

 柿渋で固めてしわ加工するので、元の生地よりはりが出て少し硬い感じになります。
 柿渋が少なすぎるとしわがきれいにつかず、伸びてしまいます。多すぎるとばりばりになってしまうので、柿渋の加減がポイントです。
 天気が良く空気が乾燥している日にいっきに乾かしてしまわないとうまくいきまっせん。最近は天気の良い日が多かったので、今のうちにと思ってたくさん絞りました。後で徐々に色を入れていくつもりです。

続長尺の雪花絞り

 201010231040  201010251715

 こちらは三角形に折りたたんだ生地の頂点を染液に浸して染める雪花絞り。

 こちらの方も生地を染液に浸す前に、水ではなく、ハイドロと苛性ソーダの混合液に強力浸透剤ネオコールSWを加えた溶液を吸収させた。やはり最初に水だけを吸収させて染めた雪花絞りより、くっきりと濃く染まった。

右の画像の雪花絞りは、ハイドロと苛性ソーダ、それに浸透剤を加えた混合溶液を生地に少量吸収させてから、1時間以上経過してから染めた。
 時間の経過とともに生地全体に浸透剤がひろがるので、もしかすると染料の浸透が良くなるのではないかと思った。しかし、水分も全体に広がってしまうので、やはり染料の入れるところが少なくなったようだ。花びらの形が痩せ形になった。

 左の画像の雪花絞りは浸透が良かった。こちらは、花びらの形の中に境界線のようなグラデーションが出来た。これが出来たり出来なかったりするのはなぜなのか?相変わらず解からないが、1回の染めだけでこれだけ複雑な濃淡が出るのはうれしい。これはもっと大柄でも試してみたいと思う。

 

 

長尺の雪花絞り

 雪花絞りは、染料を浸透させた後、クランプで水気を絞ってから板をはずして水洗いをすると、模様がにじまず安心して布を拡げることが出来た。

201010221537_2
 そこで、今回は手ぬぐい用の晒ではなく、浴衣の晒生地で、長尺の雪花絞りを染めてみることにした。

 浴衣の生地は手ぬぐい用の晒より少し幅が広く、細番手の糸で織られている。

 手ぬぐい用の晒はぼってりと厚みがあり、ふかふかしていて折りたたむと少しがさばるが、浴衣用の晒は、もっと感触がさらさらしていて、どちらかというとこちらの方が畳みやすい。

201010231352 現在雪花絞り用の染料液を入れるのに使っている容器は、280mm×135mm×95mm。

 この容器で4列屏風だたみなら1反、6列屏風だたみなら2分の1反、5列屏風だたみなら3分の2反染めることが出来る。

 ロート油は使っても使わなくてもほとんど効果があるとは思えなかったので、今回は強力浸透剤ネオコールSWを少量染液に追加した。

201010231109_6  前回の実験で、板締めした布を染液に浸す前に少量の苛性ソーダとハイドロの溶液を吸い込ませると浸透が良くなることが解かった。

 この溶液にもネオコールSWを少量加えてみた。

 この浸透剤もかなり効果があるようだ。染液は緑色になって吸い上げられていった。

201010230735_2 染液を吸い上げて重くなった布を洗い、余分な染料が自然に落ちていくのを待つ。

 1時間以上待ってから、クランプで板締めの布にさらに圧をかけ、少しずつ水分と空気を絞って抜いていく。

 ここでクランプを使わないでタオルで水分だけを拭き取ってしまうと、空気が入ってしまい汚い発色むらの原因になる。以前タオルで水分だけを拭き取ってしまい、大失敗したことがある。

 クランプで精いっぱい絞ってからタコ糸をほどいて板を外す。この段階でも中はまだ完全には酸化していない。ここでも空気酸化してしまうと発色むらになりやすいので、素早く水洗いしながら布を拡げる。完全に酸化するまでは気が抜けない。

201010241513  右は4列屏風だたみの雪花絞り。何とか浴衣1反分染めた。

 冒頭の雪花絞りは6列屏風だたみ、この染まり方だとこちらの小柄の方がきれいだ。大柄の4列屏風だたみの方はもっと藍の濃淡の幅が広がる様にしたい。単調な感じになってしまった。

 いまだになかなか自己満足な雪花絞りが染められないが、クランプを使うようになってから、染料がにじんで模様がつぶれてしまうという失敗はなくなった。
 最近は模様がくっきり染まりすぎて、最初のころの染めのような柔らかさが失われてしまったような気がする。

 染液の調整についてはまだ研究の余地がありそうだが、染液に浸す前の少量の水、これに加える浸透剤や苛性ソーダなど、こちらの調整の方がむしろ染色結果に大きな影響を及ぼすようだった。

 

  

雪花絞りの実験10

 今回は、一つ新しい発見をすることが出来た。

 今までは折りたたんで板で締めた布を染液に半分ほど沈める前に、三角形の底辺を少し水に浸けていた。そうすることで雪花絞りの染め上がりの色に濃淡の変化をつけることが出来る。

 これを水ではなく苛性ソーダやハイドロの溶液にしたらどうなるだろうか?そうすれば染液のpH値や、ハイドロの分量を極端に増やさなくても染液の浸透をよくすることができるのではないだろうか?

 pH値やハイドロの分量をあまり多くしてしまうと、いくら染液を濃くしても、染料が流れてしまい濃く染まらない。少なくすると染料の浸透が悪くなり白場の少ない雪花絞りが染められない。そこで思いついたのが、あらかじめ、ハイドロと苛性ソーダの混合液を水の代わりに少量浸透させておくことだ。

 さっそく試してみた。予想以上の効果があった。

 201009282240_2

 左がハイドロと苛性ソーダの混合液を少量吸いこませてから染液に半分ほど浸して染めた雪花絞りだ。 今までになく、濃色に染まって、染料の浸透もかなり良かった

 右は染液のハイドロと苛性ソーダの分量を多くして染めた雪花絞りだ。浸透は良いがかなり色が薄い。

 ハイドロと苛性ソーダの混合液が予想以上の効果を発揮したので、つぎは苛性ソーダ溶液だけにして、ハイドロを入れなかったらどうなるだろうか?と思って試してみた。

 下の左側の雪花絞りが、苛性ソーダ溶液を少量浸透させてから上の左側の雪花絞りと同じように染液に浸したものだ。三角形のパターンの底辺の部分と側面の部分で濃淡の色が分かれてくっきり染まった。

201009302144
 確認のため、最初に少量の水を吸わせてから染液に浸すいつもの雪花絞りも染めてみたのが右側だ。ただしこの時、染液にハイドロと苛性ソーダを追加した。柔らかい感じになったが、左に比べると輪郭がぼやけてシャープさがない。

 ここで染液に苛性ソーダとハイドロを追加しなければ「雪花絞りの実験6」と同じように染まったはずだ。追加したことで実験6よりは染料の浸透が良くなったが、水を吸わせてから染める雪花絞りは、実験6の染め上がりの方がバランスが良いような気がする。

 今回は染色後、クランプを使って絞ってから、板を外すようにした。前回の実験からこの方法に切り替えたのですが、やはり染色後の作業時間を大幅に短縮することができた。模様がにじんでつぶれてしまうという失敗もなくなった。

 前回の実験では、まだクランプの使い方に慣れていなかったので、期待したほどの効果はないと思ってしまっていた。いままで、染色後、染料がにじんでしまうのが心配で、洗い過ぎていたようだ。これもかえって染料がにじんだり薄くなってしまう原因になっていた。

 今回の小さな発見とクランプのおかげで、やっと堂々巡りのトンネルから抜け出すことができた。これだけの事に気がつくのに何と1年かかった。今まで染料と水、そして時間をずいぶん無駄に使ってしまった様な気がする。

 これからは長尺の雪花絞りも安心して染められる。やっと染浴の状態と、染色結果の因果関係が少しだけ解りかけてきた。

 

雪花絞りの実験9

201009191113 板締め絞りに使っていた小さいクランプがあったのを思い出して、これを使って小品の雪花絞りを試してみることにした。

 5列屏風だたみなら晒し2.5mまでこのクランプで絞ることが出来た。

 相当硬く板締めしたつもりだったが、染液を吸いこんで濡れた布はクランプで圧力をかけるとさらに1.5cmぐらい縮まった。これで水分を絞ることが出来た。

 クランプを外してタコ糸をほどき、板をはずしてみると・・・まだ染料は完全には酸化していなかった。

 しかし空気に触れるとどんどん青くなっていった。水をじゃぶじゃぶ流しながら洗った。水中で酸化するのは比較的早く、流れ出てしまう染料も少なくなったようだ。

 やはりクランプは使った方が良い。今まで有ったのに使わなかったのはうかつだった。

 けれども、染めてから布を開いて酸化発色するまでの時間を、劇的に短縮できたというほどではない。やはり3時間から5時間ぐらいは、水洗いを繰り返しながら折山が完全に発色するのを待つ。クランプで絞るのはそれからだ。

 せっかちにクランプでどんどん絞って強引に酸化させたものは、極端に発色が悪くなり、汚い発色むらが出来たり模様がにじんでしまったりした。

 長時間放置し過ぎてもだめなのは雪花絞りの実験8で確認したとおりだ。雪花絞りは染めた後の作業の方が大変だ。

201009221524                          けっきょくいつもと同じような染め上がりだ。

 もっと白場の少ない幻想的な雪花絞りを目指しているのに思いどりにならない。最初のころに染めていた雪花絞りで、最近なぜか同じように染められなくなってしまったのもある

 板の締め加減の問題もあるかもしれない。最初のころよりずいぶん要領よくきつく締められるようになった。今の板の締め加減を一定に保って染浴の状態を調整してみよう。この染浴の状態の見極めがいちばんむずかしい。

雪花絞りの実験8

 インジゴピュア原液500cc

  • インジゴピュア 10g
  • ハイドロサルファイトコンク13g
  • 苛性ソーダ溶液 130cc

 今回はこの原液500ccを1リットルの湯で薄めて雪花絞りの実験をしました。

 「実験7」で苛性ソーダとハイドロの混合液を加えて失敗したので、苛性ソーダ液とハイドロは別々に様子を見ながら加えることにした。

 ハイドロも粉末のまま染液に直接入れるのは溶かすのがめんどうなので、あらかじめ100ccの水に10gのハイドロを溶かしておく。このハイドロ溶液はガスが発生しているような嫌な刺激臭がしたのでふたつきの容器に入れた。

 染液の状態をどう見極めたらよいのかいまだによく解らないのですが、細く裂いた晒しの先端を染液に入れ、染料を吸い上げる様子を観察した。
 液面から、少し上までは黄色のまま染料が吸い上げられ、そこにすぐ固まった皮膜のようなものが吸い寄せられ、そこから上は青くなった染料が上がっていく。液面からずいぶん上まで染まったかのように見えるが,この青い部分はすでに酸化して染着能力がないので洗うと落ちてしまう。

 雪花絞り用にたたんで板締めした布を染液に半分ほど入れた時、外から見える折山を上がっていく染料は青く酸化していていいのですが、分厚くたたまれた布の内部で吸い上げられて拡がっていく染料は、酸化せず黄色のままなるべく上まであがっていくのが理想だ。しかしこのへんの見極めが難しい。

 またハイドロを足したり苛性ソーダを足したり前の余った染料を足したりしているうちに浴比が解らなくなってしまったが、いろいろ気がついたり確認できたことがある。

 下の2枚の雪花絞りは染めてから24時間ぐらい経過してから開いてみました。

201009091224     201009091558_2

201009091215_2     201009091558_4 長時間放置し過ぎでした。

 
 水分だけが抜けて染料が空気に触れてしまうと、染料が布に染着せず、染液の表面に出来る皮膜のように固まってしまい、洗うと落ちてざらざらの発色むらになる。

 上の雪花絞りは折りたたんだ三角形の頂点に近い、花芯のように見える模様の周りに発色むらが集中した。
 下の雪花絞りは、発色むらが全体にまばらにひろがっていたが、特に三角形のそれぞれの角の所やたたんだ時、外側になる部分に多いように様に思えた。

 左側の上下の写真は、染めて布を開く前の状態です。二つとも三角形の底辺から半分ぐらい染液に浸したときは、染料が三角形の頂点まで青くなって上がっていった。しかし青い所は洗うと落ちてしまい写真のようになった。

 どちらとも同じように見えますが、よく見ると上の方は藍に染まっているところと、白い所がきっかりと分かれている。

 下の方は藍から白に移り変わる部分がグラデーションになっています。ここだけ見ると下の方が良い染まり方をしているのではないかと思ったのですが、じっさいに布を開いてみると・・・・上の方が染料が内部までよく浸透していた。

 実は上の方がpH値が高い。pH試験紙で測ったところpH11.4ぐらいだった。これにハイドロ溶液を少しずつ足してみた。
 そこで気がついたのだが、最初透明だったハイドロ溶液がある時点を過ぎた時、染液に入った途端に白濁した。そして煙のように広がって消えた。驚いてここでハイドロを追加するのをやめた。
 染色結果を見るともう少しだけハイドロを足しても良かったんじゃないかと思う。

上の雪花絞りを染めた後、pH値を測って見ると、おや?pH試験紙が全然赤くならない。そんなに急に変ってしまうのだろうか?そこで苛性ソーダ溶液を20ccほど足してみた。しかしあまりpH値は変わらない。信じられないような気がして苛性ソーダ溶液をそれ以上追加するのをやめてしまった。

 そして今度はハイドロ溶液を追加してみた。するとやはり最初はハイドロ溶液が染液の中に入っても透明のままだった。一度染めると染液の中に泡も入るので、ハイドロの効力は衰えやすく、多めに追加した方がいいのではないかと思った。染液の様子を見ながら少しづつ追加していくと思ったより早くハイドロ溶液が白濁した。
 しかし先に染めた雪花絞りの、染料が吸い上げられていく折山の様子を見て、もう少しハイドロが多くてもよかったんじゃないかと思っていたので、白濁してもかまわずさらに追加した。どのくらいでやめたらよいのかよく解らなかったが、染液全体が濁ってしまう前にやめた。

 下の雪花絞りの染色結果はやはり苛性ソーダ不足だ。板締めの締め加減は上下とも同じぐらい、かなり強く締めている。したがって染料がなるべく内部まで浸透するようにするには、染液のpH値を上げた方がいい。pH11.4ぐらいだ。板の締め加減を緩めなくても、絞り染め独特の柔らかい雰囲気が出せる。

 染液の液面より上に吸い上げられていく染料の伸びをなるべく良くするにはハイドロをこまめに追加するのが良さそうだが、どのぐらいなのかいまいちよく解らない。浸透促進剤もどのぐらい影響しているのかいまのところぜんぜんわからない。

 もう一つ解決しなければならない今一番大きな問題は、染色後の酸化発色だ。
 いくら長時間待っても、このままでは分厚くたたまれた布の内部までは決して酸化しないで黄色いままだということがよくわかった。青くはならない。脱水機にかけるとだんだん中まで青くなってくるが、圧力の調整が思いどうりにならないので、あまりうまくいかない。

 そうだsign01クランプを使ってみたらどうだろう。だけど浴衣生地一反分でも使えるような大きなクランプはあるだろうか?

 そこでネット通販を見てみた。あったあったhappy01これならきっとうまくいく。板で締められた 濡れた状態の布に、さらに圧力をかけていけば空気が抜けて折りたたまれた布どうしが完全に密着する。板を外してもぜんぜんばらけなくなるはずだ。そして効率よく中まで酸化するだろう。今度こそ成功してほしい。

だけどその前に、失敗を重ねて散乱してしまったどうしようもない雪花絞りの山、これを脱色してもう一度たたみ直さなくてはならない。

 

 

 

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雪花絞り

  • 201111060951
    今までに染めた雪花絞りの記録写真です。

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